29回目の結婚記念日に、夫が突然解雇された話

4月7日は29回目の結婚記念日でした
お祝いしようと思った日に、夫から告げられたのは
「今日付けで会社クビになったわ」
・・・
・・・
え
ちょっとまって今日って？
え

だって、今の会社、この2月にヘッドハンティングされて入ったばっかりの会社じゃない！！！
お給料も今までよりアップしてよかったね(^▽^)
って喜んだのが2月のこと
3月から新しい職場で頑張っていたのに？
な～に～そ～れ～！！！！！！

この日は、最近家から出られない子供たちもストレスたまっているだろうということで
デリバリーで何か頼んで家族みんなで飲みながらお祝いする予定だった
3月から移った新しい会社へは
通勤電車に乗ってほしくなくて、朝と夕方、私が車で送迎していて
その道中のおしゃべりが楽しかった

解雇当日も、いつも通りに会社に迎えにいった
車に乗った夫が開口一番
「大変なことが起きた」と
なになに？
「やばいよ」
なになに？
「会社クビになった」

詳しく聞いたら
夫はシステム系でヘッドハンティングされて、その会社の社内システムを構築するしごとだったみたい
よくわからないけど
3月入社だったから、試用期間なんだって
だから、今日付けで解雇、なんてことができるらしい

ひどい
ひどいよね
理由はコロナのためにこの1週間で恐ろしく業績が悪化したから
・・・
なんじゃそりゃ
という私に
社内の財務システムをつくるために財務状況を見たけど
すごい落ち込みだったと

結婚記念日だけど、これからちょっと打合せしてくる、と
え
うん
いや、そうだね
お祝いしてる場合じゃない
今後のこと相談できる人いるなら相談してきて

てことで、迎えに行ったものの夫を置いて、一人で帰る

家についたら、届いたピザが綺麗に食卓に並び、子供たちもすっかり準備万端で待ち構えていた

「お父さんが職を失いました」
告げると子どもたちも一様に
え？
え、だってうつったばっかりじゃん？
で、ここで事情を説明して、みんなでやばいやばいと言いながら
ピザを食べた

しばらくして帰ってきた夫は
妙にハイテンション

「なんか危機感ないんだよね～」
「なんかこうなる気もしていたんだよね、社長がすごいワンマンで、いままでも何人も入ってすぐにクビ切られているって、聞いたんだよ」
「あ～無職かあ」
「みんな、父さんをやしなってね～」
まあとにかくしゃべるしゃべる
ハイテンションで
明るくて
・・・
なんか変だった

子どもたちも夫のテンションにつられて
「次行こう！次！」
とか言ってて
家族全員変なテンションのまま飲み会お開き

自分の人生にこんなことが起きるなんて
想像もしてなかったなあ
という、衝撃の結婚記念日だった