世界にひとつのオリジナルジュエリー
今回もジュエリーネタを少し書きたいと思います。
IJT(国際宝飾展)で昔購入したルース
細かく覚えてないけどIJTのは1ケース¥2.000-くらいのもでした。
作る為に買ったのにこんなに余らせて・・・。
・グリーンクォーツかな
・ムーンストーン
綺麗ですよね。サイズやシェイプも様々ありましたが、ピアス、ペンダント、リングのセットなら5石でいいかなと考えながら買いました。
・ファンシーサファイア
似たサイズでピアス用に買いました。
・トルマリン ん?
GENUINE(本物の)トルマリンて、私この石の1つをリングに使ったんですけど、ガーネットだと思ってたなぁ。。。
これがこれです
キラッキラでしょ😁
原型
モチーフは王冠(CROWN)です。ゴシックな雰囲気が好きで、流線よりカチッとしてるものがタイプです。
石もそこまで大きくは無いので、少しボリュームを出すために台座を持ち上げ、その周りに王冠の膨らみをイメージして飾りをつけ、ダイヤを留めました。
完全に自分の作りたい物を作っていたので、初めから終わりまで失敗してもずっと楽しかったです。
CROWN RINGのCADデータを見てみよう
CADデータを造形として出力するんですが、(当時はまだ手芸のレジンが流行る前)レジン液を使うんですよね。データ~光造形までやっていて失敗もよくしてました。出来上がってもベッタベタで、超音波洗浄機で洗ってました。今の光造形ってどうなってんだろう。
CADデータ見られたので載せます。
ヘッドとリングの間に柱があるのわかりますか?
光造形する際に必要な”サポート”を立てて、末端までしっかり抽出されるようにする必要な作業です。
これをうまい具合に適材適所に配置する事も大事で、光造形してくれるところに丸投げだとこれのサポート代とかも請求されると思います。
サポート別バージョン
1枚目と柱が違うのわかりますよね。結局この柱はシルバー原型にするまで残しておくんですよ。シルバー原型にする時にシルバーが末端に流れる道になるので。シルバーになったら柱を切り綺麗に整えます。その時になるべく本体をいじりたくないんですね。という事は、柱を何本も立てたくないんです。1枚目の柱は16本、2枚目の柱は4本です。
でも結局、このリングは本体とヘッドパーツを分けて原型を作りました。
なぜかって?柱が立っていた所を磨くにも隙間が磨き辛かったから。それならもう柱無くして別々に2個作って、K18にしてから組み立てちゃった方が仕上げが楽なんです。シルバー原型ではなんとなく綺麗に見えますが、K18にして磨いた時に違いが出ます。
ちょっと枠の中を見てください。
横の飾りが食い込んでますよね、トリムしてもいいんですが、敢えて手を着けませんでした。石が入った時に邪魔じゃないし、ここの分の地金を省いたところで大した意味がないです。CADらしい造りだなと思います。
台座の周りはこのクロスのデータを応用しました。
これのCADデータは見られなかったので現物になっちゃうけど
この横からの形。くるんとなってるデザインが飾りになってます。
モチーフは鉤爪や蔦です。この形状にする事で横からの表情も出るし何より大事なのは、身に着けて痛くない事。
ジュエリーやアクセサリーは痛くないのが条件です。
くるんの先には玉がついてるんですが、これが壁になっているので引っかかりも予防できます。
タイで買った石
専門学生の時、旅行したタイで大きなデパート行った時買った、グリーンサファイアのルースは全部で4石1,600バーツ。当時約¥4.800-でした。
4つ爪でピアスを作ったんですが、片方落として無くしました。
(ピアスも無くす時は無くすしものすごくショック)
石を無くしたショックで(タイの思い出を無くしてしまったような感覚)この石を使う事に抵抗が出来てしまって、それ以来出番が無いです。
御徒町のインド系のスタッフがいるお店で買ったペリドット
我ながらめちゃいっぱい買ってますね。じゃらじゃらとしたピアス、ネックレス作ろうと思ってこんだけ買いました。
これを買う時経営者と一緒に行ったんですが、最初の言い値で買おうとしたら、待って!と制止され、??と思ってると、
「こういうとこでは交渉するんだよ」とごにょごにょ言ってきたんですよ。
へ?そういうのは店に入る前に普通言うだろ!と思いました。
だって店員の前でこんなやり取りしたら、完全に私は仕組みを知らない、高くでも買うヤツとバレてしまってるんですよ。私が彼の立場なら、こういうやり取りするから任せてね。と先に打ち合わせします。
それでも経営者がどうにか交渉して¥5.000-で購入。最初いくらって言われたんだか・・・。
という事で、こういうまとまった数を専門店で買う場合(小売りはやってないかもですが)必ず値段交渉しましょう。値段がついていても聞いて損は無いはずです。その代わり、購入点数が多いとかお店のメリットも無いと交渉にならないので。
K18の細丸線(K10は変色しやすい)でチャーム作ってもいいかなと思うけど、そう思ってるうちにどんどん地金が高くなってきて年齢も上がり、チャームっていうよりしっかりした作りのものだよな~と思うこの頃です。
・もらったメレダイヤ
母と祖母のリングやネックレスから外した石たち
・メレダイヤ
ダイヤは多分頂いたものかな。血赤サンゴはどんどん獲れなくなってるし、ターコイズも鉱山閉鎖とかでこの大きさは希少性が高いと思う。
ん~?でもこのターコイズ本物かな?(本物だと思ってるけど)
宝石って地球の長い長い時間の中で作られた鉱物で、人間が加工して価値のあるものにしたので、今ある資源が無くなれば無くなるほど価値が上がります。
人が乱獲したりして動物なら絶滅、地球の鉱物や資源なら枯渇というプロセスをたどりますね。
毛皮もリアルからフェイクに移行しているし、どんどん人工宝石も進化しているので、人工でも綺麗ならいいんじゃないかなって思います。ただ、人工鉱物も天然石と同じようなプロセスなので安くはない・・・。
こういう眠ってる石を利用してまたやりたい気持ちはあるんですが、それには必要な機材や環境があって、なかなか難しいです。
今後私がまた宝飾業に戻る可能性はわかりませんが、やっぱり大好きなのは変わりなくて、きっと死ぬまで好きだと思う。
もし復帰したなら、ジュエリーにそそぐ気持ちがまた燃えあがってくれるでしょうか?
DPRに絡めたジュエリー制作ならチャッカマン並みに再点火再燃焼です。