ウルトラマンと怪獣の間で。

 今回は自分がウルトラマンの好きな場面について書いてみます。

 ずばり言ってしまえば、怪獣災害に直面したゲスト回や主人公サイドのメンバー回だったりします。良く覚えているのは、ウルトラマンティガの「閉ざされた遊園地」。GUTSのシンジョウ隊員の妹のマユミが初登場する回で兄妹のエピソードです。

妹のマユミと一緒に遊園地に訪れていたシンジョウ隊員が、他の子供たちから弱虫とバカにされていた少年ハルキに勇気について説く話。
「兄貴ってのはな、どんな時でも妹を守らなきゃいけないんだぞ」
というシンジョウ隊員の言葉に心を動かされたハルキが自らゴーカートを動かして観覧車に乗った妹を助ける為にガギの注意を引こうとする。
最後はガギに捕らわれた子供たちも救出され、ハルキもいじめっ子達と仲直りする。

 「勇気を出して行動する」作中の行動は突飛なものですが、妹の為に奮闘するシーンに幼いながらも好きなシーンでした。

もう一つ心打たれたのはのはティガ&ダイナの体一つでクイーンモネラに向かうスーパーガッツ隊員のシーン。

クイーンモネラ戦でダイナ倒された後のスーパーガッツの戦い。戦闘機を失い陸戦メカで、ダイナ救出に向かうもクイーンモネラにやられてしまう。諦めかける隊員達にヒビキ隊長が「まだ立派なものがあるじゃないか」と声をかけ、足を叩く。隊員達は奮起し、体一つで手持ちの銃を使い奮闘する。

ウルトラマンは何故現れるか。それは人が困難に限界まで戦った時、それでもどうにもならない時にウルトラマンは現れる。というのが初代の時点で答えが出されています。

ニュージェネレーションシリーズでもギンガSのメトロン回、ガンQ回、オーブのババルウ星人回、タイガのナックル星人回等従来のシリーズにあるようなウルトラマンがあまり目立たない回でも評判があります。ベースが既にあるからこそ、時代が進んでも話の根幹は変わらないのかなと思っています。

超常の怪獣災害が起きる中で、隊員回もしくはゲスト回によって、どのように考え行動するのか、その姿が幼いながらに気になっていたのかも知れません。

まとめ

幼い子供が、ヒーローのカッコいいだけを見る視点から、その世界観や登場人物に目を向けるようになると、「何か今回のヒーローの戦いはスカッとしなかった」「倒さず、怪獣を元の場所に返した」等特殊な形で終わる回の魅力に気付くのかも知れません。

大人になって作品を見返してから、贔屓目に見なくてもやっぱり面白いと思うから、今も好きで居続けるのかなと感じています。





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