子育て日記その①
私には小学生の2人の息子がいる。
教育には正解も不正解もないのかもしれないが、悩むことが多いのが現実だ。
私の周りの経営者たちの子育ての話を聞くと、自立した子どもに育った家庭の多くが「自由奔放にさせた」と口を揃える。また、「勉強をしなさい」と言ったことはないが、子どもたちは自分で進んで勉強するようになったという。
やりたいことをどんどんやらせた結果、子ども自身が考えて行動できるようになったのだろうか。
では、厳格に育てることは誤りなのか?
この辺りの葛藤は尽きない。
最近では「叱らない育児」に関する書籍も話題だ。
しかし、社会に出て、理不尽な状況に直面したり、
競争社会に巻き込まれたりする中で、
叱られずに育った子どもたちは対応できるのだろうか、という疑問も拭えない。
ビジネスの世界では、他社との競争だけでなく、社内での競争も避けられない。
そんな中で、全員が「一等賞」という甘いルールで育った子どもたちは、この現実に立ち向かえるのだろうか。
特に海外では、日本以上に厳しい環境で育つ子どもたちも多い。
そんなグローバルな社会の競争に、日本の子どもたちは勝てるのか、と考えてしまう。
親が子どもにできることは限られている。
子どもが大人になったときには、親ができることはほとんどなくなるだろう。
私は、子どもたちには自分の意思で人生を切り拓いてほしいと願っている。
子育てには絶対のルールがないからこそ、これからも試行錯誤を繰り返し、さまざまな情報を取り入れながら進んでいくしかないのだろう。
それが、親としての務めなのかもしれない――。
今後も子育てについての記事を時々書いていきたいと思う。