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不語怪神(ふごかいしん)第2巻-ミュソン

僕は僕自身のための作品を書くことができるなどという幻想を捨てることができていた筈ですが、まだまだ諦められなかったものと思われます。ただ、僕はパターンの上にある《よばわるもの》の声に従うだけの純粋さをこれによって曇らせていたのでした。パターンとは生きている人間に対する粘着的な愛情であったり、大衆的欲望への追従であったりするのですが、そんなものはもはや僕を患わせるものではなくなりました。

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