不語怪神(ふごかいしん)第2巻-地蔵遊び
私は地蔵遊びが大嫌いだった。疲れるし、それにどう言ったらいいのか、終わった後、胸の中から陰惨な気分が涌いてきて、頭から足まですっかり浸してしまうからだった。ところが、私の遊び仲間ときたらいつから味をしめたのか、連中は仲間の頭数が揃う度に私を地蔵遊びに誘うのだった。
地蔵遊びには、ひのきの枝が一本有れば良い。
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