お見舞う残暑も見当たらないので
最後まで記事を読まないであろう方のために、先に宣伝です。
9/16(月・祝)と9/18(水)に、演劇初心者向け(演劇経験問わず/老若男女誰でも参加可能)のワークショップを開講します。
すでにお申し込みもいただいていて、嬉しい限りです。
まだまだ募集中ですので、ぜひお気軽に、臆せず、お出かけ気分でお越しください。
マジで3K(「きつくない」「綺麗」「怖くない」)の遵守が第一の超安全型演劇体験記念日をお届け予定です。
詳しくは(うざいくらい詳しく書いたので)、↑のリンクから募集記事をご覧くださいませ。
わたしも、ずっとやりたかったワークショップを念願叶って開講できるので、たくさんの方とお会いできるのを楽しみにお待ちしてます。
で。
夏、終わる!
8月末ですよ、いまは9月の1週目に〆切の助成金の書類のことばっか考えてます。
ちなみに8月頭は8月5日〆切(「カミグセ短編集vol.2」小屋入り前日)の助成金の書類のことばっか考えてました。小屋入り前日なのに極めて熾烈な戦いだった。
で、この夏一番頑張った、関係舎 と カミグセ「カミグセ短編集vol.2」が無事に終わりました。
応援してくださった方、観に来てくださった方、出演者・スタッフの皆様、原案を提供してくださった関係舎の辻本さん、本当にありがとうございました。
(撮影:保坂萌)
写真の中に好きな人しかいなくてなんか最早ウケる。
そのくらい夏を共にできたことが嬉しかった方々です。
カミグセは、もう売れようとか、そういうところからは離れて活動していて、だからわたしが観たいものをわたしだけのためにわがままに作っていて、それに最後までどなたも丁寧に並走してくださいました。
年に一度あるかないかのセルフお楽しみ会的公演なのに、みなさん楽しんでくださった様子で、とってもよかった。
(撮影:保坂萌)
1演目め、『Re:タナトスのガールフレンド』。
3年前の「カミグセ短編集vol.1」にて上演した『タナトスのガールフレンド』からの超進化版でした。
衝撃の配役チェンジ(オファー時は逆の配役予定)を経て、体温計のマイナーチェンジ、マチュピチュの石の電撃復活、ポカリボーリング(下手)、弱ボタンを押すと強風の出る狂った扇風機、カミグセなのにサンプラー(殺陣とかのときに音を出すやつ)有りの音響などと共に、ただひたすらに関係性を追求し続ける、極めて地味な、しかしわたし好みの作品になりました。
しかも稽古最終日前夜に、俳優からの申し出で、「序盤に削除した台詞をどうしても言いたい」という連絡があり、急遽台詞の復活(どこかは内緒)。
地味にこれがものすごいハードルの高さだったんだけど、小屋入りまでにしっかり馴染ませてきたので、俳優の凄さを体感しました。
(撮影:保坂萌)
2演目め、『思い出にニスを塗れ』。
久々の完全新作です。
実は5サイズもあったうえに出てくる順番めっちゃ厳密で演助が必死に数えたキャンバスに見立てた木枠、初見の強烈さに思わず劇中に組み込んでしまった塩原ダンス、指輪の音を何で鳴らしたらいいのかひたすら実験(一時期ゴミ箱の中に「グランドセフトオート5」のケースが仕込んであった)、カミグセ7回目の出演(過去最多)にして5回目のお母さん役(過去最多)の中村佳奈、本番一週間前が別現場で不在という強烈なスケジュールをやり遂げた塩原さん、これまでのカミグセとは思えない会話の速度、こちらもエピソードは挙げればいくらでも出てくるのですが。
こっちはいろいろと解釈ができる作品なので、ヒントを拾い集めてあとはみなさんでよく考えて、楽しんでもらえたらと思います。
あと、「よくわかんなかった」という方へ。
別にあなたにわかってほしくて作ったわけではないので大丈夫です、安心してください。
というか、わたしの考えてることなんて、どう頑張ろうがあなたにはわからないのですし、わかったら普通に気持ち悪い。
だから、もし何かを「わかりたい」のなら、考えて自分なりの「解釈」を持てば良いのであって、何も考えずにただ座ってるだけで何かを「理解」した気持ちになることに満足を覚えるなら、世の中にはもっと簡単に「理解」した気分を味わえるものがたくさんあるのでそちらを全力でオススメしたい。
「わたしは頭が悪いから〜」とかいう人もいますがそれ全然逃げだと思うし(そしてそれを面と向かっていわれたところでじゃあわたしは「あ、じゃあ頭悪いんですね、大変だ〜」とでも言えばいいのか)、それぞれが持ち得る最大限の脳みそをフル回転させていけばいいだけの話だと思うんです。そしてそのフル回転を苦行だと思うなら、もしくはそんなの面倒だと思うなら、やはりもっと簡単に「理解」した気分を味わえるもののところで楽しんでほしい、と思います。
わたしはわたしなりに、「わたし」が面白く思えるものをつくっています。
それをあわよくばみなさんにも楽しんでもらえたら、と思っているのですが、それはあくまでも二次的願望でして、残念ながらみなさんのことを1番に考えて作品をつくるようなエンターテイメントは、わたしには提供できません、多分この先もずっと。
そういった具合のわたし、およびカミグセですが、もし今回お気に召したようでしたら、またいずれ客席でお会いできれば幸いです。
最後に。
今回「関係舎」として原案提供をしてくださった辻本直樹さんが、両作品の原案を公開してくださいました。
わたしはこの原案を読んで、「ください」といってお金を払い、ここからイメージを膨らませて脚本を書きました。
ほんとうに自由に遊ばせてくださったので(もちろん事前にこの原案のレギュレーションに反しないか一部相談したところなどもありつつ)、楽しくてしょうがなかったです。
「原案(設定やあらすじ)だけを考えるのが好き」な人と「原案(設定やあらすじ)だけを考えるのがしんどい」っていうわたし、ここまでニーズの合致が発生する人と生きてる間に出会うとは思ってなかったよ。
あと、いつも辻本さんが稽古を面白そうに見ててくれるのが(原案の人なのに気がついたらめっちゃ稽古来てた)、なんか頼もしかった。
本番もわざわざ有給使って全ステージ来てくれました、原案の人なのに。笑
実はまだまだ欲しい原案があるので、お金を貯めて、またいずれ原案屋さんのところに遊びにいこうと思います。
以下、番外編。
アフターイベント「カミグセの課外活動」の様子です。
まず初日にやったお一人さま企画「歌とギター」。
恥ずかしいのであまり写真は無いです。はい。
毎朝稽古前に自主練してから稽古に行ってました、好きだったネイルもやめました。
でもトライしてみて本当によかったです、頑張って細長くでも続けたい。
そして2日目の『Re:タナトスのガールフレンド』とやった「アイドルの真似事」。
2曲やりました、オリジナル振付&生歌、大変だった。
この為だけにワイヤレスマイク借りるわ、本編より圧倒的に照明のQ多いわ、各位失礼しました本当に。
でもどうしてもアイドルになりたかったので、とてもよかったです。
一緒に巻き添えを食らってくれた星秀美&赤猫座ちこに感謝です。
(映像は権利とかの都合で出せないのでご了承を・・・)
3日目、ラストイベント回は『思い出にニスを塗れ』チームプレゼンツ「新かき氷」。
前日、舞台監督から「かき氷の準備があるので12時まで劇場に来ないでください」と連絡があり、あ、はい、わかりました・・・と、恐る恐る劇場に行って、恐る恐る本番をやり、そのまま恐る恐るアイマスクをつけて舞台上で目隠しされたまま謎のかき氷を食べたのですが。
口に入れられた瞬間からパチパチアメ(?)のパチパチが凄すぎて喋れず、しかもチョコの味もするし、ベビースターの味もするし、なんか生ものを口に入れられたけど判別がつかず(視覚を遮ることの凄さを改めて無駄に実感した)、かき氷なのに「すいかバー・・・?」とか言ってしまう始末。
まあ、目開けたら胃薬置いてあったんですけどね(しかも次の日誰か飲んだらしい)。
唯一分かったのは、頭にピカチュウを乗せられたことだけでした(触った時の耳の長さで判別)。
あとは各チームとのアフタートークと、千穐楽に園田喬しさんをゲストにお迎えしての公演反省会。
なんと公演反省会は、いつもほぼ絶対に人前に姿を表さない辻本さんも一緒に登壇してくださいました、奇跡です。
公演反省会、話題を遮ってまで園田さんがわたしの痩せっぷりを心配してたので(そういえば5ヶ月くらい会ってなかった)、せめてふっくらに戻したいです。なんの反省なのこれ。
ということで、なっがい記事を書いてしまった。
もう朝だ・・・こういうことしてるから太れないんだよ・・・。
今度胃カメラ飲もうと思います。
バリウムってオレンジジュースの味するんだっけ?