見出し画像

電子メールの日

 今日は「電子メール✉️の日」だそうな。
 メール✉️→手紙→便りという事で、今回は杜甫の「春望」を。

肩の鳥はキビタキ🐦️

 国都長安はめちゃくちゃに破壊し尽くされてしまったが、山河のみは依然として、もとのまま
 城壁のほとりには、春とともに草木が芽を出し、やがて青々とおい茂っている
 時勢のどうにもならない有様に感情がこみあげてきて、心がうきうきする花🌸を見るにつけても、ぼろぼろ涙を流し
 一家離散の恨めしさがあるため、楽しかるべき鳥🐦️のさえずりを聞くにつけても、不如帰不如帰(早く帰ろうよの意)と帰りをうながされているようで落ちつかない 
 敵の来襲を急報する狼煙は三箇月にわたって打ち上げられ
 たまたま手に入る妻からの手紙は、万金の値打ちがあるほどありがたい 
 めっきり白髪のふえた頭に手をやって掻いてみると、一段と髪が短くなって
 とても簪がもたなかろうと思うほど、うすくなってしまった。

 国…国都。長安をさす。国そのものではない。
 抵…あたる。相当する。
 渾…すべて、全くの意。
 簪…かんざし。冠を髪にとめるピン。

 この詩は、757年に安禄山の乱で杜甫が賊中で俘虜の生活をしていた46歳の時の詩…と解説にあるが、46歳でそんなに白髪?と、ちょっと不思議な感じがする。苦労のせいか、若白髪か?
 
 杜甫の肩の鳥はキビタキにしたが、ホントはホトトギスという説がある。

            🐻

いいなと思ったら応援しよう!