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柔らかい体と心が、健康と安らぎを生む
私たちは、みぞおち(鳩尾)がゆるんでいれば、自然と安心感が生まれ、心に余裕ができます。その状態であれば、たとえ病気を抱えていても、心身のバランスを保ちやすくなります。「弛み」「柔らかさ」「脱力」は、スムーズな動きをするために大切な要素です。ここでいう「柔らかさ」とは、単に体の柔軟性だけでなく、心のしなやかさや感性の豊かさも含まれます。
人は本来、健康を維持し、体の不調を自ら整える力を持っています。しかし、無理に力を入れたり、考えすぎたりすると、その自然な働きが妨げられてしまいます。体の柔らかさとは、単に筋肉や関節が柔軟であることではなく、心のしなやかさや、全身のバランス、弾力性を指します。それは、呼吸が深く楽にできる状態であり、心身に余裕を持ち、自然に生きることでもあります。心と体の弾力は、呼吸に表れます。呼吸が深く、楽にできるとき、人は本来の柔らかさを保つことができるのです。
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考えすぎると、みぞおち(鳩尾)や首が緊張しやすくなります。首が熱くて硬くなっている人は、頭をしっかり休めることができません。首がこわばると、ぼんやりリラックスすることが難しくなります。そんなときは、上を向いて目を軽く押さえると、自然と気持ちが落ち着きやすくなります。
また、長時間の疲労によって大脳が過度に働き続けると、ノイローゼや神経衰弱の原因になることがあります。そのような人は、首の骨(頸椎の2番から4番)や背中の上部(胸椎の1番から5番)が硬くなっていることが多いといわれます。
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体の緊張は、心の緊張と深く関係しており、心の状態は体の状態に影響を与えるのです。私たちが「心」と呼ぶものは、実は体とともに生じるエネルギーの一つなのです。
特に感情は、体の状態に影響を受けやすく、身体の偏りによって引き起こされることがあります。例えば、怒っているときは腹直筋が緊張し、その状態が続くとイライラや怒りの感情がさらに強まりやすくなります。
ヨガは、本来の自分らしさを取り戻し、自然な状態を感じるための練習です。それによって、生きていることを実感し、「感じる力(感知力)」を高めることができます。