IPOへの苦難の道 ~32~
-稟議とは一体-
最近「稟議」とは一体何だ?を考える機会が多かったので、それについて書きたいと思います。
というのは、稟議って結構実際に実行した後に稟議が回って事後に決裁(俗にいう「事後稟議」です。)されることがどこの会社でもちらほら見られます。
実はこの事後稟議は結構厄介でして、IPO審査上、厳しめに見られます。
実際に東証の審査でも過去2年ほどの事後稟議の件数、発生理由、それぞれの再発防止策について聞かれたりしております。
てことで、なるべく事後稟議となるものを減らしたい!
じゃあどうするか?
と考えたときに、そもそも稟議とは何だ?に行き当たりました。
色々なサイトでも稟議について説明されていますが、僕の研究の結果によると、稟議とは簡単にいうと下記だというものに行き着きました。
ずばり、稟議とは
「他部署の部長さんや社長と協議しないと決められないような、自部署内では完結しない事項について、会議体を開かずにそれぞれの関係者に順番に申請事項を回して順次承認をもらう行為」
です!
冒頭で「事後稟議がどこの会社でもちらほら見られる」と述べましたが、
実は
「ん?そもそもそれ稟議?」
というようなものが含まれていることがよくあります。
場合によってはほとんどの申請が実は稟議じゃなかったというケースも有り得るため、皆さんも一度社内の決裁制度について見直してみましょう。
事後稟議の有無で審査のしんどさもかなり変わるため、是非稟議について整理してみてください。
とはいうものの。
「事後稟議がなくなった」からといって、「事後申請がなくなったわけではない」ことにご注意ください。
通常の事業活動をする上で、実行した後に承認を得るという行為はイレギュラーな行為には変わりないため、事後申請はなくすようにしっかり管理体制を建てつけましょう!
所属
合同会社UKTGコンサルティングhttps://uktg.co.jp/trust/
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