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体のバランスを取り戻す冬の風邪の役割
風邪は非常に貴重な「自浄作用」と言えます。
クスリなどで無理に抑えず、その経過を見守ることで、体は自然と浄化されていきます。
私たちの体には、不要なものを排出する仕組みが備わっています。大小便で処理しきれないものは、汗として皮膚から排出されるのです。特に呼吸器が未発達な幼児の場合、その役割を皮膚が代行することがあります。
2月は一年の中で最も乾燥する季節です。空気が乾燥すると体内の水分が減少し、それが体調不良の原因になることもあります。特に敏感な人は、その影響で風邪を引きやすくなるのです。
また、体の重心が偏り、まとまりを欠く状態になると、全身の力を動員して本来のバランスを取り戻そうとする生体運動が起こります。風邪は、こうした体の偏りや疲労を修正するための調整運動の一つです。そのため、無理に「治す」のではなく、その経過に協力することが大切です。
12月頃に風邪を引くのは、冷え込みによって体が対応しづらくなったことに起因する変化です。一方、2月頃の風邪は、乾燥による水分不足で体の免疫力が低下し、インフルエンザや花粉症といった症状が現れやすくなります。
インフルエンザはウイルス性の疾患とされていますが、風邪の一種とも言えます。これは、体が乾燥し、表面の水分が不足することで発汗機能が低下するために起こる現象です。
2月の風邪には、日頃から少量の水をこまめに、ちびちびと飲むことが効果的です。