Social Problems
NYに2週間半だけ戻って来てます。
今回は同年代のクリエイターの子達と、社会問題について沢山話してみようと思った。
去年日本に本帰国して、今の日本の若者の社会問題や政治にたいしての意識が凄く低いとずっと思っていて、真剣にそう言う話を出来る子が凄く少ないと感じてる。
当たり前のように日常会話の中でそういう話はアメリカにいた時はあったので、逆カルチャーショックみたいなものを感じていた。
前までNYにいた時は夜は毎日毎日パーティーで、帰るのも朝!って感じだったけど(笑)、今回は毎日違う友達と夜ご飯を食べて、真剣な話をしてみようと思った。
日常会話で、友達と社会問題や政治について話したりする?選挙にいく?
という私の質問に、
100% YESの答えが返って来た。
どんな問題についてよく話す?と聞くと、
ジェンダーギャップ問題、環境問題、プラスチック問題、移民問題、カルチャー問題、人種問題、政治問題、教育問題、とにかく沢山あった。
人種の坩堝であるNYだけあって、人種問題や移民問題は日常にある問題だが、その他は世界共通で話せるような社会問題だと思う。
その他にも歴史の話や洋服のデザインの話やディティールの話。
アーティストというのはいろんな種類いるけど、いつまでもアートとして語り継がれる作品は社会問題が背景にある。そんな話もした。
全ての社会問題は物作りに繋がると、私は思う。
そして彼らはそう言う話を日常でして、毎日勉強してる。
彼らは物作りをする前に必ず沢山リサーチをしている。作品を作り上げた時、何故それがアートなのかと定義づけるものが必ずある。
だからNYには素晴らしいアーティストが数多くいるのだと思う。
ちょうど先週の金曜日、グローバル気候マーチはNYでも行われた。
その日NY州では全高校が休みになり、環境問題の深刻さを考える日だった。なんと6万人以上の人がそのマーチには参加した。
その様子をインスタグラムにアップした所、日本でもやりたい!というメッセージが沢山届いた。
でも実は同じ日、グローバル気候マーチは日本でも行われていた。
2800人しか集まらなかったそうだ。
そんなマーチが行われていた事さえ知らない人がほとんどだった。地球がもう壊れかけているのに世界的に見て日本の環境問題への意識や取り組みは遥かに遅れている。
こうした日本人の社会問題への意識の低さは、民度の低さとも考えられると思う。物作りをするアーティストと呼ばれる人でさえ、私の周りはほとんど社会問題について話さない。
日本人はお金を生み出す事は上手だと思う。作品作りの前提で、お金を生み出すというのが必ずまとわりついている。お金の話の方が多いといっても過言ではない。money firstという感じで、アーティストというよりはビジネスマンだ。
"昔の日本人の作品はかっこ良かった"と言われてとても悲しくなった。でも、どこかでそう思ってる自分もいる。
素晴らしい国だったのに、若者の意識の低さと共にこの国はどんどん終わりに向かって行っているようでとても辛い。
消費税が上がる事には文句は言うけど、それまでは話をしない。
日本人っていう独特な文化を持つ、センスのある、人種は他にはいないと思ってる。アメリカほどの人種差別はなく、銃で大量に殺される事もなく、ご飯も美味しくて平和で、とてもいい国で私は凄く日本人として誇りに思う。
でも、いつから日本はこんなになってしまったんだろう。
日本以上に最高な国なんてないのに、国民の社会問題への意識の低さ、民度の低さを身にしみて感じてしまった2週間だった。