パンダが天鳳位になる日④鳳凰卓討ち入り編
2011年2月。
天鳳有料版へは課金した。段位も何故か特上で八段まであげた。レート制限も足りている。さあ条件は揃った!いよいよ鳳凰卓へと討ち入りの時だ!!
鳳凰卓と言えど同じ天鳳のルール、今まで打っていた特上卓の延長。
どんな魔物がいるかは知らないが、この俺が捻じ伏せてくれるわ!
やあやあ我こそは竹林の主、大熊猫!特上卓より参った。名はウルトラ立直なり!!
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!!??
バカなッッッッ!!!?
トップ率20%割れ?!ラス率25%超え?!一瞬で八段の原点から六段まで降段させられた?!!!?!
信じられない…。
こいつら…全員聴牌が早すぎるし、全員全然放銃してくれないし、全員簡単におりてくれない。それどころか自分の立直も副露も、躱され、いなされ、不発に終わる。手も足も出ないとはこの事だろう。
正直、ここまで力の差があるとは思っていなかった。
特上卓の延長なんていうレベルじゃない。どいつもこいつも化け物すぎる。
…ここは別世界だ。
初鳳凰卓からわずか3か月。300戦も持たずに八段から六段までストレートに降段。鳳凰卓で打つ権利を失い、麻雀の自信を完膚なきまでに粉々に粉砕されてしまった僕は、久しぶりに麻雀仲間に会った。
ボコボコにされたこと、歯が立たなかったこと。レベル差がどれだけあるのか分からないこと。
仲間に鳳凰卓の事を一通り話し終えた僕は、気づいたらこう吐露していた。
「鳳凰卓は…めちゃくちゃおもしろいぞ」
そう、自信は粉砕され実力差を見せつけられて。
それでもまだ心は枯れていなかった。
自分より強いプレイヤーがこんなに沢山いることにワクワクした。
早くまた鳳凰卓で打ちたい。なんとしてもあそこで生き残れるプレイヤーになりたい。待ってろよ、鳳凰卓。
敗北から悔しさと憧れを抱き、再び鳳凰卓へと挑戦することを決意したウルトラ立直。
しかし彼を待ち受けていたのは鳳凰卓という魔物ではなかった。
前ばかりを見つめていて気付かなかったのだ。
足元の、特上卓という沼に。
次回→パンダが天鳳位になる日⑤特上沼ズブ編へ続く
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