2024年2月16日(金)の300字小説

 二週間に一度、会社の帰りに美味しいパン屋さんに寄るのが私の生きがいのひとつである。
 そこの店は、カレーパンが特に絶品で、サクサクの生地に中のカレーがスパイシーで一度食べたらもう病みつきになる。
 大体、パン屋さんって油断しているとお会計が3000円超えるとかザラにある。あれもこれもと選んでるうちにそういうことになる。だから、たまにしか行かないようにしている。もしかしたら反動かもしれない。
 会社で気になっている大野君にカレーパンをひとつあげた。
「これめっちゃ美味しいですね!」喜んでくれて嬉しい。
 次の日、大野君はお礼にと手作りマフィンをくれた。
「彼女が焼いたんですけど、良かったら」
 失恋確定した……。
おしまい

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