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君子周而不比

 今日は2月14日なので、『論語』為政第二14章を。

 子曰く、君子は周して比せず。小人(しょうにん)は比して周せず。

 先生は言われた。「君子は誠実さと節度をもって人と交わるが、馴れ親しむことはない。小人は馴れ親しむが、誠実さと節度をもって交わらない」。

何故か森の中で荘子と懇談😄

 『完訳論語』の注によると、「周す」は、誠実さと節度を保ちながら人と親しくすること、とある。
 一方、「比す」は、誠実さも節度もなく、ただべったりと馴れ親しむこと、とある。
 陳舜臣氏の『論語抄』には、「仲間ぼめする」としている。
 『荘子』には、「君子の交わりは淡きこと水の若(ごと)く、小人の交わりは甘きこと醴(れい)の若し。君子は淡くして以て親しみ、小人は甘くして以て絶つ(君子の交わりは淡々として水のようだが、小人の交わりはべたべたして甘酒のようだ。君子は淡々として親しみを増し、小人はべたつくくせに、すぐ絶交する)」とある。
 儒家も道家も、小人の交わりを嫌悪する点では変わらない。

 と、『完訳論語』の解説にあるので、見出し画像は、『大江戸事典』から、甘酒売りの絵を拝借😁。
 甘酒は好きだけど😅。

 ついでに言うと、この記事で、シン熊谷🐻熊吉の中国古典系が300本目になった🎉。

           🐻

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