ウルフバート トーキョー2022
ウルフバート トーキョーとしての製作活動は2020年から。
元々は「ヨーロッパの中世時代をテーマにしたレザーアクセサリー」というテーマで2014年から同様の製作活動をしてきた延長線にあります。
よく勘違いを受けるのですが、私の作っているものはゲームや漫画の世界を体現するための「ファンタジー仮装グッズ」ではありません。
はっきり言いますと、私はファンタジーや仮装大会には1ミリも興味がなく、むしろそういう世界観には拒否反応を示すタイプの人間です。
私は歴史が好きで、古いモノが好きで、歴史の中の装身具としてのデザインに強く惹かれてこの製作活動を始め、土の中で半分朽ち果てた千年前の日用品を再現してみたり、数百年の昔に使われたデザインを踏襲したレザーポーチやベルトなど、自分なりにかなり下調べをしてディティールに拘って作ってきました。
しかし「果たして自分の作ったものたちは、自分の思った様な理想の使われ方をしているのだろうか?」
少しずつアプローチを変えながら製作活動をしつつも、いつもそんなことを悩み、作る意欲が湧かなくなる時もしばしば。
結果、昨年夏頃からはウルフバート トーキョーとして一切何も作っていませんでした。
歴史モノとは別に、同じく2014年から主に海外に向けて製作してきた別軸の制作活動の方に戻り、いくつか作品を作っているうちに、新しいウルフバート トーキョーの姿も少し発見することができました。
2022年ウルフバート トーキョーのアプローチは、
「何時代の何処か国の何か」ではなく、「私が作る何か」です。
今まで私が製作してきた、時代考証に裏打ちされたレザー アクセサリたち、そのノウハウから様々な時代の素敵なエッセンスを詰め込んだ、ウルフバート トーキョーだけのレザーアイテム。
何処か古めかしいデザインが、退屈な日々の日常と、通り一遍なファッションスタイルに、ひとつの昔話を添える様な、そんな作品制作のアプローチを考えています。
別軸での制作活動もあるので、製作のペースはさらにマイペースに。
おそらく一点物が増えていくかと思いますが、お気に召すものがあったらその際は是非手に入れてくださいませ。
ありきたりな言葉になってしまいますが、カッコ良くていつも身につけていたくなるような、そして長くいつまでも使えるしっかりとしたモノ作り。
そしてただの空想の産物ではなく、相変わらずディティールには拘って、過去に存在してきた歴史の中の様々な要素をちりばめた、歴史のロマンを纏った作品。
そんなモノづくりをしていきたいと思っていますので、ひとつ宜しくお願いいたします。
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