税関の日
今日は「税関の日」だそうな。そこで、『論語』先進篇から、税に関する章を。
季氏は周公より裕福でありました。季氏は魯公の家老ですから、魯公は周公からすれば、その家臣ですし、周公が名目にせよ天子であれば、季氏などは陪臣になります。それなのに季氏のほうが富んでいます。
孔子の弟子の冉求は、その季氏に仕えていました。冉求は、季氏のために働かねばなりません。「聚斂(しゅうれん)」とは税を取り立てることですが、「附益」とありますから、規定の十分の一税より多くとったのでしょう。
「吾が徒にあらず」とは、かなりきびしい批判です。少子とは弟子たちに向かって、「諸君よ!」といった呼びかけです。
ーー諸君よ!太鼓を鳴らして
冉求を攻めてもよろしいぞ!
まさか戦争をせよとけしかけるのではないでしょうが、鳴りものを鳴らしてデモをやってもよろしいぞ、と孔子にすればギリギリの煽動でありました。
「論語抄」陳舜臣(中公文庫)より。
見出し画像は、昔、朝日新聞で連載されてた「フジ三太郎」というマンガのネタから😁。納めるが正解だけど、ビンボーな下々からすると、とられるでも、あながち間違いではないかも…?
🐻