見出し画像

コンビニのレジ前で売ってたにんじんでにんじんステーキを作ってみた

皆様こんにちわ。
「メンタルが疲れ切ってる時はバランスの取れた食事を諦めて完全栄養食COMPを買いがち」でおなじみ、せいぎのみかたの片割れです。よしなに。

チョコ味、初めて頼んでみたけど結構美味しい


先日、会社近くのコンビニにこんなものが売っていました。

にんじんです。

郊外のコンビニで農家の方が作った野菜を売っているのはよく見かけますが、比較的中心部にあるコンビニのホットスナック前をにんじんがワントップ張っているのは初めて見ました。


「男かな?・女かな?(©あぁ~しらき)みたいに書かれた『野菜かな  果物かな』」
「今まで見たことがない『シチュウ』という表記」
「海外の違法業者が書いた商品説明みたいな改行・空白」
等々ツッコミ所満載の商品ポップを見るに、どうやらこちらは「金美にんじん」という品種のようです。

調べたところによると、金美にんじんは主に沖縄で栽培されている「島にんじん」を改良して作られた品種らしく、果肉は甘くて柔らかく生食用にも向いているとのこと。


早速購入し、何枚かスライスして食べてみることに。


なるほど、確かに程よく優しい甘みがある。
それでいて根菜特有の土っぽい風味が殆ど感じられないし、食感も程よく柔らかい。


これは色んな料理に使うことが出来そうだ。

さて、これで何を作ろう?
生で食べられる特徴を活かしてサラダもいいし、サッとごま油で炒めてきんぴらにするのもいい、あるいは商品ポップにある通りシチュウにするのも良さげな感じ。

いやいや、でもここはやっぱり……



にんじんステーキにするしかないっしょ!!!

いやぁ憧れてたんですよね、ガキの頃から「にんじん一個丸焼きにしたステーキ」。
僕が中学校の頃やってたアニメで「ウサビッチ」という刑務所を舞台にしたウサギ二人組が主人公のアニメがありまして。

その第一話でキレネンコというキレたら何するかわかんないプッツンウサギが刑務所の飯に異議申し立てた末に看守しばき倒してにんじんステーキを食うシーンがあるんですが、そのシーンがずっと印象に残ってまして。

そんでもってやはり考えることは皆同じと言うか、軽く調べただけでも先人によるレシピは幾つか見つかりました、が。

折角なので今回は僕自身のオリジナルレシピをフィーリングで行き当たりばったりに作ってみようと思います。
金美にんじんとコンビニで偶然出会ったのもある意味一期一会の縁みたいなものですから、全く同じものはおそらく再現できないであろうレシピで作るのも悪くないのではないでしょうか。

という訳で、今回は金美にんじんでにんじんステーキを作っていきます。


◆材料

とりあえず適当に見繕った材料はこんな感じ。
ここからニュアンスで作っていきます。


①にんじんの皮むき


まず始めにヘタを落としてニンジンの皮をむいていきます。
皮が柔らかいのでそのままでもいける気がしますがなるべく火は通しやすくしておきたいので事前に剝いておきましょう。


続けて、どこまで意味があるかわからないですがヘタ側の面取りも一応やっておきます。
曲がりなりにも料理記事になるわけだし、それっぽいことはやっておいて損はあるまい。


味が滲みやすいように&食べる時に切りやすいように全体に軽く切れ込みも入れておきます。
おでんの大根仕込む時も同じことはやるけど、味が染みこむかどうかよりも箸を通したときに簡単に切れるようにしておきたいからやってる気がする。


②にんじんを煮る


にんじん全体が浸るくらいの量の水を鍋に入れて一度沸騰させます。


沸騰したら火を弱め、改めてにんじん丸ごとをゆっくりと鍋に入れ、グラッセを作る要領でバターを大さじ2、砂糖を大さじ2、コンソメを小さじに山盛り1を投入、ついでに香りづけと雰囲気作りにローリエを2枚投入します。

この為だけに初めてローリエを購入したけど、料理好きの家には必ずローリエがあるものなんだろうか。


後は弱火でしばらく煮込みます。
にんじん全体がちゃんと煮えるように時々にんじんの鍋の中でぐるぐるさせましょう。


③付け合わせを作る

にんじんを煮込んでいる間に付け合わせを作っておきましょう。
今回はにんじんステーキの付け合わせなので、付け合わせも野菜で統一します。


キャベツの葉を3〜4枚くらい剥ぎ取り、ざっと千切りにします。


千切りを容器に入れたらすし酢を大さじ1くらい入れてざっくりと混ぜましょう。


さっきスライスしたにんじんも折角なので千切りにして入れる
自宅に「大根の”つま”スライサー」みたいなのを持ってる人がいたらそれを使って細かくしてもいいかもしれません。
あれって持ってる人いるのかな。刺身についてくる大根の"つま"、結構好きだから買おうかとも思うんだけど、そんなに使う機会がなさそうでなんとなく買わずにいるな。



最後に白ごまを好きなだけ入れてざっくり和えたら「キャベツとニンジンの白ごまマリネ」の完成!

このレシピは実家に置いてある「きのう何食べた?」の中で主人公のシロさん(ドラマで西島秀俊さんが演じてた人)が作っていたレシピをうろ覚えでオマージュしてみました。
すし酢のおかげでさっぱりしてるのに旨味が感じられていくらでも食えそうな味に出来た。



④ステーキソースを作る

続けてステーキソース作り。
今回は2種類のソースを用意します。

①たまねぎソース

中くらいの玉ねぎ1玉を適当な大きさに切ってフードプロセッサーに投入。
チューブのおろしにんにくを10センチくらい、おろししょうがを5センチくらい、お酒をさっとひと回し入れたらフードプロセッサーをスイッチオン。
全体がペースト状になるまですりおろします。


ペースト状になった玉ねぎを油を少し引いた小鍋に入れ、そこに醤油大さじ2、みりん大さじ2を加えて、弱火で水分を飛ばします。
本当は油より牛脂の方がコクが出そうなんですが、まあ今回は野菜オンリーのヴィーガンステーキってことでよしなに。


時々味を調整しながら煮詰めて、全体的に汁気がなくなってきたら「玉ねぎソース」の完成!


このソースは、プロレスラーの長州力さんが自身のYouTubeで「ステーキリベラ」というプロレスラー御用達のステーキショップに行ってるのを見て真似して作ってみました。


②家にある調味料適当にぶち込みソース

もう一つのソースは物凄いざっくりとしたレシピ。
フライパンに油を引いて、ケチャップ・中濃ソース・市販のケイジャンソース・つなぎのにんじんステーキの煮汁を入れて全体が馴染むまで炒めたら完成。

玉ねぎステーキとは打って変わって物凄く適当なソース。
でも家で作るソースってこんぐらい大雑把なもんですよね?
煮汁を入れたのもペペロンチーノのソースを乳化させるのと同じ要領でやってみたけどあんまり意味はなかったかもしれない。


⑤にんじんを焼く

にんじんを30分くらい煮込んだら竹串を刺してみましょう。
ヘタ周辺に竹串がすんなり通ったら鍋からにんじんをあげて、油を引いたフライパンで焼きます。


にんじん全体に焼き目が付くように回転させながら焼きましょう。


⑥盛り付け

にんじんが焼けたら食べやすい大きさに切り分けて、マリネと一緒に盛り付けます。


切り分けながら思ったけど、切らずに盛り付けて一口ずつ切りながら食べた方がステーキらしさが出たかもしれない。
ここにきて一枚肉のステーキを食べ慣れていない人生を送ってきたことが露呈してしまった。

何はともあれ、これにて完成!


◆完成!!

できました。
夢にまで見た「丸ごと一本のにんじんステーキ」の完成です。

ここまで来たら必要な言葉はこれだけでしょう。
早速「いただきます」


美味い!
じっくり煮込んだおかげでにんじんはしっかり柔らかく、それでいてちゃんと食べ応えもある。
元々の優しい甘さとバターの相性が良く、ジューシーさもある。

玉ねぎソースの相性もGood。
ステーキが優しい味だからこそ、甘くて濃厚な醤油ベースのソースが味変としていいアクセントになっている。なんというか「植物性のパンチ」という感じのジャンクさがある。
適当ソースの雑なこってり感「ああ、これこれ」という安心感があって良かったです。


口の中がこってりしたら付け合わせのマリネでさっぱり。
すし酢、初めて買ったけど便利だな。

ただ惜しむらくは焼きがちょっと足りなかったのか、焼いたが故の旨味みたいなのはあまり感じられなかったところでしょうか。
正直に言うと「ステーキ」というよりは煮込みの段階の「グラッセ」感の方が強かったかもしれない。
次作る時は焼きの時間をもう少し長くした方がいいかも、あるいはオーブンとかで全体に火が通るようにした方がいいかも。

あとヘタ近くの身はまだ少し歯応えが残っていたので火が通りやすくするための工夫が他に必要かも(そういう意味では切れ込みの意味、箸で切りやすくする以上の意味は本当になかったかも)


◆まとめ

という訳で、金美にんじんでにんじんステーキを作りました。

まだまだ改善の余地こそありましたが「にんじん一個丸ごとのステーキを作る」という子供の頃の夢を果たすことが出来ました。

皆さんも、子供の頃食べてみたかった料理などありましたら一度自分で作るのに挑戦してはいかがでしょうか?

そのチャンスは案外、近所のコンビニとかに転がっているかもしれませんよ?



ちなみにそのコンビニ、今はホットスナック前に何が置いてるか確認しに行ったところ

ポットが置いてありました。


以上「コンビニのレジ前で売ってたにんじんでにんじんステーキを作ってみた」でした!
ありがとうございました!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?