2020NBAオールスターゲームinシカゴを振り返る
やっと観た。
先日、楽天モバイルとの1月21.19ドル(日本円で2980円)のスーパーMAX契約にサインした私は、ついにNBAをフル視聴する環境を手にした。
今まで月15GBの格安SIM契約だった私にとって、月20GBまでは1980円、それ以上は無制限で2980円という価格設定はあまりに魅力的だった。
実際5Gが使えようと、楽天モバイルはカスすぎるので、格安SIMを使っていた時とさほど変わらない通信速度であるが。(なんなら地下鉄はその時よりも酷い)
しかし、私にとって大切なのは通信速度ではなく、無制限のGB利用と、そして何よりもNBA楽天リーグパスが無料で獲得できることだった。
NBA楽天の基本料金は月額4,500円。
はい、バカです。
アホみたいに高い。
これもうNBA楽天だけ契約してる人いんの?
楽天モバイル契約して、そのSIM使わずに最低料金の968円払って観ればお得なのである。
そんなことはもういいのだ、そろそろオールスターゲームの話をしよう。
全人類周知の通り、2020年1月26日、
ロサンゼルス・レイカーズのレジェンド、コービー・ブライアントがこの世を去った。
その日のことは今でも覚えている。
高3だった私は自習時間中、カフェテリアのトイレの便座の上でTwitterを開いた。
「コービーブライアント ヘリコプター墜落」
トレンドのバナーに出てきた文字を見た瞬間、心が深く沈んでいくのを感じた。
(それは後に、寝起きで母親から祖父の死を告げられた時にも感じることになる。)
「身内が突然亡くなった時のよう」Twitterの呟きを見て強く共感した。
NBAのあるアメリカから離れた、最弱チームだったレイカーズのコービーと、過去のハイライトしか見ていない日本のガキでさえ、そのような感情になった。
コービーと鎬を削った本場のプレーヤー達はどのような思いになったのだろう。
そんなコービーの死から1ヶ月後、NBAオールスターゲームinシカゴの開催である。
コービー哀悼のオールスターゲームとあって、選手会長だったクリスポールのアダムシルバーへの提案により、新ルールが採用された。
通常の4Q制の試合ではなく、1~3Qはそれぞれ0-0からゲームをスタートし、12分間で勝敗を決する。
そして4Qのみ、1~3Qの合計得点が多いチームの得点に“24得点”が加算された得点が最終目標得点となり、どちらかのチームがその得点に達するまで、時間無制限で試合が行われる。(仮に3Q終了時点で合計得点が100-90の場合、最終目標得点は124点となり、リードチームは勝利まで24得点、ビハインドチームは34得点が必要となる)コピペ
コービーと、同じ墜落事故で亡くなったコービーの愛娘ジジのために、チームレブロンが背番号2、チームヤニスが24を全員が着用した。
試合開始。しかしここで大きな問題が発生する。
選手達がそれぞれ同じ背番号をつけているため、誰が誰かわからないのだ。
いやいや、普段から2Kを貪るようにプレイしてるのだから体型と外見で誰が誰か判断するのは容易いではないか。
違うのだ。
地下鉄内での楽天モバイルのゴミ回線のおかげで選手達は若干モザイクがかかっているのだ。
クソすぎるこの回線。
しかしその後は、私の優れた形状記憶能力(?)で観進めることができた。
良い子のみんなはWi-Fiでダウンロードして見よう!
そういえば両チームの選手を振り返るの忘れてた。
以下が両チームメンバー。それぞれ言える範囲で感想を一言。(大した裏どりもせず誤情報だったら申し訳ない)
※★はスターター
【チームヤニス】
★ヤニス・アデトクンボ(バックス/4年連続4回目)
この年に2年連続のMVPを取るヤニス。その更に翌年にはバックスを優勝に導く。
ヨキッチの前の最強戦士だった。
ダンクマシーン。ゴール壊れるて。
★ケンバ・ウォーカー(セルティックス/4年連続4回目)
過小評価してた。オールスターでもキレキレのドライブを見せてくれてた。今何してるんだと調べたらずいぶん最近(24年7月)にバスケットボールを引退していたことを知る。今年のホーネッツはとても期待!ここにベテランのウォーカーとヘイワードがいたらなぁ。
★ジョエル・エンビード(シクサーズ/3年連続3回目)
この頃からバケモノセンターだったな。ベンシモンズも全盛期でつよつよ。
★パスカル・シアカム(ラプターズ/初出場)
ラプターズ優勝で一躍有名になったスパイシーP。ペイサーズに入ったのめちゃくちゃ良いよね。何が良いってユニフォームの色がよく似合う。
★トレイ・ヤング(ホークス/初出場)
2年目でオールスタースターターって普通にすごいよ。
◯カイル・ラウリー(ラプターズ/6年連続6回目)
この時のラウリーめちゃくちゃいいな。
腕太すぎ、ケツでかい。
◯ジミー・バトラー(ヒート/2年ぶり5回目)
ヒートカルチャー再熱だよ。
◯クリス・ミドルトン(バックス/2年連続2回目)
歯並びは悪いけど多分良いやつ。
◯ドノバン・ミッチェル(ジャズ/初出場)
目立った活躍はなかったかな。
◯ルディ・ゴベア(ジャズ/初出場)
この1ヶ月後にコロナでやらかします。
◯バム・アデバヨ(ヒート/初出場)
ガッツがあっていいね。万能戦士。
◯ブランドン・イングラム(ペリカンズ/初出場)
シュート外してた。
【チームレブロン】
★レブロン・ジェームズ(レイカーズ/16年連続16回目)
1vs3とかでハーフラインから加速し始めるのめっちゃワクワクするよね。
★ジェームズ・ハーデン(ロケッツ/8年連続8回目)
髭最強時代ね。
★アンソニー・デイビス(レイカーズ/7年連続7回目)
デイビスみたいなセンター増えてほしいね。
★カワイ・レナード(クリッパーズ/2年連続4回目)
マジでマシーン。
★ルカ・ドンチッチ(マーベリックス/初出場)
トレイ・ヤングと同じく2年目スターター。このドラフトクラス良いなぁ。
◯クリス・ポール(サンダー/4年ぶり10回目)
この時で34歳、現時点で39歳。ウォリアーズではシックスマンも経験したが、新天地であるスパーズでの、ウェンバンヤマとのタッグにまだワクワクさせてくれるのは、彼がスーパースターである証。
◯ベン・シモンズ(シクサーズ/2年連続2回目)
マジで攻守最強ガード。見ててすごい気持ちいい。ネッツで復活してほしい。
◯ラッセル・ウェストブルック(ロケッツ/6年連続9回目)
ハーデンと一緒にいた時か、懐かしい。相変わらずシュートは入らないが、ドライブの速さは一級品。
◯デイミアン・リラード(ブレイザーズ/3年連続5回目)
怪我で出場はなかったが、両チームがバチバチしたときもニコニコ静観してて良かった。
◯ニコラ・ヨキッチ(ナゲッツ/2年連続2回目)
NBAチャンピオンには興味がないが、お祭りは楽しむタイプ。ゆるゆるやってたが、ここで決めてほしいというところでしっかり3PTも決めており、さすが後のNBA最強プレイヤー。
◯ジェイソン・テイタム(セルティックス/初出場)
なんか個人的に刺さらないけど、コービーのメンタリティ受け継いでるらしい頑張れ。
◯デビン・ブッカー(サンズ/初選出)
コービーのメンタリティ受け継いでるらしい頑張れ。
◯ドマンタス・サボニス(ペイサーズ/初出場)
爽やか、和む。
第1Qから普段のオールスターとは違う雰囲気が漂っていた。
その原因は、チームヤニスのキャプテン、ヤニス・アンテントンクンポン
ヤニスの初のオールスターの時、シーズンをほぼ見ないでオールスターだけ観ていた俺は、1人だけ全力でプレイする彼を観て、「なんてオールスターゲームの空気を読まない奴だ」なんて思った。
でもそこから数年のオールスターを観て、彼のプレイングは正しかったし、本気でプレイをしない選手たちに退屈していった。
そんな本気のヤニスが、コービー追悼のこのオールスターで戻ってきたのだ。
確かにルールは変わった。勝利したチームに応じて各団体に寄付金が寄付されるというものだ。
ただ、今までがぐだぐだオールスターだったということもあり、2Qずつそれぞれ勝利し、均等に寄付金が寄付されるだろうと思っていた。
しかし、その予想は覆され1、2Qはそれぞれ、そして第3Qは何と引き分けで、第4Qに賞金が持ち越されることになる。
結論から言おう。
面白かった。
スター選手達の怪我をしない程度の本気のプレーが見ていて楽しかったし、勝敗にはドキドキした。
中でも他の選手に火をつけたヤニスと、レブロンのキャプテン同士の1on1シチュエーションはこれは2Kかと錯覚するほどだった。
MVPはロボット級の確率でシュートを沈めたサイボーグ男が受賞した。
コービーの求めていたオールスター。
それはファンのために激しい戦いをすることではなく、プレーヤーとしていかなる勝負にも負けたくないという思い。
その想いととプレーが、結果として観客にとって最高のエンタメとなった。
下書きを放置しすぎて記憶が薄くなったのでいきなりのまとめである。
ヤニスありがとう。
コービーありがとう。
25年のオールスターはUSA選抜と世界選抜という噂も聞いたような気がする。
そこでも、そこそこ激しい戦いを望むばかりだ。