美容室の不満（2024年9月3日（火）の300字小説）

　美容室に来た。コロナになったりして、3か月くらい来られなかったので、美容師さんに「久しぶりですね～」などと言われながら席に着く。
　ところで最近わたしは気になっていることがある。席の前に置かれている雑誌が、全然興味のないものばかりな点だ。
　わたしも３０を過ぎて、若さいっぱいのファッション雑誌ではなくなっていることは理解している。でも、正直『女性自身』とか収納のノウハウについての雑誌を美容室で置かれても、気持ちが上がらない。
　その点が唯一この美容室に対する不満だ。でも、ここお手頃価格だしな……。なし崩し的に通い続けてしまう。ショートカットは頻繁に行かなければいけないので、安いに越したことはないのだ。
おしまい