ヴァイキング時代のアクセサリー装飾
ヴァイキングの装飾と言えばどんなものを思い浮かべますか?
ケルト紋様の様な、獣が唐草の様に絡まりあったカービング装飾でしょうか?
(カーヴィングによるヴァイキングの船首像の装飾)
それとも溶けた金属を型に流し込んで造るキャスト (鋳物) の複雑な装飾でしょうか?
(キャストのペンダント)
(キャストのベルト装飾)
一般的には日の目を浴びない印象ですが、意外と刻印を使った装飾が多いのをご存じでしょうか?
革や、金、銀、銅など柔らかい金属に、鉄で出来た刻印をうちつける方法です。
この方法での装飾はアクセサリーや、スクラマサクス、サクスといったヴァイキングのナイフを入れる鞘の装飾金具などに使われています。
(複製されたサクス型のナイフ、打刻による装飾金具)
ヴァイキング時代の刻印装飾には幾つかの代表的なシンボルを連続させたパターンがあり、バルト海周辺 (スカンジナビアやスラヴ)、ブリテン島のサクソンの遺跡からそういったパターンのアクセサリーが数多く見つかっています。
その代表格が△のなかに∴があるシンボル。
ランダムに使われたり、規則的に並べられたりします。
(△と∴のパターンでランダムに装飾されたトールハンマー)
このパターンは、規則的に並べて仕様されるとき、尖った方同士を天地向い合わせに刻印することが多いです。
このパターンをゲルマン人の使ってきたシンボル「ヴァルクヌート」や、三位一体などと関連付ける人もいますが、正確な意味はわかっていません。
(△∴を天地向い合わせで二段階に配列した金の腕輪)
(ゲルマン人の謎のシンボル、ヴァルクヌート)
ヴァルクヌートはヴァイキングにとって死とオーディンと再生を結びつけるシンボルとして使われたのではないか?
と考えられていますが、このシンボルの意味についてもわかっていません。
なんか、雑誌ムーのロゴみたいですが。
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さてさて、こちらも代表的なのが円に点=◯に・や、円=◯です。
ペンダント、ベルトの装飾金具、ナイフの柄などでよく見かけます。
このシンボルは天体を表すシンボルとの解釈や、太陽信仰と結びつけて考えるひともいますが、やはり何のパターンなのか良くわかってないようです。
(◯・パターンを配したスラヴのヴァイキングアックス型ペンダント)
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(◯・で装飾されたドラゴン)
点=・の連続で描かれるパターンもあります。
(・の連続でパターンを描いたトールハンマー)
さらに短い縦線を横並びにさせた破線の様なパターンや、長めの直線によるトリミングやギザギザ模様があります。
(△∴と破線を組み合わせた銀の腕輪)
(破線やギザギザ模様の直線パターンのナイフの鞘)
三角と点には△∴だけでなく、△・も比較的良く使われます。
(△・を向かい合わせと、◯の連続性パターンの腕輪)
(△の中に6つの・が入った変わり種も!)
いかがでしたでしょうか?
ヴァイキング時代のアクセサリー装飾の数々、意味については全て不明ですが、派手すぎずさりげなく、そして分かる人には一発でヴァイキングスタイルとわかる装飾です。
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実際に、わたしの着けていた△∴パターンの腕輪を見た海外の人に「おお、ヴァイキング!」と、最近言われました😎
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