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動詞か名詞か?
今回は、昨日、「伝七捕物帳」で手習いのシーンでやっていた(ような気がする)ので、『論語』里仁篇1章から。
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「里仁」の里を動詞によんで、「仁に里(お)るを美と為す」と解する説もかなり有力です。
古代ではそんなに転居が自由でなかったはずですから、こう読むほうが自然かもしれません。荻生徂徠(江戸時代の儒学者)は、この「仁」は仁者ではなく抽象的な意味であるとします。
しかし、「孟母三遷」ということばがあるように、すくなくとも紀元前三百年ころには、引っ越しはかなり自由だったようです(後略)。
〈『論語抄』陳舜臣 中公文庫より〉
孟母三遷の話は、後世の創作らしいが、誰の作かは不明だが、「おっかさん又越すのかと孟氏言ひ」という川柳があるみたいだから、日本でまてかなり有名な話のようだ😁。