これぞ!円谷の本気!! 次の一手はアメリカへの飛翔? TSUBURAYA CONVENTION オープニング で感じた海外展開への道筋
どーも。ばぁどです。
もう一ヶ月超過ぎてしまったのですが、2019年12月に開催された、円谷プロダクションの一大イベント TSUBURAYA CONVENTION (通称:ツブコン) に参加してきました。
SSSS.GRIDMANの続編アニメーション「SSSS.DYNAZENON」の作成決定。
アニメ ULTRAMAN の第一シーズン地上波放送決定。
そして目玉である「シン・ウルトラマン」では、斎藤工さんが成る予定のシン・ウルトラマンのビジュアル公開などもありました。
そんな驚きの情報が続々と出される中、私が円谷プロダクションが発している様々なメッセージの中で一番大きいものは「海外進出」なのかなと感じました。
今振り返ると、司会を担当していたのが、マリア・テレサ・ガウさんだったのも海外進出を印象付けるためのキャスティングだったのかなとニヤリ。
(最初登壇された時はガイアーーーー!!ジョジー!!キャーーーーーー(*≧∀≦*)でした)
すでにウルトラシリーズは東南アジア、また2011年以降は中国国内での展開が盛んに行われている印象がありました。
しかし、円谷の今後の挑戦しようとしている場はアメリカですね。
アメリカ進出への再々挑戦!!という意気込みが感じられました。
2018年の記事ですが、当時代表取締役の腰塚氏(現CEO)の対談記事に下記のようなタイトルの項目がありました。
> ここからは思う存分海外展開をしていこうと思っている
参考)https://spice.eplus.jp/articles/215523
2年前のこの記事からコツコツ初めて、その成果を発表できたのが正にツブコンだったんですかね。
そこで、今回はウルトラシリーズの海外進出をテーマに歴史を振り返り、ツブコンの個人的な感想とさせていただきます。
ウルトラシリーズの海外進出想定は初代から!!
円谷プロダクションおよびウルトラシリーズは、初代ウルトラマン ・ウルトラセブンが制作された1960年代から海外展開は考えられていたそうです。
(様々な書籍でそのような記述を確認。マニアの間では有名ですかね。)
初代ウルトラマン、ウルトラセブンを見てみると、気づく人は気づくのですが日本らしい和の部分があまりないんですよね。
どこか日本色がないというか、極力日本色を排した映像作りがされている印象です。
本当にまれに主人公ハヤタが外国からきた科学特捜隊隊員を日本を案内する場面や、スカイドンの回ではお茶会をする場面なんかが描かれたりする程度。
次作ウルトラセブンのメトロン星人の話では、わざと下町感を出して監督陣が怒られたというエピソードもちらほら聞いたことがあります。
これは既に当時のTBSがウルトラマンを海外に売り込む前提として、極力日本文化の描写を描かないようにリクエストをしていたとのこと。
実際に円谷英二さんが製作したゴジラという実績がありましたからね。
ゴジラに続き、ウルトラマンも海外で売りたいと思うのは当然のことかなと思います。
実際に、どの程度、またどのような媒体で初代ウルトラシリーズが米国で展開されたかは調べることができなかったのですが、この円谷作品を海外で展開するという手法は成功しているのでしょう。
海外の著名人である、パシフィック・リムの監督ギレルモ・デル・トロさん、とかガーディアンオブギャラクシーの監督ジェームズ・ガンさんなど、ウルトラマン 好きを公言してくれている海外の監督さんはちらほら見ます。
悲劇の始まり?東南アジアへの進出
続いて特筆すべきは、1980年代の東南アジア、特にタイへの進出ですかね。
なぜ「悲劇」なのかは、まぁお察ししていただける人はお察ししていただけるのですが・・・
1980年代にタイのチョイヨープロダクションと合作で、「ウルトラ6兄弟 VS 怪獣軍団」という映画が作られています。
そのあとの諸々の経緯は「チョイヨープロダクション」などで検索してお調べください。。。
僕は頭が悪いので専門外なので法律関係は辛い。(ましてや国家間の争い事なんて・・・)
まぁ色々あったおかげで、私の好きなウルトラマンネオスが海外で積極的に使われているのが嬉しいんですけどね笑
海外生まれのUSA、G、パワード
1980年後半から、1990年前半にかけて海外で生まれたウルトラマンが登場します。
3人のウルトラマンの活躍をアニメーションで描いたウルトラマンUSA。
ウルトラシリーズの劇中で初めてキスシーンが導入されたことでも有名な作品ですね。
ウルトラマンスコット、ウルトラマンチャック、ウルトラウーマンベスの3人が地球を舞台にソーキンモンスターを倒す物語が描かれます。
続いてのウルトラマングレートは、オーストラリアとの合作。
オーストラリアの広大な自然を利用した描写も数多くあり、とても印象に残っております。
最後が1993年作成のウルトラマンパワード。
映画の本場、ハリウッドで作成されたウルトラマンパワードは、当時の特撮の最新技術(きぐるみに導入されている技術)がふんだんに使われていたとのこと。
三作品とも地球防衛隊は格好よく、怪獣の魅力もあり、それぞれ重厚なストーリーが展開されていました。
しかし、アメリカの文化ではウルトラシリーズはそこまで浸透しなかったようです。
理由は諸説ありますが、アメリカでのヒーローのイメージ像として、何かしらのパワードスーツ、コスチュームを着て戦うというのが一般的であり、全裸なのか服を着ているか分からない、神秘的な姿であるウルトラマンの姿が受け入れづらかったと言ったものを聞いたことがあります。
だからこそ、戦隊はパワーレンジャーとして海外展開に成功しているんですかね笑
仮面ライダーも龍騎とか成功してますよね。
とはいえ、これ以降はティガ、ダイナ、ガイアなど日本でのウルトラマンが復活し、海外製作のウルトラはしばらく見なくなります。
海外進出の暗雲。法廷での戦い。
1990年代後半から2000年代は、海外進出の進展があまりなかったです。
1980年代に合作したタイの映画製作会社と、海外でのウルトラシリーズの販売権を争うことになります。
詳しくは下記などを参照ください。
2000年代は法廷で色々あったため海外進出、海外展開などは大きな変化はない印象でした。
(海外進出どころではなかった・・・のですかね・・あっ(察し))
中国内での空前の大ヒット?ウルトラ銀河伝説の激震
2011 年にポカーンと飛び込んできたニュースが、ウルトラ銀河伝説が中国で大ヒットしたらしい。というもの。
https://www.cinematoday.jp/news/N0032532
中国でも高い人気を誇る「ウルトラマン」シリーズだが、劇場版が映画館で上映されるのは本作が初めて。日本映画としては過去最大規模の1,000館以上での公開となり、5月9日から15日の興行収入は約1億7,040万円を記録。円谷プロダクションの担当者によると、この数字は、邦画としては中国で過去最大のものだという。
いや、ウルトラ銀河伝説僕大好きなんですよね。
日本でヒットしないのが理解できなかった。
絶対にね、相手が悪かった。
だって当時、同日に公開したライバルがONE PIECEと仮面ライダーMOVIE大戦(ディケイド&W)ですよ?
https://eiga.com/ranking/20091215/
個人的にはその二大強敵を倒して欲しかったが、結果は芳しくなかったのを覚えています。
その個人的な想いがある映画が、中国でヒットしたのがすごい嬉しかった。
そして、海外出身のウルトラマンがまた一人。
ウルトラマンリブット。
最初、2016年のウルトラマン全員集合写真にしれっと映り込んでいて、これ誰????となったのを覚えています。
また、2018年にはアメリカでの判決が出ており、円谷プロダクションが勝訴となる判決が出ております。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO29766110U8A420C1TJ1000/
冒頭で紹介した対談記事でもあったように2018年を契機に一部の版権がクリアになった模様。これは海外展開待ったなしですね。
そしてこれから!2020年以降の円谷の海外戦略!
ツブコンでもありましたが、海外戦略の大きな柱として発表されたのがいくつかありましたが、やはり1番嬉しかったのはMARVELですね!!
このMARVELとのコラボは事前にコミコンで伝わっていましたが・・・
https://m-78.jp/news/post-5325/
1990年代でも触れましたが、ウルトラマンは何度かアメリカへの進出を試みましたが、実写・映像作品としてウルトラ作品がアメリカで浸透することは困難だった模様でした。
なら、子供時代からコミックとして読ませて刷り込ませればいいんじゃない?ということでしょうか?
敗戦後のGHQが日本に行った学校給食でパンと牛乳を出すみたいな戦略ですね←
なんだろう。。。この戦略がうまくいけば、
MCUのPHASE 7 くらいで、MCUにウルトラマンが加わるとかあるのだろうか・・・
2025年くらい?爆笑
いや期待してしまう。
他にも中国での展開は引き続き行うようですし、期待値は上がるばかりです。
まとめ
ツブコンとても楽しかったです!
オープニング以外の出し物もとても楽しかったです。
ゼロ10周年記念ライブとか、平成4大ヒーローとかね。
ここまで円谷プロダクションが大きくなってきてくれて個人的にはとても嬉しいです。そんな円谷プロダクションの次の一手が海外へのコンテンツの浸透なんですかね。
様々な希望を含めて、今後のウルトラシリーズの海外進出を楽しみにしております。
そんな未来に希望を持てるツブコンのオープニングでした。
O(%)o