パチンコを初めて打った話
はじめに・パチンコのお勉強
noteを始めようと思い立ち、一番最初のテーマとしてふさわしいのは何だろうと考えたときに、おぼろげながら浮かんできたのがパチンコだった。
というわけで、7月頭にパチンコを打ってきた話をしようと思う。一日坊主でこれが唯一のnoteになっても悔いはない。
経緯としては、パチンコを含めたギャンブルの話をする時に自らの言葉で一つも話せないのが悔しいことと、大学生になってパチンコ権が与えられたことが挙げられる。
数か月前にパチンコ店の冷やかしをしたときは店員が無線を使って見張るレベルでめちゃくちゃ警戒しててウケたのだが、今はもう大学生なので入店して打つことができるというわけ
パチンコというものはだいたい誰かに教えてもらってから打つものだと思うのだが、教えてくれる人がいないので一人でお勉強した。
それによると、
初心者は海物語の甘デジの1パチを打つのがおすすめだそうです。基本的には左打ちが入りやすく、右打ちをするときは指示があるので気にしなくてよいとのこと。保留が一定数以上溜まるとそれ以上打っても意味がないのでその時はただ演出を見て保留を消化する必要があります。大当たりが出ると確変が続くときと続かない時があり、続かない時や確変が終了するときは時短に突入するそうです。
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となった方も多いかと思う。私がお勉強した時はさすがにここまで雑なまとめはなかったが、大差無いレベルで使えないまとめサイトも多くあった。許す。
まずみんなはパチンコが何か知ってる?銀色の玉を上手に穴に入れると、一定確率の抽選が行われて、当たるとたくさん銀色の玉がもらえるゲームなんだ!でもね、確率が1/100だとしても、100回入れたら絶対当たるわけじゃないんだ!!!!楽しいね!!!
近くには銀色の玉と交換でもらえる特殊景品が大好きなお店が、たまたまあるから特殊景品を渡すとお金がもらえるよ!!!!!たまたまだよ
パチンコ大好きキッズ、ありがとう。
そしてこっちはパチンコのシステムを教えてくれるパチンコ大好きおじさん
実戦
実戦には高校の前からの友達の大学生二人を連れて行った。二人ともパチンコ未経験者である。別に頼りにはならない。
まず「銀色の玉と交換でもらえる特殊景品が大好きなお店」を一応確認しておくわけだが、ネットで軽く調べると「店員に聞けば教えてくれる」というパターンと、「何故だか教えてくれないので客が出ていく先を着いていくと良い」というぱt
これは「銀色の玉と交換でもらえる特殊景品が大好きなお店」ではない。換金所だ。そんなものが存在すると認める訳にはいかない。いらすとやは不確かな情報をばらまくのをやめろ
いらすとやという悪はいらすとやという正義によって成敗された。パチンコ店は何にも怯えることなく「銀色の玉と交換でもらえる特殊景品が大好きなお店」の場所を客に教えてあげてほしい。
「TUCショップ」っていうのがそのお店な場合が多いみたいだから、まず先にそれを探してみてね!!!!!!!!!
パチンコ大好き非実在キッズのおかげで「お店」の位置も分かってパチンコ店内に入った。海物語の甘デジ(確率:1/99.9)の1パチ(一円で一発打てる)は、
なかった。
まず4パチ(四円で一発打てる)しかない。(海物語の甘デジはあった。)この時点でほぼ詰んでいるのである。単純計算で想定の4分の1しか打てない上、我々には予算がなかった。大当たりを出せる気はしない。しかし我々はフレッシュメンである。ビギナーズラックを信じて、
海へいざ出陣!
玉の落ちていく音、響き渡る「リーチ!!!!」の音声、揃わない魚の絵柄、尽きていく玉。落ち着いてもう千円投入する。
玉の落ちていく音、画面上に現れる泡、揃わない魚の絵柄。モノは経験だと台を変える。途端に玉は入らない。これはマズい。エヴァンゲリオンの台を試す。
玉はさらに入らない。入ったと思えば見せつけられる惣流・アスカ・ラングレーと碇シンジのキス。エヴァ未履修の私にはこのシーンに一体何の意味があるのか分からない。絵柄は揃わない。
海物語の台へ戻る。玉は入る。しかし当たらない。現れる人魚。回るお魚。揃わない。人魚は「ざんねーん!」とだけ残して去っていく。
気づいた時には全ての玉は失われ、財布からは三千円が消えていた。この間、一時間の出来事である。
友Aは二千円を、友Bは千円をドブに捨て、「何が面白いのか分からない」と言った。いつの間にか最も多くを失っていた背徳感に、私は身を震わせていた。気持ちが良かった。三千円を失って、心の底から「勝った」と思った。
我々一行は六千円を失った。それぞれ何かを得て、その場を後にした。
玉が落ちていくのを眺め、その結果を運に委ねるこの遊戯の面白さは誰にも分からなかった。
おわりに
「三千円だろうと合計六千円だろうと、当てるために十分な資金を用意していなかったお前は、当たらなかった事をとやかく言う立場にはない。」
そう言いたい人もいるだろう。確かに資金は足りなかった。4パチなら尚更である。もし当たっていればそれはさぞ楽しかったことだろう。しかしバイトすらしていない大学生達が、たった1時間の遊戯のために人が稼いだ金を千円単位で支払い、ただの一度も「当たり」という醍醐味を味わうことなく去っていく、この重みと罪深さが分かるだろうか。
遊戯の直前に食べたスパゲッティの値段が想定より四、五百円高いことを理由にゴネていたのは、躊躇なく三千円をスった私である。
パチンコの何たるかを語るにはあまりに程遠いが、間違いなく重い三千円だった。しかしそれだけに得たものがあった。私は勝ったのである。
(ガチ初心者で誤情報もあるかと思うが勘弁)