ながら作業で時間を有効活用する
1日は誰にとっても平等に24時間ありますが、睡眠や仕事、食事、移動など、あらかじめ決まっている時間を除くと、自由に使える時間は意外と少ないですよね。その中で、新しいことに挑戦したり、学びを深めるためには「ながら作業」をうまく取り入れることがとても有効だと考えます。
一方で、仕事や勉強中に、複数のことを同時にやる「マルチタスク」は、実は効率が悪くなることが多いので私は気をつけています。例えば、マサチューセッツ工科大学の研究では、作業中に頻繁にメールやメッセージを確認する人は、集中力が持続しにくく、生産性が大きく低下することがわかっています。
また、カリフォルニア大学の研究では、マルチタスクをよく行う人は、短期的な記憶や問題解決能力が低下しやすく、長期的には脳の灰白質が減少する傾向があると報告されています。
あまり集中を要しない作業や移動時間を使って、音声で学習したり情報を集める「ながら作業」は、とても効果的です。例えば、通勤中や散歩中にポッドキャストやオーディオブックを聞くことで、1日1時間以上の学習や情報収集の時間を確保することができます。私は毎日これを実践しています。
日本人の1日あたりの平均学習時間は約7分と言われています(96%は学習時間が0分らしいです)。ながら作業を取り入れるだけで、その数倍の学習時間を持つことができ、日々の情報量を圧倒的に増やすことが可能です。
また、歩行や運転中といったリラックスした時間は、情報を整理したり、新しいアイデアを考えたりするのに向いています。私自身も、移動中にひらめくことが多く、その瞬間をながら作業に活かしています。これにより、時間を無駄にすることなく、クリエイティブな発想や問題解決のヒントを得ることができます。
時間を無駄にせず、効率的に活用するためには、自分に合った「ながら作業」のスタイルを見つけることが大切です。日常生活に少しの工夫を加えるだけで、より多くの学びやアイデアを得られるようになります。
ぜひ、あなたも自分に合った方法で「ながら作業」を取り入れてみてください。