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#またねスペースマウンテン

2024年7月31日。
東京ディズニーランド開園当初から人々の夢と希望を乗せ走り続けたスペースマウンテンが運転を終えた。この後は改装工事に入り、2027年にエリアが一新される。

という訳で最後に乗ってきました。
最後と言っても30日ですが。理由は後で言います。


ディズニーランドの主要ジェットコースターは、その名前から”三大マウンテン”と称される事があります。アメリカ西部開拓時代の暴走列車に乗り鉱山を駆け巡る「ビッグサンダーマウンテン」、丸太ボートに乗りながら最終的に滝壺に落ちていく「スプラッシュマウンテン」、そして宇宙ステーションから飛び出す「スペースマウンテン」。これらの総称(あくまで非公式です)が”三大マウンテン”なのです。

ですが、この”三大マウンテン”が揃ったのは1989年。開園から6年後です。
ビッグサンダーマウンテンが1979年に、スプラッシュマウンテンが1989年に完成していますが、スペースマウンテンだけは唯一、開園当初の1973年から現役なのです。

そのスペースマウンテンが運転休止するなんて…

行くしかない!

となって行ってきました東京ディズニーランド!

ディズニーランドの象徴、シンデレラ城

いやー、実は前日夜まで迷ってました。7月の末が忙しくて、行くなら30日か31日だけでした。ただ、以前から調べていて、「7月31日はプライオリティ・パス(待ち時間を短く出来るチケット。無料)取得者のみの搭乗となります」とあったのです。

ってことは1回くらいしか乗れないじゃん。
しかもスタンバイ(普通に並んで乗る事)出来ないって?

よし、30日に行こう。

このテンポです。ノリと勢いで、29日の22時頃にチケットを取りました。友達は居ないし平日だし1人で。

ここまでするのにはちゃんと理由があります。

ミッキーマウスに惚れ込んだ母親の影響で、物心ついた頃には家の中にディズニーが溢れていました。幼稚園の手持ちカバンにはミッキーマウス、上履き入れにはプーさん、カーズの巾着袋やミニーマウスのカトラリーなんかも使ってました。

そんな我が家、年に1度は必ずディズニーに行っていました。ランドが多かったと思います。
開園2時間前から並んで、ファストパス(今のプライオリティパス)をとる為に作戦を立てて、ファストパス発券所に並ぶ…。そんな事をしながらディズニーを満喫する家でした。
母は「ミッキーの家とミートミッキー」、姉は「プーさんのハニーハント」が大好きで、群青は「スペースマウンテン」が一番のお気に入りでした。
暗闇を駆け抜けるあの疾走感、鉄骨を感じさせない配慮、その中でも振動や僅かな影から感じられる鉄骨の雰囲気、加速度を感じられる構成…。全てが大好きです。
並んででも乗る、ファストパスがとれるなら取っても乗る。ひたすらに好きでした。

そんなスペースマウンテンが終了すると聞いたら、いてもたってもいられませんでした。

ここからはざっくり30日のlogをまとめていきます。


9時開園予定が15分早まるという混みの確変が入る中、朝イチの乗車はこちら。

無限の彼方へ、さあ行くぞ!

いやスペースマウンテンちゃうんかーい。

一瞬悩んだんですけど、こっちもこっちで乗らねば!となっていたのでまずはこちら、「バズライトイヤーのアストロブラスター」から。

なんで乗らねばとなるのか?

本当は「バズ・ライトイヤーのアストロブラスターズ」なんだと思う

こっちも10月で終了&期間限定イベントが復活していたから。

期間限定イベント、「アストロ・ヒーロー・タイム!」。めちゃくちゃ簡単に言うと、

的の得点がインフレ起こしてる。

このアトラクション、簡単に言うと的当てなんですが、その的の点数の桁が1つ増えてました。点数によってランクがあるんですけど、それの最高ランクが目指しやすくなる、という面白イベントです。

まあ最初気づかなかったんですけど。

ひたすら的当てをしていたら、あれ、何かおかしいなとなりまして。慣れた手つきで的を当てたら、
点が増える桁がおかしい。

あー!これが「アストロ・ヒーロー・タイム」かー!

となりました。めちゃくちゃ楽しかったです。

乗り終わりまして続いてはこちら。

こっち見てようさぎどん

夏なので涼しくなりましょう。

いやディズニーランドに行った回数が分からない程の群青ですが、こんなに暑いのは未経験。熱中症でダウンしたゲストも見ました。大丈夫だったのかな。

スプラッシュマウンテンの感想?

ずぶ濡れ。

いや思ってたより濡れた。びっくりした。

ディズニーの夏を満喫した後は。

写真下手くそすぎて草

マウンテン乗ろう。

知名度と実力が一致してない(群青調べ)ビッグサンダーマウンテン。ジェットコースター苦手タイプの人を乗せるのはあまりおすすめしません。
理由:いつ終わるか分かりにくいから。
そこが楽しさのポイントなんですけどね。
タイミングさえ選べば苦手な人におすすめできますが、それはまた後で。

はー楽しかったー。さて。

注:この画像は8年前のものです

ぞわりとした涼しさを。


1人で乗る楽しさよ。最後〇〇(一応ネタバレになるので伏字)してくるお化けを味わえるのはやっぱり1人だなと。

背筋が凍るような気分を満喫したので。

最近(?)リニューアルしました

もっと物理的に涼んでいきましょう。


多分最も冷えてるアトラクションってこれじゃないか?と思うくらいひえっひえです。夏体調悪くなったらここに来ましょう。多少は治る。

世界の小ささを理解したところで。

The Final Ignitionってかっこよすぎ

真打登場。

やっと乗れます。ようやく。
ここまで乗りに来なかった理由は至ってシンプル。

朝イチでプライオリティパスとったので。

はあ見た目から最高。惚れる。
そして頂いた、

動く歩道(斜め)の上

ステッカー!

ああこれが欲しくて来た(ところもある)んだよ。美しい。
いやこれほんとに綺麗なんですって。写真にうつらない、光の反射具合とかがもう芸術。
乗れよ。乗ります。乗ったんですけど…

良すぎる…泣


ああもうしばらくこれに乗れなくなるんだ…と悲しい気持ちもありましたが、スペースマウンテンの揺れの心地良さ、宇宙を模した美しい景色、光でほんの少しだけ影が見える鉄骨の造形まで満喫しました。

もう満足いったでしょ?
いやいや、

どういう風に顔つくってるかがすごく気になる

本番はここからです(迫真)

バズライトイヤーのアストロブラスター、2回目でございます。
乗れる!乗りたい!だけで並びに行けるのかひとりディズニーの醍醐味かもしれないです。手加減という言葉を地球に置いたまま宇宙に飛び出してみました。

頑張ったと思う

自分史上過去最高記録です!嬉しい!もう少しでランクが1上がったな、という悔しさもありましたが、やっぱり点数ってあればあるだけ嬉しいですね。

そのままの勢いで、

受付嬢がいない

かくれんぼしましょ。

いやひっさしぶりに乗りましたね。完成直後は乗ってたんですけど、いつの間にか乗らなくなっていた、そんなアトラクションです。やっぱり最後のランドールが面白かった&ロズに声掛けてもらえるの嬉しかった。

触角生やしたいな、なんて考えつつ

QRコードと名前はモザイクいれてます

プライオリティパスで乗るビッグサンダーマウンテン(本日2回目)。
夕方、夜に乗るビッグサンダーマウンテンは、昼とは趣が違う。いわゆる夜景を楽しみながら乗れるのがいいところです。絶叫系苦手という人を乗せるなら夜のビッグサンダーマウンテンはオススメです。さっきのはコレです。綺麗な景色見てたら終わる。

ここまでやってきて一度休憩がてら買い物をしました。欲しかったもの売ってなかったのでウィンドウショッピングになりましたが笑

さて、夜になって参りました、

夜のスペースマウンテンは神

これのために来てるんだよ!!!


って事で、スタンバイパスでのスペースマウンテンです。
結構びっくりしたのが、

過去最長クラス

いやみんなめっちゃ並ぶね。

この日は21時閉園で、群青は18時30分少し前位から並び始めました。
その時点でこれ。
…お察しの方いらっしゃいますかね。

18時30分から190分待つと21時過ぎるんですよ。

思わず二度見しましたし、写真も撮りました。さすがに嘘だろ、と。

20時30分くらいの写真
まだまだいる

嘘じゃなさそう…汗

とんでもなく長い行列ができてました。群青は結局乗り終わり時点で20時46分でしたが、その時点でまだ地上に並んでいる人がいるレベル。最後の人何時に乗れたんだろう…

ってのを見ながら中に入ると。

これでテンション爆上がり

やばいこれ見れるのもう最後?

もはやギャル。「え、やば」としか思えない中、ひたすらカメラを向け続けました。

この説明書きで泣ける
中国語の撮れなかった、悔しい

並ぶだけでテンション爆上げ。


エモいとかじゃないんです、もう全部楽しい。
おかげで旧型iPhoneとは思えない光の写真バンバン撮れました。
群青は 露光 を おぼえた!

そんな事をしていたら、

もう泣く
最高

きゃーっ!!!!

ついに辿り着いてしまったスペースポート。ここから発射されるのも群青にとっては今日が一区切り。

そして。

ついに。

乗 り 終 わ っ て し ま っ た

乗ってる最中目バッキバキだったと思います。全てを目に焼き付けようとして、瞬きすら惜しくて、目が乾き切るまで開け続けて。カーブの方向すら考えて座席も選んで、全ての五感をフル稼働させました。

感想ですか?

なんも言えねえ。

いや申し訳ないんですけどマジでこれ。「楽しかった」でも「エモかった」でもないんですよ。群青が持つ語彙では表せない、ものすごい熱量が押し寄せました。

乗り終えた人と乗る人の交錯する瞬間

まだ最後を味わってない人が羨ましすぎて思わず写真撮るくらい。

終わってからも余韻は果てしなく。

長い歴史に一度終止符を打つ
新しい未来へ

ここで終わりじゃないんです。

2027年の新しい未来

ああ、本当に"この"スペースマウンテンは終わるんだな。
そう強く感じさせられました。

まだ並んでる人いる

という事で全てのアトラクション乗車を済ませ、帰宅の途に着きました。


これを書き終えたこのタイミングは8月ですが、今でも群青にとってのラストランは脳裏に焼き付いています。
言えるのはこれだけです。

またね、スペースマウンテン。

待ってるよ、スペースマウンテン。

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