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立山Base Camping Ski 5泊6日(2019年4月)

2回目の立山です。「バックカントリースキー」ではなく「ベースキャンピングスキー」です。泊まって滑って温泉に入ってたらふく食べるスタイルです。以下レポートとなります。

目次
・行程
・荷物
・ベースキャンプ
・滑走レポート
・食事
・温泉
・停滞時の過ごし方
・トイレ問題
・コスト
・装備一覧
・総括

***

・行程
4月16日から21日までの5泊6日。石打から富山駅までローカル線を乗り継ぎ4時間ほど。今回は富山の友人宅に前泊しました。地元民しか知らないようなディープな場所に案内されて富山観光。翌朝は立山駅まで車で送迎と至れり尽くせり。立山駅は開通直後で大混雑。前日からの降雪で始発のバスが遅延。室堂へのアクセスは立山側の場合、悪天の影響を受けちゃいますね。なんとか11時頃には室堂到着。どピーカン。今回は荷物が多くヘロヘロで雷鳥沢キャンプ場に到着。

・荷物
6日分の食糧でバックパック①。宿泊装備でさらにバックパック②。スキーはスキートート③に。バックパックは2個担げませんのでバックパック②はトートバックに入れて肩に担ぎました。くそ重かったです。スキートート③は更に手を加えてよりスマートにスキーを運搬。来年も同じスタイルでOKでしょう。

・ベースキャンプ
現場に到着したらすぐにテントを設営。昨年の経験から事前準備とシミュレーションばバッチリでした。粛々と作業。あっという間に快適ベースキャンプの出来上がり。

ポイント①
スノーアンカーは雪を入れたスタッフサック。穴を掘って埋める。

ポイント②
室内は1/3程のスペースを深さ50センチ掘り下げる。冷気は低いほうに落ちる。

スノーアンカーはカラビナでテント側とサクサク接続。強風も雨もどんとこいです(今回は雨は無し)。ただ最終日に掘り起こす際、破ってしまったので来年は土嚢袋に。室内掘り下げ式もテスト済みで馴れたもの(スノーソー使用)。椅子に座るように室内で足が伸ばせます。これはちょー快適。是非お試しあれ。調理も楽ですよ。足元に敷く薄いマットがあると更に快適です。バックバック②を入れたトートは食糧庫として利用。

・滑走レポート
1日目 晴れ。前日に降雪あり。稜線の雪は強風で飛ばされてカチカチ。
テント設営後、真砂岳に登頂。沢を滑りましたがカチカチのアイスバーンにやられました。

2日目 曇り。北面パウダーを求めて劔沢へ。劔御前山からスキーヤーズライトを滑走。雪はまだまだ生きてます。登り返して雷鳥沢のスキーヤーズレフト尾根側を上部から滑りましたが、まさかのフラットライト、曇り空で雪面がまったく見えずに消化不良。

3日目 晴れ。室堂ターミナルへお使いついでに室堂山。トラバースして山崎カールを下から詰めてローソク岩付近からドロップ。スキーヤーズライトを移動しながら雷鳥沢キャンプ場まで。ようやく気持ちよく滑れました。

4日目 夜間から雪。日中も終日ガスが出て滑走不可。それでも一瞬の晴れ間を狙って雷鳥沢を登りましたが、結局コンディションが回復せず。何とかガスの切れ目を狙って滑走。

5日目 天候回復。どピーカン。早朝から一の越を目指し、浄土山へ。室堂側を偵察してから浄土カールを滑降。気温が上がらず上部はハードバーン。登り返して龍王岳。ようやく緩んでナイスなザラメ。一の越から水平トラバースで山崎カールへ。中間部の岩場からキャンプ地めがけて一気に滑走。狙ったラインを引けました。テントでいったん休憩してから陽が陰る時間帯に目の前の斜面をもう一本。おなか一杯です。夕日に照らされた自分のシュプールがくっきり。至福の時間。

今回はあまり無理はせず、定番ルートを楽しみました。夜間行動も無し。色々偵察もできたので来年はもっと開拓してみたいですね。まだまだ立山初心者です。

・食事
沢山滑ったら楽しい食事の時間です。テント内が快適で調理も楽しめました。フライパンが大活躍。来年はすき焼きでもしようかな。

・温泉
昨年は2日に一回の入浴でしたが、今年は雷鳥沢ヒュッテで毎日。やっぱり温泉はいいですね!

・停滞時の過ごし方
昨年は5月の嵐が2回も直撃。8日中3日もテント内に閉じ込められてひどい目に遭いました。今回は準備万端。結果的には1日のみ停滞で楽勝。今回はタブレット(amazon fire 10)を持参して映画を4本。充電もギリギリ持ちました。スマホとタブレットを目的別に分けることでバッテリー不足になるリスクを分散。モバイルバッテリーはanker power core 10000が一個で何とか足りました。しっかり対策を講じたので体調面、精神面、インフラ面すべて問題なしでした。

・トイレ問題
昨年の停滞時に一番困ったのがトイレ。今回は事前にPボトルを準備&テスト済み。ナルゲン1.5リットルを採用。大きすぎるかと懸念しましたが絶妙なサイズです。キッチリ4回分処理可能。事後管理棟のトイレで処分。大は一応携帯トイレを準備。幸い使用する機会はありませんでしたが、室堂ターミナルに回収boxがありますので処分には困りません。自分は大小共に準備しましたが、他のテント利用者はどうしていたのか疑問。ちなみに管理棟とトイレは滞在5日目にようやくOPEN。Pボトルは本当に便利で雪山テント泊には必需品と知りました。なぜ今まで試さなかったのか。。

・コスト
交通費、滞在費、温泉、多少の買い物と下山後の食事代で2万円ほど。時間があったら富山でお寿司を食べてみたいのですが。また来年。

・装備一覧
①宿泊装備 マイナス15度対応。過不足なし。

②行動着 全て一新。過不足なし。

③スキー装備 スキーのみ太すぎ。他過不足なし。

④運搬系 バックパックは二個持ちで正解。スキートートは帰宅後リサイズ済み。スキーの入れ方も工夫。

・総括
昨年の課題を一年かけて準備&対策したので、なんの問題もなく、ただただ楽しい6日間となりました。唯一失敗したのがスキーのチョイス。来年こそは正しい選択をしたいところ。


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