朝鮮人民軍の軍団の編制と位置
森脇一磨
概要
北朝鮮の朝鮮人民軍陸軍(以下人民軍陸軍)は、4個の前方軍団と、6個の後方軍団、5個の機械化歩兵師団、1個の戦車師団、1個の機械化砲兵師団、第91首都防衛軍団、高射砲兵軍団で構成されています[1]。兵力は合計約110万人で、その約70%(77万)が平壌-元山線、つまりDMZ近辺に集中しており、いつでも奇襲攻撃が可能な状態を維持しています[2]。これらの軍団と師団は総参謀部作戦総局に指導されており、総参謀部の他の局から支援部隊を受け取っています。総参謀部についてはあまりに巨大な為、別のNoteで説明します。
人民軍陸軍はソ連と中国の影響を強く受けた国です。歩兵の武装はAK-47(58式)、AKM(68式)、AK-74(88式)、RPG-7(7号発射管)などを使用し、現在はそれをベースに発展させた各種兵器も使用しています。彼らは敵に対して質的・量的劣勢を認めつつ、しかしこれを政治的・思想的優位と戦術戦略的優位によって挽回できると考えています[3]。12個もある軍団の中でも、第2軍団は特に巨大で、第2軍団だけで陸上自衛隊の全兵力を超える可能性があります。
人民軍陸軍の軍団は軽歩兵教導指導局の特殊部隊である第11軍団と密接に連携しています。北朝鮮の特殊部隊については以下のNoteを参照ください。
方法論
このNoteは今まで日本語であまり明らかとなってこなかった、朝鮮人民軍の軍団の編制を調査するものです。
軍団や師団の編制情報は、2023年建軍75周年閲兵式での連合部隊旗、大連合部隊旗の数を元に推測し、既存の情報と照らし合わせて新しいものを"不明な連合部隊"として置きました[4]。その他の部分は脚注に示した各種資料を比較して、最も可能性が高いものを用いました。編制の脚注は主に閲兵式の分析でわからない戦闘支援部隊の編制に関連します。
ただし現在人民軍は過去20年で最大の変革の最中にありますので、何かしらの確度不安にはアスタリスクを付けてあります。
脚注
梯隊の分類方法は戦略的意味合いに由来します。詳しくはATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-7, paragraph3-38, Corps の項を参照ください。
2022年韓国国防白書, p31
朝鮮豆知識 4 軍事, p1
連合部隊とは師団、旅団の事。大連合部隊とは軍団と第2梯隊の師団のこと。
第1梯隊、前方軍団
人民軍の軍団は典型的なC2司令部で、師団階層を取りまとめて、諸兵科連合作戦、領域横断作戦、さらには省庁間横断作戦を指導します[1]。
前方軍団はDMZ近辺に展開し、攻撃的な編成・配置をしています。属する師団は全て軍団の砲兵旅団から大隊を受け取って増強されており[2]、砲兵は防御に適さないほど前方配置され[3]、第2、第4、第5軍団は韓国の河川が豊富な地形を克服するために世界最大の工兵部隊である工兵局の、渡河工兵連隊をそれぞれ保有しています[4]。また今年(2023)に入り、各軍団の砲兵旅団はSRBMが配備されました[5]。このSRBMは敵縦深に干渉する手段として特殊部隊に次ぐものになるでしょう。また開戦前には以下に示した現行の隷下部隊以外にも、予備兵力である地方軍(教導隊)師団を隷下に収めることて必要なだけ規模を拡大する事ができます[6]。総じて、第1梯隊の役割は南浸の主力を担う事です。
朝鮮人民軍は南浸に際して、3つの接近路である開城-文山アプローチ、鉄原アプローチ、東海岸アプローチをとることができ、それに属するいくつかの機動の余地があります。各軍団はこれらのルートに従って南浸するでしょう。以下の画像は主要な接近路です。
朝鮮人民軍の師団、旅団の中で最も多い種類は歩兵師団です。不明な連合部隊に当てはまる部隊は歩兵師団の可能性が最も高く、次点で戦車旅団、歩兵旅団、砲兵旅団の可能性があります。
第1軍団:長男の軍団
第1軍団は朝鮮半島の東海岸を担う主力軍団で、東海岸アプローチを担います。第1軍団の司令部は江原道淮陽群(ヘヤン)にあります[7][画像1]。隷下部隊はDMZ近辺に展開しています。兵員数は将校含めておおよそ78600人+(5000~25600)+10000±以内です[8]。
第1軍団を含む前方軍団は作戦総局の隷下にありますが、その他の局からも部隊を受け取っています。軽歩兵旅団とDARBは軽歩兵教導指導局から、偵察大隊(SOF)は偵察総局から、化学偵察大隊は核化学防護局から、通信連隊とEW/SIGINT大隊は電子戦局から来ており、補給・維持は後方総局が担います[9]。このようなシステムは複雑すぎて非効率化と思われるかもしれませんが、陸軍のみならず空軍も海軍も同様のシステムとなっている為、全軍が統一された補給系統であるというメリットがあります。また他の前方軍団にある渡河工兵連隊は第1軍団の正面の地形が主に山地であることから与えられていません[10]。ロケット砲兵旅団はSRBMを保有しています。DARB(Deep Artillery Reconnaissance Battalion)は遠距離砲兵やSRBMの観測者になると思われます。
第2軍団:西部戦線の哨兵
第2軍団はソウル正面に責任を持ち、開城-文山アプローチ及びその北部、鉄原アプローチ西部(MSR3)を担う主力軍団です。第2軍団は恐らく4個の前方軍団の中で最も巨大な軍団で、これはソウル正面である開城-文山アプローチの重要性に由来する可能性があります。第2軍団の司令部は黄海北道平山郡汗浦里(ピョンサン郡ハンポ里)にあります[12][画像2]。隷下部隊はDMZ近辺に展開しています。兵員数は将校含めておおよそ56300人+(27500~148000)+12000±以内です[13]。
第2軍団は総参謀部工兵局から渡河工兵連隊が付与されている点が特徴です。渡河工兵連隊は2~3のS-Typeポンツーン大隊を保有しています[14]。その他の戦闘支援部隊の由来は第1軍団に同じです。ロケット砲兵旅団はSRBMを保有しています。DARB(Deep Artillery Reconnaissance Battalion)は遠距離砲兵やSRBMの観測者になると思われます。
第2軍団は2022年度から特に大きな変化があった軍団です。第1軍団などは変化がなかった中、隷下に収める連合部隊(師団と旅団)の数は14から20に急増しました。この軍団は最近の人民軍の前線指向、延いてはソウル指向を強く体現している部隊のひとつです。
第4軍団:一当百の軍団
第4軍団は半島の西側戦線に責任を持ち、開城-文山アプローチと呼ばれる次期朝鮮戦争の最重要ルートに挑む主力軍団です。また司令部は黄海南道海州(ヘジュ)にあります[16][画像3]。隷下部隊はDMZ近辺に展開しており、兵員数は将校を含めておおよそ69100人+(12500~64000)+12000±以内です[17]。
第4軍団も総参謀部工兵局から渡河工兵連隊を付与されています。西部戦線の軍団の中では最も兵員が多いことが特徴です。全ての前方軍団は偵察大隊(SOF)を隷下に収めていますが、これは軍団に先行し、軍団の作戦範囲を超えて偵察活動や"軍団の縦深への干渉"(遠距離砲兵やSRBM)の為の観測を行います。ロケット砲兵旅団はSRBMを保有しています。DARB(Deep Artillery Reconnaissance Battalion)は遠距離砲兵やSRBMの観測者になると思われます。
第5軍団:人民軍の中枢軍団
第5軍団は半島の中部戦線に位置し、鉄原アプローチと呼ばれる前方に鉄原、春川を見据えた位置に責任を持つ主力軍団です。また司令部は江原道平康郡フピョン里にあります[19][画像4]。隷下部隊はDMZ近辺に展開しており、兵員数は将校を含めておおよそ65800人+(12500~64000)+12000±以内です[20]。
第5軍団も総参謀部工兵局から渡河工兵連隊を付与されています。ロケット砲兵旅団はSRBMを保有しています。DARB(Deep Artillery Reconnaissance Battalion)は遠距離砲兵やSRBMの観測者になると思われます。
脚注
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-7, paragraph 3-38
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-7, paragraph 3-38
RAND Institute, North Korean Conventional Artillery, p3; DPRK Briefing Book: HARTS in North Korea; AccessDPRK, The Ever-Changing DMZ
KPA Journal vol1 No.8, KPA Engineer River Crossing Force, p1-4
Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p8
Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8
1個歩兵師団当り12800人×5、1個戦車旅団当り2500人、1個砲兵旅団当り約2500人×2、1個軽歩兵旅団当り3300人×3、1個偵察大隊当り500人、その他不明をまとめて+10000人以内とまとめた。更に不明な連合部隊がすべて歩兵師団だった場合と全て旅団だった場合で幅を取った。なお後方総局は加算していない。これらの兵員数のデータはATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-10, North Korea Country Handbook p117-p145に由来
軽歩兵と偵察兵とDARBは自分のNote; ATP 7-100.2 North Korean Tactics, Appendix G = 化学偵察中隊, Appendix E = 通信とEW/SIGINT, Appendix H = 後方総局
KPA Journal vol1 No.8, KPA Engineer River Crossing Force, p3 Deploimentの段落
North Korea Country HandBook p119; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8, Appendix G, E, H; GlobalSecurity, KPA; 北朝鮮の世界最大の特殊部隊 前編; 北朝鮮特殊部隊, ジョゼフ・バーミューデッツ, p161
Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8
1個歩兵師団当り12800人×3、1個戦車旅団当り2500人、1個砲兵旅団当り約2500人×2、1個軽歩兵旅団当り3300人×3、1個偵察大隊当り500人、その他不明をまとめて+12000人以内とまとめた。更に不明な連合部隊がすべて歩兵師団だった場合と全て旅団だった場合で幅を取った。なお後方総局は加算していない。これらの兵員数のデータはATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-10, North Korea Country Handbook p117-p145に由来
KPA Journal Vol.1, No.8 KPA Engineer River Crossing Force, p1-4
North Korea Country HandBook p119; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8, Appendix G, E, H; GlobalSecurity, KPA; 北朝鮮の世界最大の特殊部隊 前編; 北朝鮮特殊部隊, ジョゼフ・バーミューデッツ, p161
Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8
1個歩兵師団当り12800人×4、1個戦車旅団当り2500人、1個砲兵旅団当り約2500人×2、1個軽歩兵旅団当り3300人×3、1個偵察大隊当り500人、その他不明をまとめて+12000人以内とまとめた。更に不明な連合部隊がすべて歩兵師団だった場合と全て旅団だった場合で幅を取った。なお後方総局は加算していない。これらの兵員数のデータはATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-10, North Korea Country Handbook p117-p145に由来
North Korea Country HandBook p119; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8, Appendix G, E, H; GlobalSecurity, KPA; 北朝鮮の世界最大の特殊部隊 前編; 北朝鮮特殊部隊, ジョゼフ・バーミューデッツ, p161
Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8
1個歩兵師団当り12800人×4、1個戦車旅団当り2500人、1個砲兵旅団当り約2500人×2、1個軽歩兵旅団当り3300人×2、1個偵察大隊当り500人、その他不明をまとめて+12000人以内とまとめた。更に不明な連合部隊がすべて歩兵師団だった場合と全て旅団だった場合で幅を取った。なお後方総局は加算していない。これらの兵員数のデータはATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-10, North Korea Country Handbook p117-p145に由来
North Korea Country HandBook p119; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8, Appendix G, E, H; GlobalSecurity, KPA; 北朝鮮の世界最大の特殊部隊 前編; 北朝鮮特殊部隊, ジョゼフ・バーミューデッツ, p161
第2梯隊
第二梯隊とは、北朝鮮の核心的な主力です。第二梯隊の師団はもともと軍団だったものが最近2004年以降に順次師団に改名・改変されたものです[1]。第二梯隊の師団は優先的に先進装備を受け取るエリート部隊です[2]。
第二梯隊は他の軍団のように任地は決められていません。強いて言うならば現在は敵の奇襲に備えて全国に散らばっています。しかし第二梯隊の本質は機動部隊であり、戦時には総参謀部作戦総局の望む場所に素早く機動して能力を発揮することが役割です。第二梯隊は主に第一梯隊と協働して敵軍に貫通機動を仕掛けて攻撃する事、第一梯隊の成功した貫通機動に追従(Follow and Assume)して成功を更に拡張する事、後退中の敵を追撃する事を実施するでしょう。
下の図は2つの軍団、戦車師団、機械化歩兵師団が協働して貫通機動(人民軍での呼称は돌파)による攻撃を実施している様子です[3]。両軍団が敵部隊を拘束して動けないようにし、戦車師団と機械化歩兵師団の前に局所的な数的優勢を形成します。この間、戦車師団と機械化歩兵師団は正面の敵を貫通して目標へと機動します。貫通機動の目標は敵の側背を脅かせる位置に設定され、目標に到達した後は敵に対して実際に側背を攻撃する包囲機動に移行するでしょう。これ以上の朝鮮人民軍の戦術ドクトリンについては多数の資料がありますので別のNoteで詳しく説明します。
近衛ソウル柳京守第105戦車師団
近衛ソウル柳京守(リュ・キョンス)第105戦車師団、旧称第820戦車軍団は、北朝鮮唯一の戦車師団です。第105戦車師団の司令部の位置は黄海南道沙里院です[4][画像5]。
師団隷下の戦車・装甲歩兵連隊とは米陸軍の諸兵科連合大隊(Combined Arms Battalion)に近しいもので、隷下に戦車大隊と機械化歩兵大隊を納めていることがKCNAにより明らかにされています[5]。伝統的に人民軍は3個の大隊で1個の連隊を構成しますが、この連隊は戦車大隊と機械化歩兵大隊のどちらに比重があるのかはわかりません。第105戦車師団の砲兵は全て自走化されており[6]、高射砲兵は自走対空砲を装備します[7]。師団の歩兵は装甲兵員輸送車で武装しており、全て機械化歩兵です[8]。
この師団の編制図は少々情報不足な面があり、戦闘支援部隊を中心にここから更に追加されたり、或いは引かれる可能性があります[10]。
近衛ソウル柳京守第105戦車師団は天馬216(暴風号)、先軍915などの最新鋭の戦車を装備します。またM-2010装甲車などの新型の装輪装甲車も装備し、VTT-323等の古い装甲車を使用するその他の機械化部隊とは一線を画します。2023年現在、この師団は試作の号が解かれたM-2020戦車や、M-2018自走砲を装備している可能性が最も高い部隊の1つです。
第806機械化歩兵師団
第806機械化歩兵師団、旧称第806機械化歩兵軍団は、江原道に位置する機械化歩兵師団です。司令部は江原道高山郡雪峯里(コサン郡ソルボン里)にあります[11][画像6]。
第806機械化歩兵師団を含むすべての機械化歩兵師団は通常の歩兵師団とよく似ており、大規模に機械化・自動車化されている点や追加の特殊部隊を受け取っている点を除けば歩兵師団と一致します[12]。
第815機械化歩兵師団
第815機械化歩兵師団、旧称第815機械化歩兵軍団は、黄海北道に位置する師団です。師団司令部は黄海北道瑞興郡花谷里(ソフン郡ファゴク里)にあるとされます[14]。
師団の編成は5個以上の連隊がおり、他の機械化師団と同様の戦闘支援部隊を持つ以外は不明です[15]。
第108機械化歩兵師団
第108機械化歩兵師団、旧称第108機械化歩兵軍団は咸鏡南道に位置する師団です。司令部は咸鏡南道栄光郡鳳興里(ヨングヮン郡ポンフン里)にあるとされます[16]。第108機械化歩兵師団と第425機械化歩兵師団は朝鮮の奥に位置していますが、戦時には第2梯隊として最前線で重要な役割を果たすでしょう。
第108機械化歩兵師団を含むすべての機械化歩兵師団はDARB(Deep Artillery Reconnaissance Battalion)と偵察大隊(SOF)を与えられています[17]。偵察大隊は偵察総局の部隊で、機械化歩兵師団に於いても師団に先行して敵の後方を偵察したり破壊工作に従じるでしょう[18]。
第425機械化歩兵師団
第425機械化歩兵師団、旧称第425機械化歩兵軍団は、平安北道もしくは平安南道に位置する師団です。司令部の所在地は平安北道定州市とする資料があります[20]。
第123戦車装甲師団
第123戦車装甲師団は2020年韓国国防白書にのみ存在が記されている機械化歩兵師団でしたが[22]、2022年4月15日の閲兵式にて同名の縦隊が登場し、存在が確認された師団です。正式には北朝鮮は戦車をタンクと呼ぶため第123タンク装甲師団と呼びます。
兵力は不明で、配置も不明です。
機械化砲兵師団:기계화「포」병사단
この機械化砲兵師団についての情報は極めて限定的です。2022年韓国国防白書では「既存の1つの機械化歩兵師団と1つの砲兵師団を改編および統合し、機械化砲兵師団として創設」と説明しています[23]。
まず2020年韓国国防白書では、6個の機械化歩兵師団の存在が指摘されており、これが上記の5つの機械化師団と1個の不明な機械化歩兵師団でした。それが2023年になるまでに806、815、108、425以外の、つまり第123タンク装甲師団か不明な機械化歩兵師団のどちらかが第620砲兵師団と統合されて機械化砲兵師団という謎の編制に生まれ変わったことが2023年に発表された2022年韓国国防白書で明らかにされました。
兵力は不明で、配置も不明です。
脚注
2006年韓国国防白書, p20; 2020韓年国国防白書, p31
Threat Tactics Report North Korea versus the United States, p4
James M. Minnich, The North Korean Peoples Army: Origin and Current Tactics, p80
GlobalSecurity, KPA
GlobalSecurit, KPA
North Korea Country Handbook p140
North Korea Country Handbook p144
North Korea Country HandBook p117-p145; ATP 7-100.2 North Korean Tactics p3-8, Appendix G, E, H; GlobalSecurity, KPA
対戦車大隊は与えられていない可能性があります。重渡河工兵旅団は写真に写っているので確実ですが、そのほかに工兵中隊が与えられている可能性があります。
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-8; DIA, North Korea Military Power, p43; 筆者のOSINT活動
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-11, 3-44
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-11, Figure 3-4, 3-44
DIA, North Korea Military Power, p43; 筆者のOSINT活動
筆者のOSINT活動
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-8; DIA, North Korea Military Power, p43; 筆者のOSINT活動
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, pI-2, I-6, pI-5, I-16; 北朝鮮の世界最大の特殊部隊 前編
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, pI-5, I-17から20; 北朝鮮の世界最大の特殊部隊 前編
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-11, Figure 3-4, 3-44
TRADOC, Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30, ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-8
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-11, Figure 3-4, 3-44
2020年韓国国防白書, p31
2022年韓国国防白書, p26
後方軍団
後方軍団の役割は主に沿岸防衛、後方域防御(対空挺防御、特殊部隊への対抗)、国境警備、前方軍団の穴埋めです。後方軍団の編制は特殊な場合が多く予測ができない為、後方軍団の情報は司令部の位置のみ範囲とし、編制については範囲外とします。後方軍団の兵員数は少なく、6個の軍団で33万人を分け合っています[1]。
第3軍団
第3軍団は平安南道に展開しており、南浦特別市カンソ区域徳興里に司令部があります[2][画像7]。西海からの脅威に対処する事が役割の内に含まれているでしょう。
第7軍団
第7軍団は咸鏡南道に展開する軍団です。司令部は咸鏡南道咸興市にあります[3][画像8]
第8軍団
第8軍団は平安北道にある軍団で、中朝国境に展開しています。司令部は平安北道塩州[4][画像9]
第9軍団
第9軍団は咸鏡北道に展開する軍団です。司令部は咸鏡北道鏡城にあります[5][画像10]
第10軍団
第10軍団は江原道元山に展開すると説明する資料と[6]、両江道に展開すると説明する資料があり[7]、位置については混乱している状況です。
第12軍団
第12軍団は両江道に展開しており、司令部は惠山にあるとされます[8]。任務は主に国境警備でしょう。
脚注
2022年韓国国防白書, p26
筆者のOSINT活動
ATP 7-100.2 North Korean Tactics, p3-8; Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30; DIA North Korea Military Power, p43; 筆者のOSINT活動
DIA, North Korea Military Power, p43; 筆者のOSINT活動
筆者のOSINT活動
DIA North Korea Military Power, p43
Threat Tactics Report: North Korea v1.1, p30
DIA North Korea Military Power, p43
その他の軍団
第91軍団
第91軍団、あるいは第91首都防衛軍団、旧称平壌防衛司令部は平壌を特別に防御する軍団です。司令部は平壌直轄市東大院区域にあります[2][画像11]。
兵力は6万人ほどで、編制は不明です。
高射砲兵軍団
朝鮮人民軍には空軍及び反航空軍がありますが、一部の防空アセットは2016年頃に高射砲兵軍団となりました[3]。高射砲兵軍団は平壌を特別に防御する軍団です。
司令部の位置は不明で、編成も不明です。
脚注
North Korea Leadership Watch, Pyongyang Defense Command
筆者のOSINT
2016年韓国国防白書, p28; 2018年韓国国防白書, p28
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