私が自然育児にハマった日6
元夫の家を出たところから 更新せずに
すごーーーーーーく経ってしまいましたごめんなさい!
よかったら前のやつチョイさーっと流れ見て来て下さいませ~
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すみません続きでっす!子が0~5歳位、元夫鬱発症の数年間~元夫の家を出るまで、の数年間に私が出会った自然派・代替医療・スピリチュアルをご紹介します。
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さて、このあたりで一度、私がこの頃出会った自然派・代替医療・スピリチュアルを振り返ってみましょう。
私は当時そのすべてを信頼していたわけではなく、ほんの一部を利用していたつもりでした。でも今見返すと、どれも似たような眉唾物。ホメオパシー36種類基本キットを買った時、元夫は激怒していたし、スピリチュアルの人達と親しくなっていったとき、気持ち悪いと言った古い友達もいました。
でもあの頃、反対意見のすべては、私の心に届きませんでした。
会う人はすべて『わかってくれる人』と『わかってくれない人』に分けられ、『わかってくれない人』の言葉は心に響かない、なにを言われても意味が伝わって来ませんでした。
それは、これからあげる自然派・代替医療・スピリチュアル、の魅力ゆえではなく、私が、そういう人々の中にいたため。私の世界が、そういう人々で作られていたため。だと、今は思います。
当時接した代替医療やスピリチュアルはこちら。信じていないけれど見かけたもの、も含みます。ここに書いていない細かいものはまだたくさんあると思います。
ホメオパシー
フラワーエッセンス
レイキ
自然療法(昔ながらのお手当的なもの)
自然流育児
胎内記憶
マクロビオティック
つぶつぶ
アロマオイル
ドルフィンスターテンプル
ブロック解除
エンジェルナンバー
エンジェルカード
数秘術
リコネクション
子宮系スピリチュアル(ジェムリンガなど)
オーラソーマ
アバンダンディア・アバンダンス・レイ
新月のアファメーション 満月のなんとかかんとか(忘れた)
さてそれでは主だった、影響を受けてしまったもの、についてみて見ましょう。
ホメオパシー(由井寅子)
波動をこめた砂糖玉で有名なホメオパシー。なんでそんなもん信じるのか?って感じでしょうが、これ、ハマる秘密は砂糖玉ではなく、ホメオパシーの説く「性格と体質」「症状と精神症状」の関係にあるかと思います。
「難産で産まれた子どもは怒りやすく、頭に熱がたまりやすい。恐怖から来る怒り。身体はがっしりとしていて目に力があり、しばしばかんしゃくを起こし発熱する。食欲は旺盛で、人のものを欲しがる。気が強いが孤独に弱く、声が大きい。体質は○○○」
「手足の冷えたこどもは常に悲しみを背負っている。言いたいことを我慢しやすく、胃腸が弱い。妊娠中に両親が喧嘩をしていたことが多い。いい子のように見えて不満を溜めている。体質は○○○」
ホメオパシーでは子供の体質や症状を上記のように説明します。すみません本も捨てたので上記は私の創作ですが、実際こんな感じなのです。
親に理由があり、子が性質と症状を持つ。(親に罪悪感を与える)
⇒だからその原因を取り除くためにはこのレメディを与えよう。(親の罪を砂糖玉でリベンジ出来る!)
⇒このレメディはこういった性質の植物の波動です(植物の魔法!)
これがホメオパシーの考えの基本、だと思います、古い記憶を元にした私の解釈ですが。
また人間の性質、性質と体に表れる症状の関連、そしてその人に合うレメディが、イラストつきで描かれています。
今見るとなぜハマったのか全く理解できない変なイラストです。
ホメオパシーは、レメディそのものはお手頃なんです。1回1粒、水に入れて薄めてもよくて、15粒位で1000円くらい。この値段なら使ってみてもよさそうでしょ?
でもね。誰にどのレメディが効くかを判別するかは難しい。そこでホメオパシーの先生であるホメオパスに相談すると、1相談7000円など(レメディ代別)。レメディは様々な症状に対応して揃えてゆくことを勧められ、基本キット36種類くらい(4万円近い)は揃えておいた方がいいかな~、みたいになる。
さてホメオパシーはプラセボ効果以外の効果はありませんが副作用もありません。まさに毒にも薬にもならない。
しかし思想的な害が大きい。反医療です。
ホメオパシーは医療を対処療法と言って批判します。症状に対応しているだけで、根本的な原因にアクセスしていないと。ホメオパシーは根本的な原因(母親の胎内にいた時の出来事の記憶など)にアクセスする。だから、ほとんどすべての症状は医療ではなく、ホメオパシー対処するべきだと言うのです。
そして、医薬品をそもそも毒だと言って敬遠します。
薬の否定。
小児ワクチンの否定。
反医療。
これは正しい治療を子どもから(親からも)遠ざける医療虐待なのですが、母親は子どものためを思ってホメオパシーに傾倒するので、決してこれが虐待だと気づくことはありません。
今でも、私の友人達にはホメオパシーを使っている人がたくさんいます。彼らの多くが、なるべく病院に行かない、薬を使わない。そして、ワクチンを打たない。
子どものためと思ってやっているこの行為を間違いと伝えるのは、とっても難しいのです。
自然療法
私は昔から、生理痛の時にはごま塩番茶を飲めと母に言われていたし、頭痛には梅干を頭に貼るよう、風邪をひいたらニンニクを枕元に置かれてきました。
私が出産後に教わった自然療法は、熱を出したら頭にキャベツの葉を乗せる、豆腐を乗せる、咳には蓮根の節の黒いところのすりおろし汁を湯に溶いて飲む(節のところは全然汁でないんだこれが)、コンニャク湿布(温めたコンニャクで膵臓などを温めることで自然治癒力を発動する)、などなど。
火傷や傷にヨモギあるいはユキノシタを摘んで揉んでつける、
虫歯などの痛みにクローブあるいは梅干しを詰める。
基本は身近にある材料を使い、穏やかな効果があるものも多いこれらを、私は悪いとは思わないし、悪いというほど詳しくはありません。
医療を否定する材料にならなければ、また極端にやりすぎず楽しく気持ちよくやる程度には、いいと思うのです。
問題は自然療法と抱き合わせの反医療思想です。
次に述べるのは自然派子育てを提唱した医師によって、自然派子育てママに常識化のように広がっている話です。
自然流育児
自然流育児と言えば真弓定夫医師。
下記は真弓定夫氏の話したことです。自然派、自然育児に触れたことのある人なら、聞いたことのある話が必ずここにあるでしょう。
「母子手帳はアメリカが日本を劣化させるために日本に作らせたもの」
「牛乳はモー毒」
「ワクチンの弊害」
「クスリはリスク。薬を飲まずに免疫力を上げるべき」
「うがい、手洗い、マスクは病気を予防しない。常在菌が大事で消毒するべきではない」
「精製塩はよくない。本物の塩はミネラルが多く身体に必要、減塩の必要なし。」
「低体温より高体温」
「症状は身体を治すためのもので、対処療法(薬)で消していいものではない」
「原発は危険、電磁波も危険」
これらの言説のすべてが、現在医学的また科学的に否定されています。しかし自然派育児をする人達にはこの言説はまだ常識のように、もはや出典を知らない若いママ達にも、知れ渡っているのです。
レイキ
レイキは日本で発案されインド、アメリカに渡り逆輸入された国内外で有名なヒーリングです。
レイキとはどういうものかというと、手をかざして気を扱う、と同時にシンボル(図形、言葉)を用いて気の状態を操るといったもの。
いかにもヒーリングという雰囲気が漂う。
害はないが効果も感じられない。いや一度だけ効果をハッキリと感じたことがあるのですが…これは「思い込み」の作用なのか、思い込みとはそんなにすごい力を持つのか、についてはまた後に考察したいと思います。
レイキは自分がヒーラーになって人にヒーリングを施すことが簡単に出来、
4つの段階の資格があります。これはスピリチュアルの資格商法の初期モデルに当たると思われます。
ファースト:初心者 1~2万円 2~3時間で伝授
セカンド:次の段階 1~2万円 2~3時間で伝授
サード:さらに高い段階 1~2万円 2~3時間で伝授
マスター:他の人に伝授できる最高段階 5~7万円 5時間ほどで伝授
ファーストの資格を得た時から、レイキヒーラーたちはしばしば集って「練習会」をします。全国にレイキでつながった仲間たちがいるのです。
最初は手ごろで、次の段階へ進み、全国に仲間がいて、そしていつしか自分もヒーラーを生む側になる。これは今行われているスピリチュアル資格商法そのものではないでしょうか。
胎内記憶
胎内記憶と云うのは、赤ちゃんは産まれる前の記憶を持っている、という説。
言葉を覚え始めたばかりの赤ちゃんに聞くと、産まれる前の記憶を話し出すというものです。
これは「赤ちゃんはあなたを選んで産まれて来た」という一見素敵な話で広がりました。
しかし、胎内記憶で有名な医師によれば、障害や病気も、虐待する親に産まれるのも、その子が選んで産まれて来た、その子の使命だと言うのです。
これは、自己責任論のようではありませんか?
また、障害や虐待の当事者の苦しみへの無理解ではないでしょうか?
また、胎内記憶を信じるママが期待タップリに
「ねえねえ、ママのお腹の中にいた時のこと覚えてる?」
などと聞くために、言葉を覚え始めた幼児が作話、嘘を語ってしまう。という問題も大きいと私は思います。
「胎児または赤ちゃんの気持ちの代弁」をする胎話士という人たちもいます。90分2万円などで、それが本当かどうか確認する術はどこにもない胎児や赤ちゃんの気持ちを語るのです。有料養成講座も、あるようです。
レイキや胎内記憶については、私は影響を受けるような興味はありませんでした。
が、当時、私の周りには、パワーストーンの気持ちがわかるという人、アロマオイル(マルチ商法のもの)をとても嬉しそうに扱っている人、ホメオパス、ヒーリングを生業にしている人たちがいました。
中国やインドの秘伝を現地で習ってきたという人たち、ヨガの先生、アーユルヴェーダ、自然食を学んでいる人たち。
彼らはとても親切で、それらはマニアックで面白そうでした。
少しずつ違うことをしているのに、少しずつ影響しあって、そして共通言語のように似た考えを共有していました。
薬はなるべく飲まない
無農薬、添加物無し
牛乳や白砂糖は避ける
免疫力を上げる
常在菌はよいもの
赤ちゃんは本来すべてを知っている。大人より下ではない
これらの考えに囲まれて、これらの考えを持つ人たちに親切に支えられて、元夫の疾病に疲れて行った私は過ごしていたのでした。
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さてこのあとは、元夫と離れひとりで子育てする私が、移住先でさらなる自然育児、スピリチュアル子育ての人々に囲まれ、学校からも離れ、スピリチュアルを生業にして子育てをしていた10年間弱、に突入します。