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生活(くらし)
読みかけた本のページ
閉じるように目を伏せて
半分にちぎった消しゴムで
互いの落書きを消している
○でもない ×でもない 君が 僕が
止まらないメトロノームのように
鳴っているけれど
生活は続く
Vous êtes toujours là.
Non avant Non avant
やさしくしないでおくれ
やさしくしないでおくれ
そんなの慣れてないから
余計なお世話だと突っぱねてしまう
そのくせたまらなくなって
君の前でわざところんで
顰めっ面で空を見てる
やさしくしないでおくれ
君が好きになりそうだ
やさしい君の悲しみを知らず
それでもたまらなくなって
君にキスをしたら
僕は泣いてしまうだろう
奈良少年刑務所詩集より 「一方通行」
奈良少年刑務所に収監された少年達が書いた詩が出版されている
作家の寮美千子さんの教室から生まれた詩集。
ぼくはこの詩達に出会い、
もう触ることもないと思っていたギターを
手にとった
もう一回 歌ってみようと思った
一方通行
なんでなん?
聞いても 返事は来やん
教えてほし
Tight ropeがリフレインする
ある日ひどくぶつけて腫れ上がり、痛みがひいても太くなったままの僕の左手の薬指。
外した指輪は机の引き出しの中
きっともう元には戻らない
誰もが想い描くようなサザエさんの幸せに、憧れてる時点でもうはみ出しているんだって、なぜ早く気がつかなかったんだろうか
次こそは上手くやろうと熱が出るほど考えるけどまた同じことを繰り返すのは諦められないから?
そう僕は対岸の見えないロープを渡るサーカスの曲