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韓国ドラマの繊細さ、日常を丁寧に描き泣けるヒューマンドラマ5選
❹オーマイクムビ 오 마이 금비(2016)
子どもからの愛で人生が希望に変わるドラマ
突然現れた我が娘を見守りながら、父として目覚め人生を改めていく男性を<イニョプの道><チュノ~推奴~><ファンタスティックカップル>のオ・ジホが熱演。
父であること、母であることとは何か?
毎回涙なしには見ることが出来ない、心温まる感動の物語
子どもが主役のドラマは可愛い推しのドラマが多いなかで、こんなドラマは後にも先にもないです。
それは天才子役のホ•ジョンウンの演技が素晴らしいことにつきますが、
役の設定も絶妙で、子どもらしいひたむきさ&生意気な女の子の強気さ、バランスが何とも愛らしいキャラクターだったこと。
親や大人からの愛で再生されるドラマは多々ありますが、
このドラマはクムビが大人を頼ったり助けたり愛したりすることで、大人たちが人を信じられたり愛する感情に気づかされる過程が丁寧で素晴らしい。
題名にある『クムビがくれた希望という贈り物』が、まさに!
クムビからの無償の愛で人生が希望に変わるドラマです。
全20話、早い段階でクムビの病気が発覚。
それにより、クムビが生きることに純粋に向き合う姿は涙なしには見られません。
父親であるフィチョル、恋人のカンヒ、母親のジュヨン、フィチョルを憎むチス、担当医師など、クムビのその姿によって大人たちが変わっていく姿が泣けます。
そしてクムビの同級生など、子ども同士の正直な残酷さや純粋さと対峙するクムビの姿もひたむきで、また涙が止まらない。
1.とにかく天才ホ•ジョンウン
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クムビ(ホ•ジョンウン)の顔の表情や感情が子どもらしくコロコロ変わり、それが時に愛らしく、時に悲しく、本当に自然体で見ているだけで飽きない。
また、全く感情を出さなかったり、出せないシーンでの目で演技が凄すぎます。
大きな目に涙を浮かべてもこぼれない、泣かないように堪えている姿なんて、切なすぎて見ているこちらが号泣。
涙をこぼさず耐える時もあれば、きれいに一直線に涙が落ちるシーンまで様々。
涙の動きまで調整できるなんて、演技とは思えないほど上手すぎる。
2007年生まれで今年15歳。まだまだ少女時代の役が多いですが、キムヘス以上の俳優になると勝手に思ってます。
2.クムビとベストカップル賞を取ったフィチョル
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詐欺師で刑務所にら入らずに済むためにクムビの父親になったフィチョル。
健気なクムビによって、人間としても父親としても変わっていく姿をコミカルにそして、時に苦悩する姿をオ•ジホが愛すべきキャラクターとして演じています。
最初の4話くらいで、2人の距離が縮まっていく過程が微笑ましく、この感情を丁寧に描く韓国ドラマのすごさ。
苦労を装うため公園で2人でテント生活中、カセットコンロでラーメンを作ってこぼして喧嘩したり、
食べるものがないふりをしたフィチョルにクムビが自分の給食を我慢して持って帰ってあげたり、
クムビが車に轢かれそうになるのをフィチョルが助けて怪我で入院してしまい、入院費が払えないフィチョルのため、クムビが「迷惑かけるから施設に入る」と言う健気さに心打たれたり、
クムビが施設に向かう車を追いかけるフィチョルの姿、そして追いついたら目にたくさんの涙をためて「どこに行ってたのよ」と責めるクムビ。
もう最初から泣かせてくれます。
3.生きることの尊さを教えてくれるクムビ
演出は『チャン・ヨンシル(蒋英実)」や『99億の女』などのキム•ヨンジョ。
脚本は『チャン・ヨンシル(蒋英実)」や『カネの花』のイ•ミョンヒ。
最近のドラマはないですが、ぜひまたこの2人でヒューマンドラマをやって欲しい!
クムビの病気が重症化するなかで、周りの大人たちがクムビの純粋さや健気さによって、クムビのために良い選択をする、そのことで善良な人間性に変わっていく。
大人だけじゃなく、学校のクラスの子、病院で入院している子どもまで変わっていくのが、また泣ける。
病院の同室ウンスから、死を体験してみようと誘われ棺桶に入ったクムビ。
『死ぬことがどうなるかわかるかと思って入った』というクムビに、
『今度はパパと一緒に入ろう』というフィチョル。
『自分が死んだら、少しだけ泣いて、なるべく早く忘れて』というクムビ、
『守れない約束はしない』というフィチョル。
もうこのあたりからなワンシーンワンシーンが泣けます。
クムビとフィチョルの関係性にはカンヒという心優しく太陽のような女性がいること、このカンヒがいたからこそ、クムビもフィチョルも安心して過ごせたのだと思います。
生きること、死ぬこと、をこんなにも愛らしく描けるドラマは他にない。
素晴らしいドラマでした。