100%の自分
こちらでの就職活動の続きを書く前に、それと関係はしているのだけれど一つ書き残しておきたいことがある。
友人から(といっても彼女は人から紹介されただけで電話を2回くらいしたけれど実際に会ったことがない)職場で人を募集してるよ!と教えてもらってカバーレターとレジュメを書いて出した話を一つ前の記事に書いた。
その際、彼女が私の提出する前の文章をチェックしてくれると言った。ご厚意に甘えて2つの文章を送ると、グーグルドライブでチェックしたよ、割とすぐに返信が来た。ファイルを開いてみても一瞬何がどう変わったのか分からなかったのだが、よくよく見たらカバーレターの最初の一文が削除されていた。私の学位について書いた箇所だった。私は工学部出身なので、エンジニアリングの学位を持っていて...と書いたところだった。確かにその職業にはエンジニアリングは関係ないのだが、募集要項では大学の学位を持っていることが要件になっていたのでそう書いたのである。しかし彼女はそれを不要と判断した。
私の日本での前職はいわゆる事務系総合職で、同僚には色々な学部出身者がいた。そんな感覚があったので、別にどんな学位でもあればそれを書けばいいだろうくらいに思っていたのだが違ったようだ。
翻って、今回雇ってもらった会社は募集要項にこれこれこれの学位があるのが望ましいとあって、エンジニアリングがその筆頭にあった。技術系の職種に応募した訳ではないのだが、会社自体が自動運転技術を扱っているので、それを理解できる人がいいというのが彼らの趣旨だった。
それで、もちろんカバーレターには自分のバックグラウンドをそのまま書いて、面接でもCEOにエンジニアリングのバックグラウンドがあるのはいいね、と仰って頂いて初めて自分が丸ごと評価してもらえたと感じた。技術系職種に就いたことはないけれど、エンジニアリングは私のバックボーンの一つなのだ。
友人から教えてもらった先からは残念ながら一切連絡は来なかった。自分が違和感を感じているということは向こうもそう感じたということだ。自分を無理矢理向こうの型にはめようと思ってもはみ出してしまう、あるいは何かが足りないのだ。丸は丸。四角は四角。三角は三角なのだ。
私は新卒で前の仕事に就いてからいわゆる転職活動を日本でもしたことがなかったので、就職活動自体が久々だったのだが、改めてマッチングについて考えさせられた。ありのままの自分を100%出してそれを受け入れてくれる先はどこかにある。自分を100%出さずに誰かに拾ってもらってもいいことはないだろう。
だから今回本当に良かったと思う。この2月から色々な仕事に応募したが、正直そのどれもピンと来るものではなかった。だからとりあえずの仕事を始めてからはカバーレターをいちいち書くのも大変なので、たとえ仕事内容が少しレーダーに引っかかってもピンと来ない会社はスルーしていた。
やはり自分の心に素直になるのが一番である。自分を丸ごと受け入れてもらえる先はどこかにあり、それはお互いをハッピーにするのだ。
今回つくづく思ったことである。
愛の循環に大切に使わせて頂きます💞いつもどうもありがとうございます!