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小さい頃から新幹線や飛行機に乗って大阪にある
父の実家に行くのがとっても楽しみだった。
高校生、大学生になり遠征が増えて大阪に行く時はいつも家に寄っていた。
プロサッカー選手になって、1人の選手として1人前になった姿を見せに行く時は凄く楽しみだし嬉しくて、そして何よりも喜んでくれたのを覚えている。
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そんな大阪の家に行くと決まってやることがある。
祖父がずっと描き続けてきた絵画が閉まってある引き出しから全部出してひとつひとつ見ること。
ぼーっと何も考えずに眺める大好きな時間、見終える頃にはすごく前向きになれている。
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次にいつも連れていってもらった大和川の河川敷に散歩をしにいく。
そして帰ると気前のいいお兄ちゃんが届けてくれるお寿司屋さんの出前と近くで買った美味しいお好みが待ってる。
何度も「美味しいか?」て聞いてくるおばあちゃんと
「良かったなあ」と微笑んでくれるおじいちゃん。
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今までたくさん持ち帰ったおじいちゃんの絵。
千葉の実家にはたくさんの絵が飾られている。
特別絵が好きということはないけれど、優しくて寛大なおじいちゃんの気持ちのこもった絵とメッセージは小さい頃から大好きだった。
いつも帰り道の新幹線で眺めながら、また明日から頑張ろうと思わせてくれていた。
そして帰る時、道を曲がらなければ振り返るとずっとおじいちゃんが手を振り見守ってくれてる。
道を曲がろうと最後に少し見てもやっぱり立っている。
曲がったあとも立ってそうな気がして、そんな嬉しい気持ちと歳を重ねる度にあと何回会えるんだろなあという寂しい気持ちになる。
そんな優しくて大好きなおじいちゃんが空へ旅立った。
辛い時に何度も、家に飾ってあるおじいちゃんの絵に助けられた。
きっとたくさんの人の頼りになって、みんなに優しい人だったと思う。
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また明日を迎えられる。
楽しみな試合がある。
大好きなサッカーができる。
サポーターと喜べる。
家族を感じられる。
幸せを感じられるそんな今はとっても幸せ。
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1番好きな絵で試合前毎回玄関でこの絵を見て家を出る。
90歳まで頑張ったおじいちゃん
自分はまだ26歳
自分らしく昇ろう。