多才音楽演奏集団 ヘクトーよるをまもる 新曲 フィードバックプラクティス/ キャサリン・ウォーターストン リリース記念インタビュー!
はじめに
9月からスタートしたTwitter上でのスペースインタビュー早くも4回目を迎えました。バンドルーツや制作秘話などいろいろなお話を聞かせてもらえるのでこの企画をやってよかったと記事を書くたびに思っております。
今回は個人的にもファンであり新メンバーも加入し先日のリリースイベントも成功させている、今勢いのあるオルタナティブ・ポップバンドのヘクトーよるをまもるとお話させていただきました。
個人的にはアンジュン氏の加入によりポスト・エモのサウンドも伺えるバンドだとも思っております。実はアンジュン氏はUkiyo records.が再始動し始めのころから当ディストロをチェックしてもらっていたので今回のインタビューはとても感慨深いものがありますね。
ヘクトーよるをまもるはNew age waveのプレイリストに組むバンドをディグっているときに偶然見つけたバンドなのですが、出会ったその瞬間からどハマリしてしまい鬼のようにリピートしていました。
ヘクトーよるをまもるの楽曲は全曲好きなのですが、群を抜いてお気に入りなのが、ワールド・エンド・岐阜なのですが、今回はこの曲の岐阜についての謎も聞けるかもしれないし聞けないかもしれない貴重な回になるはずです。
今回はメンバー全員に回答をもらえるというプレミアム回となっております!
それではどうぞ
◎自己紹介をお願いします。
オルタナティブポップ犬バンド、ヘクトーよるをまもると申します。2018年結成。都内を中心に活動しております。
このようなインタビューは初めてなので嬉しいです。宜しくお願い致します!
◎バンドのメンバー構成を教えてください
Gt/Vo オサメ政令指定都市
Gt アンジュン
Ba タナカ"うぃる"リョウ
Dr 文学
◎現在のメンバーはどのような経緯で集まりましたか
オサメの前身バンド解散後、うぃる(小学校の同級生)・文学(大学サークル同窓生)・前任ギタリストにて2018年結成。2019年に前任ギタリストが脱退後、しばらく3人で活動(主にスタジオワーク)しながらギタリスト探しの日々を過ごし、2021年8月にアンジュン正式加入。
◎ヘクトーのメンバー様はヘクトー以外でも並行してバンド活動をされていますが、各メンバーの他のバンド名を教えてください
オサメタクロウ:ハイとローの気分、ザ・フリーターズ
アンジュン:scorch away
タナカ"うぃる"リョウ:Optloquat、権太坂かるちゅあ倶楽部、glider
文学:ウシミツラジオ
◎個人的にヘクトーのファンなので全曲好きなのですが、作曲はどのようにされていますか?
基本的にはオサメがある程度のデモをDTMで作成し、各パートアレンジはメンバーに投げてみます。スタジオでアレンジを確認しつつ、磨いていきます。
◎曲はどのくらいのペースで作られていますか?
オサメのモチーフ自体は日々溜まっていくのですが、DTMで打ち込むのが面倒なのでオサメのやる気次第です(笑)一度手をつけたデモを作るのにかかる時間は3時間ほどなので、やる気があるときに曲が出来ます。
◎曲名や歌詞が印象的な曲が多いですが、曲名の由来や歌詞の意味などあれば教えてください
基本的にオサメの好きな小説、映画、アニメ、音楽、生活、その他諸々からの拝借、再構築です。オサメが好きなものをオサメの目線を通して世の中に広めたい、という気持ちで展開しています。沢山元ネタに気がついて欲しいし、元ネタは何かと聞いて欲しいです(笑)
◎個人的にワールド・エンド・岐阜をかなりリピートしているのですが、岐阜県になにか所以はあるのでしょうか?
岐阜県には飛騨高山、白川郷、北アルプス、下呂温泉、古田織部、養老天命反転地など沢山の名所名物があります。オサメは岐阜が大好きです。
◎新メンバーにアンジュンさんが加入されましたが、加入の決め手は?
・自分では絶対に弾けない&作れないギターワーク(オサメ)
・お試しのスタジオの時点で「めっちゃファンなんです、仮に加入できなくても今日スタジオ入れたので悔いないっす」などと言っており怖くて面白かったので(文学)
・スタジオ帰り、井の頭線下北沢駅のホームで好きなバンドの話(エモ/マス/エレクトロとか)に花が咲いた。彼が入ったらヘクトーは絶対面白いバンドになるなと思ったから(うぃる)
・そもそもメンバーの好きなオルタナバンドがシンクロしていたこと。
・アンジュン自身がコンポーザーとして活動している経験から、ヘクトーよるをまもるというバンドにうまく寄り添う姿勢があったから。
◎文学のテーマも含まれていますが、おすすめの小説、本などはありますか?
オサメの好きな小説家:太宰治、森見登美彦、入間人間、三島由紀夫、野崎まど、京極夏彦、有栖川有栖、万城目学、江戸川乱歩、ジュールヴェルヌ、ダグラスアダムズ、フィッツジェラルド、サリンジャー、フィリップKディック。
敢えて邦洋一冊ずつ読んで欲しい作品をあげるなら、「津軽/太宰治」と「銀河ヒッチハイクガイド/ダグラスアダムズ」ですね。
◎各メンバーの音楽のバックボーンを教えてください。
・Gt/Vo オサメ政令指定都市:アジカン、ナンバガ、ピクシーズの直系オルタナティブロックと、大学生の頃聴き漁っていた東京カランコロン、SuiseiNoboAz、夕暮レトロニカ、ふくろうず、THEラブ人間、テツコ、OTOTOI GROUPなどの下北沢にいたインディーズバンドたち。
・Gt アンジュン : 邦楽ロックバンド(galileo galilei)、マスロックやポストロック(the cabs、TTNG)、ポストロックインスト(tide/edit、cuckoo)、エモ(Benson falls、snowing)、激情系(sans visage、eyelets)、エレクトロニカ(I am robot and proud、ghost and tape)など
・Ba タナカ"うぃる"リョウ:インディーポップ、オルタナ、2000年代UK、ポストパンク、シューゲイザー、ポストロック、エモ、激情系など色々。SPARTA LOCALS、Eastern Youth、bloodthirhty butchers、フジファブリックは特に好きです。今年狂ったようにBOaTのRORO聴いてました。
・Dr 文学:【邦】People In the Box、椿屋四重奏、the pillows、monobright、ART-SCHOOL、くるり、スーパーカー、ムーンライダーズ、THE YELLOW MONKEY、菊地成孔、その他2000〜2010年代邦楽ロック
【洋】デビッドボウイ、アーケード・ファイア、フィービー・ブリジャーズ
◎オサメさんのもう一つのプロジェクト、ハイとローの気分のPVでSquierのストラトが映っていたのが印象的だったのですが、機材のこだわりはありますか?
オサメ政令指定都市:機材にこだわりはなく、安くて気に入ったものを使っています。メインは向井秀徳に憧れてフェンダージャパンのテレキャス、サブはうぃるから買ったARIA PRO2のフライングVとただただ色が気に入っているスクワイアの2万円のストラト。音に関しては機材単体の音ではなくバンドアンサンブルの中での出音の調整が全てだと思っています。
アンジュン:ヘクトーでは細かな音作りが求められるので、柔軟に対応できて自転車で運搬可能なサイズを考えた結果、マルチエフェクターと歪み1つになりました。オサメさんが求める音が作れるよう音作りに対しては自分のこだわりをあえて持たない様にしてます。
タナカ"うぃる"リョウ:収集癖があるので竿がよく変わりますが、最近はG&L SB-2またはFender American Elite jazz bassを使っています。ピック弾き。基本元気のある音を出したいです。お気に入りエフェクターはWAY HUGEのPORK AND PICKLE(OD/FUZZ)
文学:この前初めてスネアをお店で買ったというレベルでこだわりがないです。シンバルは3枚使っていますが同型他メーカーを見ても違いがわからないです(冗談です)。ただ、14チャイナと18チャイナを併用するスタイルは気に入っています。
スティックは学生時代ピ◯ール中野モデルでないといい音が出えへん…!と思ってた時期がありましたがめっちゃ折れるのでやめました。
◎先日、新曲2曲を発表されましたが2曲ともヘクトーらしさが出ていて最高でした。
新譜はどのようなテーマをもとに作られたのですか?
オサメ:フィードバックプラクティスは、常日頃から作曲のモチーフにしている「世界の終わり系SF」と「代わり映えの無い日常生活」に真っ向から向き合った曲です。前任のギターが抜けてバンドがどの方向を向いていいか分からない時期に作った、ある意味「自分の1番書きたい世界観」に回帰しています。キャサリン・ウォーターストンは逆に歌詞は気にせず、面白い音、歌いたいメロディ、心地よい語感を重ねていきました。ちょっと外したコード進行って楽しいですよね。
◎新譜発表に伴って2年ぶりの自主企画ライブは大盛況でしたが、ステージからの景色はいかがでしたか?
たくさんのお客さん、出演してくれたバンドの皆さんがいる光景は久しぶりで純粋に嬉しかったです。ライブ自体約2年ぶりで、待ってくれていた人たちの前で演奏できた喜びがありました。また、配信で見てくださった方々にも感謝申し上げます!
◎アンジュンさんの加入により楽曲にも様々な要素がプラスされると思います次の音源作品も楽しみですが、今後の活動はどのような予定になっていますか?
直近ですと、来年2022年1月に都内でのライブが2本決まっています。(1/8吉祥寺NEPO/もうひとつはTBA)既存曲のアンジュン含めたアレンジや、新曲の制作に取り組む予定です。2022年前半にボリュームのあるフルアルバムをお届けできたら良いなと思っています。
◎伝えたいことがあればご自由にお答えください
新しいヘクトーよるをまもる、これからも応援よろしくお願いします!🐕
終わりに
今回初の集団トークでのスペースインタビューでしたが、話が途切れず終始盛り上がったまま楽しく終えられました。(インタビューだったかどうかはさておき)
年齢が近いのもあって聴いてきた青春の音楽も似通うところがありそのルーツが楽曲にもしっかりと反映されていて、ヘクトーよるをまもるを聴く際にどのアーティストから影響を受けたのかを探りながら聴くのも新たな発見があるかもしれません。
また、新譜を聴いてもらえばわかるのですが、ヘクトー節とは別に深く聴けば分かる少しマニアなフレーズも隠れていたりと聴きどころがたくさんある濃い音源になっているのでぜひリピートして聴いていて気持ちがいいフレーズを探してみてください。
そして、今回だけではワールド・エンド・岐阜の由来を解明することはできませんでしたね。今後、ヘクトーの活動をチェックし続けているともしかしたら解明できるかもしれません。
ライブも続々と決まっているそうなのでライブにも足を運んでみてください。
ちなみにヘクトーの音源はヘクトーよるをまもるかUkiyo records. で購入できます。フィジカル限定曲もあるのでマストチェックでお願いします!
では!
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