自作PCを組みました1~パーツ選び~
今回自作PCを組みましたのでパーツ選びから完成までいくつかの記事に分けて紹介していこうと思います。多いので目次からでも読み飛ばしてください。
お断り
あくまで非専門の私見が主です。というかこのシリーズ通してそうです。またこの記事、シリーズの内容による責任等は取れませんのでご了承ください。
今回はパーツ選びです。
それぞれのパーツの役目などを紹介しながら、どのパーツにしたか紹介していきます。
どこで買うか
cpuに限らずPCのパーツは様々な販売店で時期によっても価格が変わるので価格コムなどで買うとき一番安いとこで買うと良いです。
*販売店によっては何千円以上で配送料無料などとなっていることもあるので、販売店で複数パーツをまとめて買うとかいいかも。
CPU
cpuとは
pcの脳みそと言われる部分です。灰色の四角いちっちゃい板です。
cpuはintelの他にAMDというメーカーもあるのですが、AMDのものはちょうど良いものがなかったのと、グラフィック内蔵のものが少なかったので、intelのcore i5 10400にしました。グラフィックの話については後述します。
今回は
今回はintelの core i5 10400 にしました。まあ当時としては価格とスペックから妥当かなと。個人的には満足な動作でした。
https://m.media-amazon.com/images/I/51ktk8Db0TL._AC_SL1500_.jpg
CPUファン
cpuファンとは
CPUファンとは文字通りファンです。cpuを冷やす装置です。cpuやマザーボードのソケットの規格、冷却性能や方法で選びます。
ファンはマザーボードに付けるので穴の位置などに規格があります。cpuのソケットなどのバージョンによってファン用の穴の位置が違うこともあるので選んだcpuやマザーボードの規格に対応しているファンにします。
基本的には付属品(リテールクーラー)がある
intelやAMDのほとんどのCPUにはリテールクーラー(付属しているファン)が付いています。ただ、core i7以上とか高性能なcpu(性能と熱は比例する)は、リテールクーラーでは冷却が追いつかなくなることがあるそうなので、ちょっといいやつ買った方がいいと思います。今回はi5でしたが大丈夫でした。
空冷と水冷
冷却方法とは主に空冷か水冷かを指すことが多いです。
空冷は金属の板などに熱を逃がした熱をファンで逃がす方式、水冷は冷やした水を循環させcpuを冷やしていきます。基本的は水冷の方が冷却性能が高いですが、ケースによってはラジエータ(水を冷やすパーツ)が入らない場合があるので注意。
水冷は、空冷ファンより冷却性能が高いですが装置が大掛かりになってしまうので、i9などのハイエンドCPUなどで無い限りは、そこそこの空冷ファンで冷やせると思います。ただ、ハイエンドcpuを選ぶ場合はレビューなどを見てどのファンを使うかを選ぶと良いと思います。
今回は
今回は先述したようにcore i5 なのでリテールクーラーを使用することにしました。
グリス
また、CPUファンにはcpuとの接地面にグリスを塗って、熱を伝えやすくする必要があります。市販でもamazonなどで1000円前後(500円ぐらいもある)で売っていますし、リテールクーラーには塗ってあることも多いです。ただ、無いと組めませんので確認が取れなかったら買って置いても損はしないと思います。
グラフィックボード
グラボとは
そもそもpcには映像を出力するための装置が必要です。
通常の運用ではcpuに内蔵された分だけで十分ですが、ゲームなどを綺麗に動かすにはグラッフィクボードという映像関連専用のcpuのようなものを別にとりつけます。
今回は
今回はグラフィックボードが高騰している、そんな重いゲーム入れる予定ない、そんなところでグラボの購入はしません。
そのかわりcpuはグラフィック機能搭載のものを選ばなければモニターに映像が出力できません。intelは型番の最後にFってついてなければ対応していますが、f付きはgpu非搭載です。AMDはgがついてれば対応だそうですが。ちゃんとは調べてないので、購入予定の方は調べてください。
マザーボード
マザーボードとは
pcのパーツ(cpu,グラフィックボード,メモリ...)を乗っけていくパーツです。
マザボによって大きさ、対応しているメモリ、cpuなどのスペックに違いがあります。
サイズの違い
サイズは主にmini-TIX、microATX、ATXとあり、左から右の順に大きくなってます。他にもマイナーサイズや、現在では使われなくなったサイズもあるそう。
特にメモリめっちゃ積むとかする予定なければmicroATXだとかmini-ITXとかが無難かなと思ってます。
ただ、mini-ITXはちょっと価格が高めですが、ちっちゃいケースに詰めれば結構コンパクトな自作PCを作れます。ただ小ちゃいケースも若干高いです。
対応パーツ
対応しているパーツは、搭載するcpuやメモリの規格の番号などを確認しながら選んでいきます。正直確認事項が多くて面倒。基本的にPCパーツ全てとの兼ね合いを考えながら選びます。
マザーボードのチップセット
マザーボードには接続されているパーツの橋渡しをしてくれるパーツ(チップセット)が搭載されています。チップセットはpcの性能を決める一つですが、個人的にはそこまで気にしなくてもいいのでは?と思ってます。
IOポート
IOポートとはpcの裏にあるマウスなどの普段取り外さないアクセサリやLANなどのポート類のことです。これらはマザーモードについていてそれをカバーをかけてケースの穴からポートを出します。
そのためIOポートを増設は基本的にできません。一応ハブやドッキングステーションを使用するなどしないと増設できません。USBなどの形状や数は今持ってる(予定)のアクセサリの数と相談して決めます。
無線機能(wifi, bluetooth)
安いマザーボードには基本的にWIFIやblurtoothは搭載されていません。これが搭載されると一回りほど高くなる気がします。それぞれ別売りのusbアダプタなどあるのでIOポートほど気にすることはないと思います。
有線LANの環境が家に無い人はマザーかアダプタでの準備が必要です。
今回は
今回はmsiの「B560M-A PRO DP」にする予定だったのですが、購入直前に売り切れてしまったので「PRIME H410M-A」に変更しました。
B560M-A PRO DP
PRIME H410M-A
メモリ
メモリとは
pcのデータを一時的に保存する記憶装置です。よく作業机の広さに例えられます。
ssdなどのストレージと違い電源が切れるとデータが消えます。基本的にはサイズの規格と容量、速度で選びます。
規格
メモリにはサイズ(形状)の規格があり、現在は主にDDR4や5があります。ちょっと前のPCだとDDR3もあります。4のソケット(マザーボードの)には5のメモリを刺せませんし、5のソケットに4のメモリは刺さりません。ちなみにメモリの端子には切り欠きがあって、バージョンによって位置が違うのでDDR4ソケットにDDR5メモリを刺してしまったなどの問題は起きません。
マザーボードやCPUの対応状況を見て選びましょう。DDR5はまだ高い気もします。
容量
メールの確認や軽いネットサーフィンでは4GBでも足りると思いますが、デスクトップで普通に使うには8GB、予算に余裕があるなら16GB(8GBを2枚)を選ぶと良いと思います。周りの人とも「もう8GBが最低かなぁ」みたいな話もありました。
また、メモリは8GBでも4GBを2枚や16GBでも8GBを2枚の方が通信の幅が広くなるとかで若干性能が上がるようです。*詳しくはないのでよくわからないです。あと最悪8GBx2枚組なら一枚不良でも一応起動だけはできたりします。
速度
そこまで気にすることでもないですが、選んだcpuのページなどで対応している速度を確認しておきます。
今回は
CT2K8G4DFS8266 です。
ストレージ
ストレージとは
ストレージとはOSのプログラムや自分のファイルなどを保存する記憶装置です。メモリとは違いシャットダウンしてもデータは消えません。
SSD or HDD
ストレージには種類があり、主ににHDDとSSDがあります。ノートパソコン向けにeMMCというストレージがありますがデスクトップには使いません。
hddとssdにはそれぞれメリット・デメリットがあり、HDDは値段が安く、大容量(1TB以上とか)ですが通信速度は遅めです。逆にSSDは通信速度は速いですが、容量あたりの価格が高いです。
よく言われていますが(多分)、SSDとHDDどっちも設置して、SSDを256GBとか512GB、動画とかの重いファイルを数TBのHDDに入れるっていう構成がメジャーかなと思います。ファイルの保存、読み書きならHDDでも十分な速度かと思います。
SSDの接続方法
SSDには接続方法が大きく分けてSATA接続とNVMe(M.2)接続の2種類あります。SATAよりNVMe(M.2)のほうが通信速度が速いのですがNVMe(M.2)接続の端子はマザーボードに1~2つしかついてない上にcpuによっては1つしか使用できないことがあります。
正直体感速度はあまり感じないです。対照実験ができたわけではないですが、まあそこまでシビアにならなくても予算優先かなと思ってます。ベンチマークやゲームとかだと変わるのかな?
容量
種類とともに一番気にする容量です。
先述の通り、OSだけを入れるSSD、ファイルやOSのバックアップ用のHDDっていう構成がいいかなと思ってます。ssd256GB、hddは用途次第ですかね。
OSもデータ保存もまとめて一つのストレージに入れるなら256GB以上は欲しいです。またwindowsではシステムファイル用に約27GB*1、動画などを多く保存するなら1TB~は欲しいです。
あと容量がギリギリになるとスワップ(メモリが足りない場合にストレージもメモリに使う)ができなくなってパフォーマンスが落ちる場合もあります。
ただ、デスクトップは結構気軽にストレージを増設できるのでそこまで心配しなくてもいいと思います。
*1 容量は以下サイト参考
確かwin11の推奨要件は64GB以上
基本的にはSSDを選ぶことをおすすめします。少なくともOSを入れるストレージはSSD推奨です。
今回は
今回はESSENCOREの KLEVV CRAS C710 K512GM2SP0-C71 にしました。
ちなみに
最近は見かけませんがたまに中華スマホのスペック表で「ROM」との表示を見ますが、ROMはRead only memoryの略でスーファミのカセットのように書き込みできないものなので、pcのストレージとは別物です。ROM専の由来だった気がします。
電源ユニット
電源ユニットとは
そもそもpcは電源がないと動かないです。ノートpcやスマホなどのモバイル端末はバッテリーからデスクトップではコンセントから常時供給されます。
電源ユニットはコンセントから来た電気をマザーボードなどの各パーツに供給する装置です。
電源装置は電源容量と80PLUS認証で選びます。
PCの消費電力と電源容量
消費電力とはpc全体で消費する電力です。cpuやらグラボやらssdやらが使用している電力です。
よく言われるのはpc全体の消費電力の2倍の容量を選ぶと安定するという意見です。pc全体の消費電力はドスパラさんの電源容量計算機に自分の使う予定のパーツを入力すると、合計使用電力目安とおすすめ電源容量が表示されます。
今回の構成で確認したら合計使用電力目安が146W、おすすめ電源容量が292Wになりました。こうなると大体300Wとかの電源が良いと思います。ただ300Wってあんまりなくて400Wの方が安かったりします。需要の問題かなぁ。
またゲーム用途を考えている人はグラボ用の余剰分も考えて、大きめのユニットを選んでもいいと思います。
PLUS認証
80PLUS認証とは電源変換効率のことでstandardからbronze、silver、gold、platinum、titaniumの順で効率が良くなっていくグレードがあります。これはどこまでロスなくコンセントからPCに届けられるかといったグレードです。
若干電気代などとも関係するので予算と相談ですね。
今回は
今回は将来的にグラボを搭載する僅かな可能性も考えてCorsairのCV450 CP-9020209-JPにしました。450Wです。BRONZE認証です。
PCケース
PCケースとは
pcケースとはパーツを全部突っ込む箱です。箱といえど、意外と気にすることが多いです。
対応サイズ for マザー
マザーボードの説明でも説明しましたがマザーボードにはmini-TIX、croATX、ATXのサイズがあるので、それぞれのサイズに対応したケースを選びます。
対応サイズ for クーラー、グラボ
こちらも前にちょっと説明しましたが、グラボや水冷のラジエーターには筐体のサイズが大きいものも多く、マザーは入ったけど、グラボ入らないなんて事があるそうです。
これはkakaku.comなどのカタログスペックにはoo対応とかは基本的に書いてないので、寸法やレビューなどから判断します。一番安全なのはyoutubeやブログなどのレビューで自分の構成する環境と極力同じ人を見つけることだと思います。
特にminiI-ITXでコンパクト狙ってる人は注意です。
冷却性能
cpu パートでも説明しましたが、基本的にpcパーツの性能と発熱量は比例します。そのためどこまでpcの熱を外に逃すかがパフォーマンスを左右します。
パーツ自体は冷却装置で冷却しますが、ケース内にも熱はこもるのでそれをうまく排気できる構造のものを選んだ方がいいです。冷却特化なケースもあるようです。
フロントパネル
フロントパネルとはusbとかを抜き差しするポートのことです。にはUSB端子や3.5mmジャックなどがあります。
こういうの
USB端子はUSB-Aが基本的に搭載されていて、たまにUSB-Cが搭載されていることもあります。USBや3.5mmジャックなどはマザーボードの長方形の端子に接続します。
またUSB-A3.0が搭載されている場合、マザーボードにもUSB3.0の接続できる端子が搭載されていないと使えません。
また、フロントパネルの端子をマザーボードのどこに接続するかはマザーボードの説明書などを見て確認しながら接続しましょう。詳細は組み立て編で。
今回は
今回はThermaltakeの Versa H17 CA-1J1-00S1NN-00 にしました。今回の構成に対応してる一番安いやつです。
ケースファン
ケースファンとは
ケースファンとは、ケース内を冷却するファンのことです。
サイズとファンの回転数、風量やノイズレベルで選びます。それぞれ説明していきます。
サイズ
サイズとは、ケースにファンと取り付ける際の大きさの規格があり、主に120mmと140mmがありますが、他のサイズもあります。
性能はそこまで変わらないと思いますが、ケースによっては搭載できないファンの大きさがあるので、サイズをよく確認してから購入します。
また忘れがちですが、ファンの厚さも確認しておきます。小さいケースなど設置した他のパーツと干渉してしまうこともあります。
回転数、風量
回転数、風量とは冷却性能に直結するものです。
回転数が高いほど、風を多く流せるので冷却性能が上がりますし、風量も上がります。回転数はrpm、回転/分という単位を使います。
また、マザーボードと接続するコネクタが4pinの場合は回転数を細かく制御できるので予算と相談しながら選びましょう。
ノイズ
ノイズはdBで表されることが多いです。カタログなどを眺めていると14dB以上20dB以下が静音と言われることが多いです。あまりうるさいのも嫌ですが、PCをデスクの下に置いたりすると、あまり気にならないことが多そうです。
基本的には回転数,風量が大きくなるほどノイズが大きくなってしまうのでPCをどこまで冷却しなければいけないか、バランスを考えながら選びます。今回はそこまで冷やさなくても良いと思ったので、ノイズの低さを優先して選びました。
今回は
今回はSCYTHE「KazeFlex120 RGB PWM (風フレックス120 RGB PWM可変モデル)にしました。
またpcケースに1台ほど付属することも多いのでとりあえず1台購入しました。
ファンの配置
詳しくは組み立て編ですが、ちょっとだけ。
ケースファンはケースの空気の流れを作るので空気の流れを意識して吸気と排気で2台以上使って構成することが多いよう。
まとめ
だいぶ長くなってしまいましたがまとめです。
とりあえず今回のpcの構成をまとめます。
CPU「intelのcore i5 10400」
CPUクーラー「リテールクーラー」
マザーボード「asusのPRIME H410M-A」
メモリ「crucialのct2k8g4dfs8266」
グラフィックボード「無し」
ストレージ「ESSENCOREのKLEVV CRAS C710 K512GM2SP0-C71」
電源ユニット「CorsairのCV450 CP-9020209-JP」
PCケース「ThermaltakeのVersa H17 CA-1J1-00S1NN-00」
ケースファン「SCYTHEのKazeFlex120 RGB PWM (風フレックス120 RGB PWM可変モデル)」
となります。
次回はキーボードとかマウス、モニターなどの周辺機器の選び方などを紹介したいと思います。↓できました。(2022/04/15)
最後まで読んでいただきありがとうございました。
次回
気を付けてはいるのですが誤字脱字、誤情報などありましたら教えていただけると嬉しいです。
CPUファンについて追記しました。 2022/04/11
メモリの枚数について追記しました。
cpuグリスについて追記しました。 2022/04/16
全体的に文章の修正、情報の追加等を追加しました。 2023/12/14
全体的に文章の修正 2024/02/24