再び娘はイギリスへ。今度は娘だけでイギリスのボーディングスクールへ。具体的な手続きについてその②(2/3) 今回は「学校入学に向けた必要な物のリストの準備」について書きます。
お父さんです。
このブログは地元の公立中高で学び、地方国立大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。
今回の記事について
今回は、我が家の娘が "再び" 日本からイギリスの学校に戻るまでの過程について、その②(2/3)です。この章ではイギリスパブリックスクールの受験にチャレンジした事と共に、我が家の二人の子供たちが今度は子供達だけで再びイギリスに渡り、ボーディングスクールに入学するまでを書いていきたいと思います。前回は娘がイギリスに再渡航する際の具体的なビザ手続き(学生ビザ)について書きましたが、今回は②学校入学に向けた必要な物の準備について書きます。皆さんの参考になれば嬉しいです。
さて、前回の記事では、娘がイギリスの学校に戻る事を決め、それに向けた具体的な準備その①「ビザの準備と申請」について書きました。お時間あればぜひご覧ください。
悩んだ結果、「娘をイギリスの学校へ送り出す」と決めた我が家ですが、当然ながら初めての経験なので具体的に次に何をすれば良いのかを整理するのに時間がかかりました。ただ大きくは次のプロセスに分かれます。
⓪志望校の試験に合格する
①VISA(学生ビザ)の申請
②学校入学に向けた必要な物のリストにしたがって準備 ⇒ 今回はココ
③入学に向けた学校とのやり取り
わが家の娘の場合、イギリス滞在時に娘は試験を受けていくつかの学校から合格を頂いていたので、肝心の「⓪志望校の試験に合格する」というステップはありませんでした。詳しくは以下の記事をご覧ください。
一方で息子は日本からイギリスの学校を受験しましたので、また後日に別の記事で書きたいと思います。
という事で今回の記事は以下②です。
②学校入学に向けた必要な物のリストにしたがって準備(今回はココです)
学校入学に向けては色々と必要なものが発生します。制服などの準備に加えて、寮で使う目覚まし時計やお布団など、こまごまとした準備が必要です。
③入学に向けた学校とのやり取り
学校とのやり取りですが、子供を学校に預けるという事は、その責任を学校に負ってもらう事なので、子供の持病や投薬などの健康状態から、アレルギー、食事の制限など本当にたくさんの事を登録する必要があります。別の記事で詳しくご説明します。
という事で今回は②の学校入学に向けた必要物のリストに従って準備について順番に書いていきます。
入学の時期が近づいてくると(入学約3か月前)、学校から「新入生のしおり」が届きます。具体的には、「New Pupil Information Booklet」と書いてある約30ページにわたるPDFがメールで送られてきます。
若干その分量に圧倒されながらもおそるおそる内容を見てみると以下のような内容が書かれています。
A:学校の方針
B:保護者/ガーディアンの責任範囲
C:学校の年間スケジュール
D:持ってくるもの/持ってくる必要のないもの
E:勉強以外の課外活動(音楽、スポーツ等)
F:健康/生活/学業に関わるガイダンス
G:学校での生活、規則(服装規定など含む)
H:学費
I:学業のサポート
J:その他諸々
今回の記事では主にDの「入学時に持って行くもの」について書きます。その他の項目については別の記事でまた書きたいと思いますが、学校からのレターについては、全体的に常識の範囲内のことしか書かれていないので、そこまで圧倒される必要はありません。具体的に親が準備として動く必要のある事は、Dの「学校入学時までに準備しておく事」なので今日はこの点につい。ちなみに時間軸としては、学生ビザの申請と並行して進めるか、もしくはビザの申請後に準備を始めても十分間に合います。
具体的に準備を進める物としては主に
①学校での勉強で必要なもの
②学校での生活で必要なもの(寮での生活に必要なもの)
の2種類に分かれます。
まず①の学業面で必要なものですが、その大前提として我が家も含めてイギリス以外からやってくる留学生に対して「これをやっておいて」という宿題のようなものは娘の場合は特にありませんでした。その上で準備するものですが、以下のような指示でした。
■筆記用具
STATIONERY REQUIREMENTS FOR THE UNDER SCHOOL
All Under School pupils should come to School on the first day of Quarter equipped with at least the following items, along with a suitable pencil case:
• An ink pen (ballpoint or fountain pen)=ボールペン or 万年筆
• Other pens, including blue and black
• Pencils and sharpener(鉛筆と鉛筆削り)
• Rubber(消しゴム)
• Set of highlighter pens(ハイライトするペン)
• Set of coloured pencils or pens(カラーペン)
• Calculator - Casio FX-991 is recommended(電卓。型番指定です)
• 1 x geometry set to include a 15 / 30cm ruler, a compass and a protractor
• A pad of lined A4 paper
これらの文房具は日本でも取り揃えられるものばかりですし、消しゴムや鉛筆は間違いなく日本製が高品質で一番だと思います。なので日本で取り揃えるのが良いと思います。
加えて学習用のITデバイスは、娘の場合はiPadが学校から支給されることになりました(もちろん有料です。バッチリ請求書に入ってました。。)。
■学習用のITデバイス
iPad(スタイラス ペン付き) 。私自身は何となくアップルのMacbookなのかなと思っていたので意外でしたが、娘が使っているものを後日見てみると、文字入力用のキーボードが付いていて、且つペンも付いていてレポートを書いたりする時の利便性は特に問題なさそうに見えました。
続いて、②の学校生活で必要な日用品ですが、こちらは多岐に渡ります。
■キャッシュカード(キャッシュレス進んでるので現金使わない方が良い)
入学後は子供だけでお金を使う機会は多くありませんが、例えば週末に友達同士で学校近くの街に出かけて行って(複数名で行くのはOKです)、ちょっとした買い物で数百円のお菓子や数千円のモノを買うことは時々あります。その時に使うカードをどうするかは悩みました。結論から言うと銀行口座の開設はできなくは無さそうでしたが、16歳以上などという条件があったため、元々イギリス滞在時に作っていた妻のカードを娘には渡しました。MONZOというイギリスでよく使われているものです。これはクレジットカードではなく、プリペイドカード的なデビットカードで、口座にお金が無いと使えないというものです。1₋2万円程度を口座に入れておいて、お金が無くなりそうになったら数か月に一度程度、少しだけ口座にお金を振り込んでおくという形にしました。娘はあまりお金を使う機会が無かったようで、1ヶ月に使う金額は、入学1年目の使用額は、大体1-2千円/月でした。使い道は大体アイスクリームやお菓子でした(どの店で使ったかがメールで送られてくる)。とはいえ、なんだか妻のカードをずっと渡しておくのもどうかなと思い色々と考えた結果、入学後約1年程度経って15歳になったタイミングで、ソニー銀行のマルチカレンシーカードを申し込んで渡しました。これは日本円の残高があれば、イギリス現地通貨(ポンド)で使っても、その時の為替レートで日本円から引き落としてくれるサービスです。これはとても便利なのでとてもおススメです。ただ15歳以上でないと発行できないので念のためご注意ください。
■日用品:
-布団と布団カバー2枚 (マットレスは支給されますが掛布団は用意必要)
-タックボックス(必須ではない)これはお菓子を入れておく箱です。
-枕1つと枕カバー2枚
-洗面用具一式(シャンプー、石鹸、歯ブラシセットなど)
-バスタオル2枚
-デスクランプ(ハロゲンランプは禁止)
-大きなメッシュのランドリーバッグ3枚(下着/靴下/ブラジャー用各1枚)
-目覚まし時計
-懐中電灯
-ネイビーのランドリーバッグ1個
-キャスター付きソフトキャリーケース(普通のスーツケースでもOKです)
ボーディングスクール(寄宿舎学校)なので、生活をセットアップするために必要なものが日用品では並んでいるんだなぁと思いながら親としては色々と用意しました。具体的には掛け布団や枕を用意したり、洗濯に必要なランドリーバッグを用意したりする事が必要ですが、布団などの大きなものを日本から持って行くわけにはいかないので、イギリスに到着後、レンタカーを借りて最寄りのイケア(IKEA)に立ち寄って掛け布団やシーツを買いました。イケアにはリーズナブルでそれなりの品質のものが揃っているので、特に子供には十分かなと思います。ちなみにイギリスの冬は寒いので、布団はイケアで一番暖かいものを購入しましたが、後日になって娘曰く「ちょっと布団が暑すぎる」と言ってたので、必ずしも一番分厚い掛け布団を買わなくてもいいかもしれません。
それ以外のものは、何となく使い慣れたものを日本から持って行きました。ドライヤーだけは電圧が日本とイギリスとで異なるので、イギリスで買いましたが、なかなか現地の電気屋さんで売っていなかったので、アマゾンUKで購入するか、もしくは日本で海外の電圧(イギリスは220V)に対応しているものを買うのもアリかもしれません(パナソニックなども数千円程度で販売しています)。ちなみに洗濯・乾燥は学校がやってくれますので生徒が自分で洗濯する必要は無いです。
加えて日用品については、下記のような細かい指示が書いてあります。
1. 生徒の部屋には、暖房や冷房のための電気機器を持ち込み不可です。冷暖房が必要な場合は学校が適切な機器を提供します。
2. ヘアードライヤーと縮毛矯正器は使用できます。
3. トースター、冷蔵庫、やかん、サンドウィッチメーカーなどを部屋に置くことは許可されていません。生徒用にハウスキッチンを用意します。
4. ハロゲンライトを使用したライト(熱が出るため不可)。
5. コンセント数を増やすための延長コードは持ち込み可能です
6. 各部屋の壁にコンセントは用意しています。
7. 生徒が学校に持ち込む電気機器は、良好な状態でなければなりません。ケース(プラグを含む)にひびが入っていたり、壊れていたり、過熱の形跡があったりしてはいけません。
などなどです。寮(ハウス)での火災の危険を最小限にするための指示が徹底されている印象で、しっかりしているんだなぁと思いました。
ここまで、またもや長々と書かせていただきました。次回の記事では③の
「入学前の学校とのやり取り」について書きたいと思います。
⓪志望校の試験に合格する
①VISA(学生ビザ)の申請
②学校入学に向けた必要な物のリストにしたがって準備
③入学に向けた学校とのやり取り
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