イギリスから日本へ。また突然の帰国命令。せっかく慣れたイギリスの学校との別れ。帰国後の日本の学校はどうする?
お父さんです。
このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。
今回の記事について
今回は慣れ親しんだイギリスを離れ、日本に帰国する時の学校選びについて書きます。第一章で書いたように、我が家は小学校受験(通称"お受験")をしました。お受験の結果、子供たちは東京の私立小学校に通っていましたが家族でイギリスに来る事になり、そこで苦労しつつも何とかサバイバルする過程を第二章で書きました。さらに第三章では娘がボーディングスクールの受験にチャレンジする所までを書きました。今回は突然の日本への帰国命令と共に、日本でのインターナショナルスクール選びについて書きたいと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。
第一章で「日本の小学校受験」、第二章で「イギリスの小学校や生活」について書いてきました。我が家は娘と息子の2人とも小学校受験(いわゆる"お受験")を経て、小学校低学年までは東京都内にある私立小学校に通っていました。第一章に色々と書いてますので、ぜひ一章をご覧ください。
そんな中、突然の海外転勤により家族揃ってイギリスに来る事になり、そこでの生活や小学校選び、その他色々な事を書いてきたのが第二章です。
第三章では、イギリスでボーディングスクールの受験にチャレンジをした事について書きました。
そんな中で、今回はイギリスでの滞在が3年半を超えた10月頃のある日、また突然に日本への帰国を命じられるところから書き始めたいと思います。
娘のボーディングスクール受験を終え、「チャレンジして良かったなぁ」と思いながら、合格の知らせから2か月ほど余韻に浸っていた頃、人事部から「来週の火曜日に少し時間ありますか?」と呼び出しがありました。あまり普段は人事部とは仕事で関わりがないので、「何だろう」と思いながら人事チームとのミーティングに向かいました。その場で言われた事は、
「東京に帰任してもらう事になった。次の仕事は新しいビジネスの立上げ」
との事でした。既にイギリスに来てから3年半ほどが経っていたため、覚悟はしていましたが、「マジか」とは思いました。サラリーマンの定めではありますが、なかなか自分で自分のキャリアをコントロールできないのはツライ所です。「No」と言えるほど私は強いサラリーマンではないので、日本への帰国を前提にして、会社からの帰り道に頭は切り替わり始めていました。
帰宅して最初に妻に話をすると、「まぁそうよね。3年半だからね」と比較的冷静でした。前述の通りイギリスに来て既に3年以上が経過していたため、予想していたと思います。子供達には少しタイミングを計って話そうという事にしました。
仕事の話は置いておいて、何よりも先に考えたのは子供達の学校の事です。
日本の学齢で言うと、それぞれ娘と息子は小学校6年生と小学校4年生でした。日本に帰国する時には中学校1年生と小学校5年生を迎えます。
日本では私立小学校に通っていた我が家ですが、色々なやり取りや議論を踏まえて悩んだ結果として、
「在籍していた日本の学校(私立。高校までエスカレーター)には戻らない」
と決めたので(詳細は後述)、残る選択肢は
①日本の公立小学校、公立中学校に行く。
②帰国生として元々在籍していた学校とは別の学校へ受験する(帰国枠受験)
③インターナショナルスクールに行く
しかありませんでした。ちなみに日本で元々通っていた私立の学校に戻らないと決めた経緯は色々と理由があるのですが、一言で言うと「それが子供達にとって良い選択肢だと思ったから」です。詳しくはその時の経緯をまとめた以下の記事をご覧いただければと思いますが、具体的には以下のポイントを妻と長い時間をかけて話し合って決めた結論です。
A:「子供たちは日本の小学校にいた時より、イギリスの方が楽しそう」
B:「現在、子供たちはイギリスの学校で楽しそうにやっているけど1‐2年
後に帰国して日本の学校に戻るって本当にそれで良いのか?」
C:「日本の学校に戻った後に、日本の中学高校に通って、大学も日本の
学校に行くのが本当に良いのか?」
今でも、イギリスに渡る前に通っていた日本の学校へ戻らないという選択について一ミリも後悔は無いのですが、またイチから学校選びをしなければなりません。日本に戻った時の子供たちの学年は、娘が中学1年で息子が小学5年ですので、それぞれ悩ましい年齢です。
イチから日本での学校を選ぶ選択肢としては以下の3つと書きました。
①日本の公立小学校、中学校に行く。
②帰国生として別の学校での受験に備える(帰国枠での受験)
⇒広尾学園、三田国際、頌栄などの帰国生の多い所
③インターナショナルスクールに行く
が、我が家の場合はあまり悩む事なく③と決めました。
理由は、イギリスでの勉強や授業のやり方が、「○○を覚えましょう」ではなく、「あなたはどう思うか?」などの考え方を議論したり、色々な実験や実体験を通して自らトライをしてみる事により主眼が置かれている事。そしてそこからの子供達の学びが、我が家の子供達にはとても合っていると思ったからです。ちなみに「英語をキープしたいから」という理由は、大事なポイントだとは思いますが、理由としては第一の理由ではありませんでした。
(むしろインターだと日本語が疎かになる心配の方が大きかったです)。
私自身の経験を踏まえると、英語は最悪大人になってからでも身に付きます。もちろん「ザ・ジャパニーズイングリッシュ」な私の英語は流暢では無いですが、コミュニケーションで困った記憶は多くはありません。それよりも、特に子供にとっては「どんな学び」をするかの方がよほど大切だと思います。
もちろん、日本の中学高校(特に②)に行ったからと言って、良い学びができない訳では無いですし、良い学校も実際にはたくさんあると思います。が、それまでのイギリスでの良い学びの経験(これが7割くらいの大きな理由)と、慣れてきた英語での学習環境(これが3割くらい)という2点でインターナショナルスクールが良いかなと決めました。また何より子供達も「今(イギリスの学校)みたいな感じの学校が良い!」と声を揃えてハッキリ言っていた事も大きな理由です。
第一章でも書いた通り、色々と苦労して入学した日本の小学校は、少なくとも高校まではエスカレーター式で進学できる学校だったので、大学受験までは伸び伸びと学校生活を送って欲しいというのが小学校受験の主な理由であったのですが、あえなく日本の学校という選択肢は無くなりました。。
そうと決まったら日本のインターナショナルスクールをどう選ぶかです。
ウェブサイトで調べてみると、東京には非常に多くのインターナショナルスクールがあるようで、何がどう違うのかも全く分からない状況です。
ただ我が家が重視していた学校選びの基準としては、
①できればイギリスの時のような子供に考えさせるスタイルである事
②グラウンドが広くスポーツもちゃんとやれる事(毎回言ってます(笑))
③学校としての方針・考えが分かりやすく、我が家と合っている事
この基準を元に学校選びを始めるのですが、一口にインターナショナルスクールスクールと言っても、いくつかタイプが分かれる事が分かりました。
■米国式 or 英国式 or その他
■通学型 or ボーディングスクール型
■高校まで or 中学まで
■新興の学校 or 伝統的な学校
最近は新設の学校もあるので、インターナショナルスクールと検索するだけで代表的な学校は以下があります。
■東京都
-アメリカンスクールインジャパン(通称: ASIJ)
-聖心インターナショナルスクール(通称: 聖心インター)
-清泉インターナショナルスクール(通称: 清泉)
-東京インターナショナルスクール(通称: TIS)
-西町インターナショナルスクール(通称: 西町)
-セントメリーズ・インターナショナルスクール(通称: センメ)
-ブリティッシュスクールイン東京(通称: BST)
-カナディアンインターナショナルスクール(通称: 知らないです)
-アオバジャパン・インターナショナルスクール(通称: アオバ)
-ケイインターナショナルスクール東京(通称: 知らないです)
-マルバーンカレッジ東京(通称: マルバーンカレッジ)
■神奈川県
-横浜インターナショナルスクール(通称: YIS)
-サンモールインターナショナルスクール(通称: サンモール)
■千葉県
-ラグビー校(柏市)
■岩手
-ハーロー安比校
東京だけでも11校。横浜の2校や千葉の1校を合わせると更に多くなります。
ここからどうやって学校を選ぶか、「うーん」と頭を捻りながら悩むことになりますが、少し長くなってきたので、次回は色々な学校の選択肢がある中で、チェックするべきポイントや最低限押さえておきたいポイントについて書きたいと思います。
今回も長々と書いてしまいました。いつも記事を読んでいただきありがとうございます。皆さんの参考になれば嬉しいです。
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