映画は私たちに感動と気付きを与えてくれる！
映画は人生に彩りを与えてくれる娯楽であるだけでなく、生き方を見直すきっかけや、これから先を切り開くヒントを与えてくれる存在でもある。私はこれまで数多くの作品に触れてきたが、その中でも特に印象深く、人生観を豊かにしてくれたと感じた映画を3本紹介したい。
まず最初に挙げたいのが「LIFE!」という作品である。
主人公がふとしたきっかけから旅に出て、世界中のさまざまな場所を訪れ、多様な人々との交流を通じて自分を解放し、成長していく物語である。特に主人公が勤める会社のスローガンが胸に響く。
「世界を見よう、危険でも立ち向かおう、壁の裏側を覗こう、もっとお互いを知ろうそして感じよう、それが人生の目的だから。」
安全な場所に留まっていれば安心感は得られるが、外の世界には未知の発見や出会いが溢れている。勇気を持って一歩外へ踏み出すことが、人生を豊かにする第一歩なのだと教えてくれる作品である。
次にお勧めしたいのは「幸せのちから」である。
ここでは、どん底の生活を送っていた主人公が、夢と才能を信じ続け、やがて一流証券会社への就職を勝ち取るまでの過程が描かれる。とりわけ、主人公が息子に向けてかける言葉には心を打たれる。
「誰にも、君に何かをできないと言わせるな。俺にもだ。夢があるなら、それを守り続けろ。」というメッセージは、どんな困難に直面しても自分の目標や信念を諦めてはならない、という力強いエールである。夢や希望を捨てない人間の姿は、それだけで周囲の人々に感動と勇気を与えるものだと感じる。
そして最後に紹介するのが「最高の人生の見つけ方」である。
余命半年を宣告された二人の男が、人生の終わりを目前にして世界に飛び出し、やり残したことを次々と実現していく物語だ。私たちの人生も、いつどんな形で幕を閉じるかは誰にもわからない。しかし、この映画を観ると「健康や時間がまだあるうちに、自分が本当にやりたいことをやり切ろう」と強く感じさせられる。生きる意欲や体力が失われてからでは、夢や目標を実現することは難しくなってしまう。だからこそ、今この瞬間にベストを尽くす大切さを教えてくれる友情と感動の物語である。
大人になるにつれ、感動を味わう機会は減りがちかもしれない。子供の成長に喜びを感じることはもちろん大切だが、同時に、自分自身が新しい経験や目標に挑み、その過程で得られる感動も大事にしたいものである。
映画には、人間が本来持つ力や情熱を呼び覚まし、人生を前向きに再出発させる力がある。ときに、たった1本の映画が人生を大きく変えるきっかけになることもあるだろう。だからこそ、映画とともに日々を振り返り、自分の可能性を信じ続けていきたいものである。
浮島達雄
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