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trail designs caldera cone & evernew 600

定番とは何か?黒帯ハイカーへの道。8回目の今回はアルコールストーブ界のジェットボイルこと、カルデラコーンシステムのご紹介です。一時期は良く使っていましたが、最近はご無沙汰。そこでちょっとした改良を施し、見事に再生。定番の定番たる所以は、手を加えることで、何度でも蘇ること。

カルデラコーンユーザーの世界共通の悩みと言えばその収納性の悪さでしょう。富裕層ハイカーはチタン版であるサイドワインダーを購入し、クッカーにコーンをインしていますが、われわれ庶民ハイカーは手持ちのアルミ版で工夫せよとの事で今回お試し企画となります。

先に言っておくと、何でこの方法にもっと早く気づかなかったのかと、悔しくてしかたありません。10年前の自分に教えてあげたい。

考えたこと
思い切ってコーンの下部をカット
エバニュー600に収納可能な長さにリサイズ
固形燃料を使用する事でサイドワインダーと同じ運用が出来る
付属の12-10ストーブの使用は諦める
代わりになるコンパクトなアルコールストーブを探す

早速お試し
ハサミでカット(普通のハサミで可)
パンチ穴を開ける(百均のパンチ)
サイドワインダーと同じ収納をテスト
サイドワインダーと同じ運用をテスト

燃焼テスト
付属の12-10ストーブを使用する場合、サイドワインダーと同じくピンペグで高さ調節して使用すれば問題ない
ただしエバニュー600の中にはコーンと一緒に収納出来ないのでこの使い方は却下

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固形燃料
適当な燃焼台を使えばコーンとクッカーを通常の高さで使用可能
エバニュー600にコーンと一緒に収納が可能
それでもやはりアルコールストーブで運用したい

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最適なアルコールストーブを探す
色々探したが結局同メーカーの商品kojin stoveをチョイス
このストーブはエバニュー600もしくは900を使うサイドワインダーユーザー向けに開発され、コーンとセットでクッカーに収納が可能
ユーザーテストでは12-10ストーブより速く沸騰し、高さ調節も必要無いため購入を決断

購入品
本国サイトからkojin stoveを購入
ついでに予備のアルミ版コーンも購入
あと5000円も追加すればチタン版のサイドワインダーが買えるのだが、そこはあえて買わない(余計な付属品が多いのも理由)
コーンのサイズも手持ちのエバニュー600を活用したいので結局同じ物を購入
注文から5日後に発送連絡
さらに2週間ほどで到着

収納
エバニュー600に無事入りました。
紛失していた蓋もWEST長岡店さんで取り寄せ済み

燃焼テスト
先ずは手持ちのテスト版とkojinストーブで燃焼テスト
300ccを3分半で沸騰
12-10ストーブより速く沸きます
デフォルトの高さのコーンとの比較もしてみる

新しいコーンを再度加工
今回は金切バサミで慎重にカット
底から2.3mmを測りながらマーキング
バリが出るのでヤスリで落とす
接続部分のスリットが潰れるので丁寧に元に戻す
金切りバサミだと潰れすぎるので普通のハサミの方が良かったかも
スリットは元の状態には戻りませんが何とかはまるので運用に支障なし
下部のパンチ穴もテスト版と同じように適当に開ける
高さ調節用の上部の穴は必要なし

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再度燃焼テスト
新品は隙間がない分、より燃焼効率は上がる気がするが、そこは誤差の範囲。

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スタッキング
コーンが剥き出しだとクッカーの内側に傷がつくが自分は気にしない
気にする方はタイベックで収納ケースを自作可能(ただの筒なので簡単)
燃料以外は全て収納可能
念願のコンパクトな運搬が可能になった

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たとえアルミのコーンがベコベコになっても湯沸かしには支障はないので、別途チタン版を購入する必要はない(そのうち欲しくなるかも)。今回は庶民のカルデラ運用方法のご紹介でした。※長期ハイクで毎日使うような場合はチタン版を薦めます。

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おまけ
土屋さんとのやりとりから閃き、カルデラコーンをラーメンドンブリとして運用するアイデア。ジップロックで袋ラーメンを食べる際にどうぞ。


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