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大喜利で揺れるFカップ、萎むBカップ

昔、仙台で放送されていたラジオ番組に「大喜利でFカップを一番揺らした人がMVP」というイカれた大喜利コーナーが存在していた。


そのコーナーが存在したのは2015年までラジオ3という仙台のラジオ局で放送されていた「お笑い系男子ワラカツ!」という番組である。

当時フリーで活動していた赤坂けーいち。さん(現在はお笑い集団ティーライズ所属)と犬飼和真さん(現在は東京で活動)がMCを務めるラジオ番組であり、通常のトークコーナーとは別に「ワラカツ大喜利」という大喜利コーナーがあった。

Twitter上で発表されたお題ツイートに対しリプライで送られてきた回答を番組内で発表し、最も面白い回答をしたリスナーには景品が送られるという至ってシンプルな大喜利コーナーだったのだが、毎回採用された回答の中からMVPを選考していたのがミキサー担当のまいさんというスタッフの女性だった。

聡明な読者の皆様なら既にお気づきかと思うが、このまいさんこそが大喜利で揺れるFカップの持ち主その人なのだ。

つまりはこういう流れである。

大喜利回答を募集する

番組内で読み上げる

まいさん、笑う。

Fカップ、揺れる。

皆、喜ぶ。

世界、平和。

である。

当初こそミキサー担当のスタッフが選んでるという点を除けばスタンダードな大喜利コーナーだったのが、いつしか選者のバストがクローズアップされるようになり、次第にリスナー達の投稿も「Fカップを揺らしたい」という下世話な熱意を帯びたものになっていった。


そんな特異性が評判を呼び、いつしか仙台のリスナーに留まらず日本各地の大喜利猛者達がFカップを揺らす為に大喜利回答を投稿するようになった。大喜利界隈はムッツリスケベしかいないのかもしれない(まあ、かく言う僕もまた、普通に生きていれば機会が得られないFカップ揺らしのために躍起になっていた一人なのだが)


こうして一部界隈から熱烈な支持を受けていた「お笑い系男子ワラカツ!」だが、2015年6月27日の放送を以て約3年の歴史に終止符が打たれることになった。

大喜利ドスケベ達が失意に沈む中で発表された最後のお題は

「こんなラジオ番組の最終回は嫌だ。」一体どんなの?

という最終回にふさわしいお題だった。

続々と集まるリプライ。僕もまた「終わるのかよ、短けえ夢だったなぁ」とクロトワの如く呟きつつラスト揺らしチャッチャチャーンスを目指してしっかり投稿。


そして迎えた最終回。
これまでの思い出話に花が咲く中で遂に迎えた最後のワラカツ大喜利。

回答が一つ、また一つと読まれる中で中々読まれない僕の回答。

これまでの放送でも回答が採用されたことはあったが、Fカップを揺らしMVPに選ばれた回答は出すことが出来なかった。

このまま俺のワラカツ大喜利は、Fカップを大揺らしさせることなく終わってしまうのか…と思った矢先


「続きましては、R.N.せいぎのみかたの片割れさんからの回答です」


最終回で、読まれた。


「こんなラジオ番組の最終回は嫌だ。一体どんなの?」


回答が、読み上げられる。



「Fカップが揺れなさ過ぎでBカップになる」

Fカップが、萎んだ。


結果として、MVPには他の回答が選ばれ、僕のワラカツ大喜利はFカップを揺らすことなく幕を閉じた。

しかし、あの時あのラジオで、Fカップをなんとかして揺らそう集まった猛者たちの中で、僕だけが唯一FカップをBカップに萎ませることが出来たことは、今でも僕の大喜利の歴史の中でちょーっとした光を放っているのだ。

(本当にちょっとした光だけどね、常夜灯くらいのやつ)

その後は「ここではFカップを揺らすことはできなかったけどいつか大喜利じゃないやり方で本当にFカップを揺らしたい…!」という目標を掲げて生きてきたが、目下達成できる見込みがないのでぼちぼちまた赤坂さん辺りに掛け合って「お笑い系男子ワラカツ!」を復活してもらおうと考えている次第である。

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