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リトリートをふりかえる 其の二

ひきつづき、先月、2018年6月にハワイ島で開催したリトリートのふりかえり。

ひとつ目のリトリート「インナートリップ」は、6月6日から5泊6日、そしてふたつ目の「腸内デトックス」は12日から7泊8日というスケジュール。インナートリップの参加者Yちゃんは、腸内デトックスも参加してくれた。なので彼女とは、中日の1日も合わせて2週間、ハワイ島で時間を共にした。こんなことを言っておきながら、今後違うスケジュールを組む可能性はあるけれど、彼女のことを思うと、インナートリップ→腸内デトックスという流れは、なかなかばっちりだったと思う。ちなみに、「インナートリップ」という名前は、ゆうちゃんがukiwaに置いてある『スペクテイターvol.32ボディトリップ』から着想を得て付けた名前で(したよね?でしたっけ?汗)、過去の自身初のハワイ島の旅で自分が大きく人生の転機を迎えたというゆうちゃんの率直な体感、体験が根底にある名前だなと感じていて、ぼくはとても気に入っています。旅をしていくうちに、ふかくalohaを感じて、ハワイ島と繋がっていくうちに、気づくと自分の内側と繋がっていくリトリートだったと思う。

現地でゆうちゃんが仕入れた食材と日本から持ってきた選りすぐりの食材・調味料の魔法に毎日魅せられながら、毎日スペシャルな場所でスペシャルな出来事が起きていったインナートリップ。土地土地のエネルギー、そこに暮らすひとのエネルギー、動植物菌類はもちろん姿の見える見えないものスピリットを含むすべてを生かす——あらゆる意味で——島全体と島を抱く海のエネルギーが彼女の全存在の深い部分を拓いていく。

初日は最高の晴天。何度も——何度か、かな——重ねたミーティングで組んでいたスケジュールでは、この日は海に入る予定はなかった。しかしなぜだか、ゆうちゃんは無意識に水着の支度をしていた。インナートリップ以前に自身のクレンズを始めていた彼女の宇宙wifiとでも呼ぶべき前兆通信感度は絶好調だったんでしょう。ぼくたちはそこで「あっ、要らないんだった」とはならずに、「じゃあそうなのかも」という感じになって、ぼくも水着を持った。イレギュラーを積極的に採用して空港まで迎えに行く。ウェルカムハグと挨拶に続いて、Yちゃんの気分を聞くと、ドンピシャ。海だった。

「その土地の水をまず纏うこと」の重要性、そのチューニング/グラウンディングさせてくれる力を既に感じていたぼくたちは、彼女の気分に即答YESで、フォー・マイルズ・ビーチへ向かう。名前の通りとても長いビーチで、海へ入れるポイントがたくさんある。ゆうちゃんが思い入れのあるというポイントをぼくもすごく気に入っていたので、そこへ行くことにした。「お浄めの感覚でここでは海に入るんだよ」と去年Mikaさんに言われたのを思い出す。到着して、すぐに遠くに見覚えのあるシルエット。ケイコ・フォレストがいた。当初インナートリップでは彼女が主宰するThe Villageを宿泊先に予定していた。しかし、溶岩の流れの影響から、数日前にその一帯は住民しか入れなくなってしまい、止むを得ず宿泊先を改めていた。ケイコさんに会いたがっていたYちゃんに申し訳ない気持ちでいたぼくたちの杞憂は、やさしく風に吹かれて——運命は前兆にゆだねるひとにたのしいドラマを用意してくれている。いつだって想像を超えたベストな形で——みんな笑ってハグをして、うつくしい今日という一日に感謝して、すこし談笑した。そして海に入るポイントへ。もういまはただ、目の前の海に入りたい。

フォー・マイルズ・ビーチが、ウミガメがよくいることで有名なビーチなのはそれこそ有名なんだけれど、この日はスペシャルだった。なかなか泳ぎに入ってこないYちゃんを見に浅瀬に戻ると、そこには大きなウミガメがいた。大きなその亀は、明らかに彼女の顔を見て、口をパクパクしてる。ついには触れるほど近づいて両手でハグをするような動きをした。格別なウェルカムを感じて、最高の滑り出しでインナートリップは始まった。

kentaro

photo by yu makiuchi


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