観劇記録:青年座「ケエツブロウよー伊藤野枝ただいま帰省中」
いまさら〜〜
(5月末に見たのだが、今は7月なかば)
だけど今年は観劇記録をnoteに書いていこうと思うからかく!
伊藤野枝だけでピンとくる方もいると思いますが大正時代の話。
●全体とキャスト
面白かったーーーー!!!!!!
なにがって、もうまず、キャスト表みて伊藤野枝役は那須凛さんってだけで解釈一致すぎ…!
そして期待通りのパワフルさで…溢れ出るエネルギーをじゃんじゃん放出している姿、カッケェんだよなあ。
ほかにも好きな俳優さんばっかりで!!
すごく楽しかった。
観終わったあと「なんかいいものみた!!!!」と気持ちよくなれた。
●お話について。
伊藤野枝って東京でバチバチやってたイメージだったので、実家が舞台で、家族の話っていうのはどんな感じがか全然想像できませんでした。
な、なるほど…。
妹が時々状況説明をしながら、野枝上京前〜野枝の葬式を描いていました。
ネタバレ(?)ですが、、最後霊になって出てくるのはちょっと要らなかったかな…
死者はどう足掻いてももう現世に介入できない。ましてや実在する、社会を変えようと足掻いていた人物なので……
霊になってコメントされると急にファンタジーすぎてビックリしてしまいました。
かといって、自分で「こんなオチはどうだい!」と提案もできないので、まあちょっと締めは好みじゃなかったナ…という感じ。
●雑感
結婚して子供が生まれてから、家族モノが急にFOR MEなジャンルになったので、今回も大変たのしく見れました!
自分も夢追いな不安定な業界にいて、生活が下手で、生活と子供と子育てとやりたいことを天秤にかけてに悩むことがあるなか、子供を手放すという選択肢を堂々とやりのける伊藤野枝のバイタリティにちょっと励まされました。うらやましくもある。太い実家に支えられ、甘え、そんな野枝でも、手放した子供に対して涙がでるんだというところには…おいっ!と突っ込みたくなるような、人生のもどかしさを感じるような。
自分のなかの世間の目が、こんなふうに思う自分に冷たい視線をなげたりして、自爆ダメージをくらったりもしました。でもこれがわたしなんだわ。
お芝居を観るたのしさは、人間の物語をみることを通じて、自分の心の形を確認できるところなのかなと。
そんなことを思いました。
●雑感2
あと、今回私の研究所時代の同期が2名出演してました!!うお~~~!
それぞれが出演してるのを見たことはあるけど、一緒に出てしかも二人で会話してるシーンとかもうなにか泣けてしまいました(泣くシーンではない)さらなる活躍を!期待しています!
私もがんばろう!そしてまた私も舞台にたちたいな~。
●雑感3
それと、この7月から黒澤世利さんの戯曲読解クラスに参加することにしました。今年の課題戯曲はトム・ストッパードの「コースト・オブ・ユートピア」3部作。
想像以上に難しくてヒエーーーてなりましたが、この話の主人公である19世紀のロシアインテリ人たち、伊藤野枝や大杉栄のノリに似ている・・・!
とくに2部の恋愛模様の分けのわからなさは、大杉栄周辺のわけのわからなさによく似てるように感じます。
そんなわけわからんとんでもないやつって、文字情報だけでは伝わらない魅力をもった人たらしなんだろうな。
ケエツブロウ~にでてくる大杉栄はマジで「この男のことをみんな好きになっちゃう」をよく体現していたので、たまに思い出しながらロシア人たちの話を読んでいます。
おかげで絵が浮かぶ!あのかっこいい俳優さんからにじみ出る人たらし成分を摂取しておけてラッキーだった。これも人生(?)
●このあとの観劇予定について
これを書いている7/15時点で、7月は、かわいいコンビニ店員飯田さんの「空腹」をみにいくぜ!たのしみ!
あと12月?かな。かわいいコンビニ店員飯田さんの池内風さんが青年座に書き下ろすみたいなのでめちゃくちゃ楽しみにしています。演出が磯村純さんなのも同期が一人でるのもうれしすぎる。楽しみだぜ。
ほか、9月はイエローヘルメッツのシンベリン(予約してないけど行く気は満々)。
それから時間とお金を調整しながらNTLiveなどはさみつつ、の予定です。
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