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駆け出しライターが月収1万円を5ヶ月で32倍にした話

この記事に目を止めてくださったということは、ライターとしてやっていくと決めた方かもしれません。しかし、「どうやって仕事をもらって収入を得ればいいんだろう?」と立ち止まっていませんか?

ここで紹介している「高単価の案件の獲得方法」を使うと、誰でも比較的短期間で収入を増やせます。私自身が実践して2〜3ヶ月で劇的に原稿料をアップし、大きく収入を増やしました。

この記事では、具体的な営業方法を紹介します。読み終えると、高額の原稿料を得る方法を理解できるでしょう。

1文字0.4円の日々

私はそれまで本業でやっていた仕事(輸入物販)が極端なドル高円安で利益が取れなくなってきていました。このままだとジリ貧になる……

そこで「ライターとしてやってみようか」と考えるようになりました。数年前にライターとして少し活動していましたが、新型コロナの影響でライターの仕事が完全になくなった状態からのスタート。これが2022年夏のことです。

まず手始めに、クラウドサービスを利用して仕事をもらうところから始めました。5,000文字書いて2,000円。1文字0.4円です。高いときで5,000円。つまり1文字1円です。テストライティングで原稿を書いて送っても反応はほとんどありません。

しかも5,000文字の原稿を書くのにたっぷり1週間かかっていたので、あまり仕事数は増やせない。どんなにがんばっても1〜2万円/月の収入でした。

「こんなにがんばっているのに…」という失望の日々が続き、手元の貯金はだんだん減っていく。「ライターで稼ぐのは厳しいのか?」と葛藤の連続でした。

そろそろライターではなく別の仕事を探そうかな、と挫折しかかっていたのです。

まだまだお金は大きくならず・・・

単純だけど効果的のある営業方法

そんなある日、某大手ライター学校の無料オンライン講座に参加しました。

その学校では面白そうなライター講座をたくさん開催していることもあり、情報収集のためにメルマガを取っていたのです。そこで無料オンライン講座の告知がされていたので、気楽なノリでオンライン講座を申し込みました。

講師の先生はライターになって1年で月収100万円を超えた体験をシェアしてくれました。なぜ短期間に大きな結果を出したかというと「ガンガン営業したから」だそうです。ビックリするほど単純な話で、ちょっと笑っちゃいました。

無料講座ということもあり、具体的な営業手法は教えてもらいませんでした。ただ「とりあえずGoogleで『ライター募集 業務委託』と入れて出てきた会社に片っ端からメールを送ろう」ということだけ習いました。その先生は月に90件も営業をしたそうです。

正直なところ「単純で原始的なやり方だなぁ」と思ったものです。しかし、特にやらない理由はないので、実践してみることにしました。

この先生のように100件近くまでは行かなかったけれど、最終的には出版社や編集プロダクションへ62件ほど連絡しました。

この行動が、私のライター人生を大きく変えるキッカケになったのです。

難しいことを考えずガンガン営業しよう

意外と多い反応数

当初は「どうせ返信なんて来ないだろう」と、まったく期待していませんでしたが、意外にもポツポツと返事をくれるところがありました。

返事があったといっても、「ライターとして登録しておくので、できそうな案件があったら声をかけますね」という反応がほとんど。遠回しに断られただけでした。

しかし、中には実際に仕事を依頼してくれるところもありました。これは本当に嬉しかったです。

ここで具体的な数字を紹介します。全体で62件の企業にメールや申し込みフォームから連絡して、反応があったのが21件(含自動返信)でした。

そこに対してお礼メールや詳細な資料(実際に書いた原稿など)を送り、受注につながったのが5件。こちらからの働きかけに対して8%の受注率ということになります。さらにそこから継続して発注いただけるようになったのが3件です(4.8%)。

初回接触数に対して受注率は8%

驚愕の報酬額

驚いたのは、報酬の金額です。1500文字で1万円〜2万円、高い会社だと3万円、取材を含めて3,000文字で6万円というところもありました。文字単価が一気に10倍以上になったわけです。

しかも、一度依頼をしてもらって入稿すると、何度も仕事をくださるところが出てきました。中にはブックライティングで書籍一冊丸々執筆させてくれるところもあり、今後さらに売り上げが伸びていきそうです。

現在は、ライティングの月収は15万円〜35万円を推移しています。2022年後半、必死にクラウドサービスの案件をやっていた頃の15〜30倍以上の収入になったことになります。これからブックライティングの案件も増えていきそうなので、さらに収入は増えそうです。

5ヶ月で生活できるまで収入が伸びた

かつては原稿料の安さに絶望していたのが、アプローチを変えて直接出版社や編集プロダクションに連絡する。意識を変えるとこれほどまでに金額が変わるのかという嬉しい驚きの連続です。

なぜ結果を出せたのか

上では簡単に売り上げが激増したような書き方をしましたが、実際には2〜3ヶ月ほど試行錯誤しながらガッツリ営業に取り組みました。そのときの行動について分析してみました。

①ポートフォリオをしっかり作り込む

NOTEとPDFで自分の執筆実績を作りました。両者はほぼ同じ内容で、プロフィールにやってきた仕事実績を加えたものです。

両者の違いは、PDFは枚数を増やさないようにして代表的な実績のみ掲載し、NOTEは入稿したWeb記事がアップされたらすべてリンクを張っていました。

最初のうちは実績がほとんどなかったので書くことはないかもしれません。そこにクラウドサービスで取り組んだ実績を随時加えていくことで「それっぽい」ポートフォリオに仕上げていきます。

執筆実績は、署名記事でなくても実際自分で書いたものは「私が書きました」とアピールしましょう。相手は「署名がないだけね」と理解してくれます。

ただし、署名記事でない場合は、納品した企業側がライターの実績として出して欲しくないケースがあるので、NOTEで公開せずにPDFにしてメール添付で送りましょう。

会社によっては「このジャンルについて書けますか?」と、書いたことのないジャンルが書けるか聞かれることがあります。その場合は「書けます」と言い切りましょう。類似のジャンルをやったことがあれば、なおさら即答です。

たとえば「ITの記事は書ける?」と聞かれて「ITの記事は書いたことはないけれど、BtoBの専門的な記事は書いたことがあるので大丈夫です」と前のめりにアピールです。企業の担当者は納得して仕事を発注してくれるはず。

そもそもライターは、読者視点で記事を書くことがほとんど。「初心者でもわかりやすく」書けさえすれば、実はジャンルの違いについてはあまり気にしなくてOKです。

②メールの書き方

メールやお問い合わせフォームに書く内容でもっとも大事なことは、「私はあなたの会社がとても好きですよ」と伝えることです。

メールを書く前に、送付先の企業のWebサイトを徹底的に読み込みましょう。先方(出版社や編プロ)がどんなジャンルの本やコンテンツを作っているのかを念入りに調べ、相手のニーズに自分の実績がどう役に立てるかをシミュレーションします。

その上で「私はあなたの会社でこんな記事を書いてお手伝いできます」と具体的にイメージしてもらえるような内容のメールを書きます。

例文)私はこれまで食に関するレポートを書くことや、ライフスタイルについてのコンテンツ制作に携わってきました。貴社の経営理念やサービスに共感しました。募集されているライター業務に合致すると思いますので、ぜひ私のポートフォリオをご覧いただきご検討ください。

メールは心をこめて送りましょう

③取り組む姿勢(マインドセット)

一連の営業活動をするのに重要なのはマインドセットです。「下手な鉄砲も数打ちゃ当たる」精神でいきましょう。

2回や3回程度連絡しただけだとひとつ返事が来ないだけで気に病んでしまいがち。ところが50回100回とメールを送れば、多少返事がなくてもあまり気にならず、精神的に楽に進められます。数で勝負です。

意外と世の中は単純なもの

今回ご紹介したのは、ものすごく地道で直線的なやり方です。ポートフォリオを作り込むにしても、丁寧なメールを送るにしても当たり前なことばかり。

「こんな単純なことで収入が増えるはずはない」と切り捨てるのも自由ですが(私も最初はそう思っていましたよ)、意外と世の中って単純です。

出版社や編集プロダクションは直接アプローチするには敷居が高い印象があります。ところが、実際にやってみるとみんなフレンドリーです。安心して営業してみてください。

あまり難しいことを考えず実行すれば、かならず新天地が切り開けることでしょう。

次はあなたがライターとして収入を増やす番です。
応援しています。

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