イギリスから帰国後に入学した都内某インターナショナルスクールはどんな感じだったか。その③ 先生の質について。
お父さんです。
このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。
今回の記事について
前回の記事で、日本の主なインターナショナルスクールの比較や入学までのプロセスについて色々と書きました。今回は娘と息子が入学したインターナショナルスクールの先生(教師)がどういう感じなのか(質)について書きたいと思います。皆さんの参考になれば嬉しいです。
■前回までのおさらい
前回までの記事では、3回にわたって、我が家が問い合わせをしたインターナショナルスクール6校について、教育方針、進学実績、その特徴などを私の視点(私見)で書かせていただきました。さらに実際に入学した学校でのクラスメートの雰囲気や構成、また実際の授業の時間割やカリキュラムについて書きました。
クラスメートについては、ざっくり3種類くらいにタイプが分かれる事や、それぞれのご家庭のバックグラウンドなどについて書かせて頂きました。また授業の時間割については、我が家の子供のリアルな時間割の紹介と共にその特徴や、我が家がイギリスで通っていた学校との比較なども書きました。
ちなみに今回先生について書こうと思った理由は、どの学校においても「質」を構成するのは、以下の3つだと考えているからです。つまり
①学校(方針やそれに基づいて蓄積してきた伝統。設備も含む)
②生徒(クラスメートや友人)
③先生(生徒に教える人はとても大切)
です。
それを踏まえ、今回は③のインターナショナルスクールの先生について、いくつかのポイントに分けて書いていきたいと思います。
■そもそもどんな先生がいるのか
■先生達と具体的なコミュニケーションができる機会は2つ
(レポートとカンファレンス)
では、順番に書いていきたいと思います。
■そもそもどんな先生がいるのか
インターナショナルスクールなので、ある意味当然なのですが、先生も外国人の方が多いです(というか殆どです)。我が家の子供たちが通っていた学校では、まずアメリカ人の先生が多い印象でした。続いてオーストラリア、カナダ、イギリス、アイルランドと、いわゆる英語を母国語とする外国籍の先生です。これらの先生で全体の30-40%くらいのイメージです。一方で英語を母国語とする先生だけでなく、それ以外の例えばアジア系のバックグラウンドの先生も多くいました。香港、インド、フィリピン、ポリネシア系の方とかです。これらの先生で20-30%くらいのイメージです。科目の担当は英語や算数はアメリカ人、カナダ人、オーストラリア人の先生が多いイメージ。体育やDTなどでは、それ以外の、英語を母国語としない国の先生が多い印象でした。残りは、フランス語圏(主にフランス人)やスペイン語圏(スペイン含む)の先生だったりというイメージです。
ただ、最初はあまり分からなかったのですが2₋3年くらい経つと分かってくるのが先生達の出入りが激しいなという事です。具体的に言うと、長くその学校で先生(勤務)をしている先生もいるし、2₋3年で辞めていく先生も多くいる感じです。前者(長くいる先生)は、イメージとしては10年近く(10年以上の先生もいる)滞在していて、生活も日本に馴染んで根を張っているイメージ。先生としても非常に良い感じで、生徒から一目置かれ(いい意味で少し怖いという意味でもある)、信頼されている感じです。
一方で、2₋3年でいなくなる先生もある一定数います。このような先生の典型的なパターンは、例えば家族の勤務(旦那さん/奥さん)に付いてきて、インターナショナルスクールの先生になるという感じです。日本のインターナショナルスクールは、文部省から認められた学校では無いので、厳密には先生になるのに特に資格は必要ありません。なのでそれぞれの学校の基準に達していれば先生になる事は可能です。具体的な例として私が少し驚いたのは、息子が通っていた学校の先生との面談で、社会人のキャリアもまだ浅そうな先生と話した時の事です。最初に少し先生が自己紹介した時に、
「私は1ヶ月前にこの学校に着任したのだけど、まだ日本に来てから3か月なのよね。夫の仕事に付いてきたので。子供達に教えるのもキャリアの中で初めてなんだけど、みんな良い子供達で良いですね」みたいな事を言った時です。この先生は科学(サイエンス)の先生だったのですが、正直言って、「おいおい、この先生大丈夫かな。。。」と思ったのを覚えてます。
正直言うと良いか悪いかで言うと、そのような先生は資格を持っていたとしても経験が浅いためになかなか最初は厳しいと思います。が、日本の学校の場合ではそのような先生はいきなり一人では教えない(誰かのサポートから始める)などの決まりごとがあるような気がするのですが、インターナショナルスクールでは、そんな余裕は無いので(あるのかもしれませんがうちの子供達の学校は違いました)、インターナショナルスクールの現実として、そういう先生もいるというのは理解しておいた方が良いと思います。
我が家としては先生の国籍はどうでも良く、「子供に良い指導をしてくれる先生か否か」だけが重要なポイントで、且つ先生を選ぶことはできないので良い先生に当たるように祈るしかないのが現実です。
ちなみに事務をやっていらっしゃる方は殆どが日本人です(英語が話せる日本人が多い印象)。子供が風邪を引いて休む時などに電話すると、日本語で対応してくれる(最初英語で電話に出るが、日本語でOKになるなど)ので非常に助かります。
続いては2点目のポイントです。
■先生達と具体的なコミュニケーションができる機会は2つ
(レポートとカンファレンス)
先生について、より具体的に各先生の事を知る機会は、
-ペアレンツカンファレンス
-子供の通知表(レポート)
の2つがあります。
ペアレンツカンファレンスというのは、年に1度、全ての先生と話す機会が設けられる日です。学校の体育館のような広い場所に机が30-40個ほどズラっと並べられて、そこに各先生が座って、そこに親がお目当ての先生との時間をアポ取りして、回っていく感じのイベントです。終日に渡って開催され、親としては子供の学校での様子や、勉強面の課題などを聞くために最大10科目程度、少なくともコア科目の英語や算数など3₋4科目について、先生の話を聞くための貴重な機会です。1年の中でも割と大きなイベントだと思います。一人あたりの先生と話せるのは10分程度なのですが、我が家の場合はイギリスにいた時に経験をしていたので(下記の記事を参照ください)、実はけっこう楽しみにしていました。
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