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クアラルンプール・ブキッ・ビンタン通り─多様性が織りなすアジアの熱気と安らぎ

マレーシアの首都、クアラルンプール。ここは、じっとしていても肌にまとわりつくほどの熱気が、街全体を包み込んでいる。昼夜を問わず人々が行き交うその中心部には、活気に溢れた「ブキッ・ビンタン通り」がある。この通りは、まるでアジアのエネルギーの縮図のような場所だ。

周辺には巨大ショッピングモールから高級ホテル、オシャレなカフェや多国籍なレストラン、そして心身をほぐすマッサージ店までがずらりと並ぶ。朝は地元の人々が日常の用事をこなす一方、夜になると観光客を含む世界中からの訪問者が集い、通りはまるで途絶えることを知らない祭りのように変貌する。

平日にもかかわらず、ストリートパフォーマンスやミニイベントが行われ、人々はアジアンビートに身を任せ、仕事を終えた解放感や旅の高揚感を分かち合っている。

通りを行き交う人々の国籍やバックグラウンドはさまざまだ。マレー系、中国系、インド系をはじめとした多民族国家マレーシアならではの多様性は、まるで鮮やかなモザイク模様。数えきれないほどの言語が耳をかすめ、あらゆる宗教や文化的背景をもった人々が、ここでは当たり前のように隣り合っている。

その姿は、シンガポールでも感じた「多様性の調和」を思い起こす。それは、「自分は異邦人なのではないか」という不安を静かに和らげてくれる。世界のどこにいても、自分が特別な例外ではない。多様性に寛容な空気は、旅行者にとって何よりの安心感だ。

接客サービスの在り方も興味深い。日本ほどの細やかさはないかもしれないが、時に驚くほどフレンドリーなホスピタリティに出会うこともある。とある飲食店で出会った男性スタッフは、昼間から夜まで、変わらぬ笑顔と気遣いで迎えてくれた。

そのあたたかい歓迎は、言葉の壁や文化の違いを一瞬で吹き飛ばすほど心地よい。こんなにも人間的なつながりを感じられる接客を、逆に日本で探すことのほうが難しいかもしれない。

ブキッ・ビンタン通り周辺には、ユニクロや無印良品、ドン・キホーテなど日本人にはおなじみの店も並び、思わぬ利便性をもたらしてくれる。この街は国際色豊かでありながら、異国の地にぽつりと存在する「見慣れたブランド」が不思議な安心を与えてくれる。

今回、観光地を巡るよりも、私はこの街で暮らす人々の表情や暮らしぶりにフォーカスしたかった。食べ慣れた味や便利なチェーン店だけでなく、その背後にある人の営みこそが旅の醍醐味ではないかと思う。

さて、本日はマレーシアからタイへと移動する。旅も残りわずかとなる中、五感を研ぎ澄ませ、最後までその土地の空気や人々との触れ合いをかみしめたい。クアラルンプールで得た気づきと熱気を胸に、また新たな文化の交差点へと歩みを進める。次の街でも、きっと人間の多様性と活気が私を待っているに違いない。

浮島 達雄

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