不飲贈酒
8日まで『新釈漢文大系 詩人編9 杜牧』を借りているので、今回もその中から。
飲まず 酒に贈る
人生の事柄を詳しく数え上げてみれば、長寿も早死にもどちらも一本の数取り。
愁いといったい何を争って、お前に戦いの矛(ほこ)となるよう求めるというのか。
不飲贈酒…病で酒を控えていたことから、酒二思いを伝えるという主旨。酒は杜牧にとって若い時期からの「友人」であった……と語注にある😁。
彭しょう(残の右が傷の旁部分)…八百歳の長寿を保ったという彭祖と幼くして死んだ子。
矛盾は、出典が『韓非子』の一節。或る人が自分の売る盾を指して「どんなもので突いても貫けない」と言いながらこんどは矛を出して、「どんなものでも貫けないものはない」と自慢した。それを聞いた別の或る人が「では、あんたの矛で、あんたの盾を突いたらどうなるか?」と言った…という話である。
陳舜臣氏の『弥縫録』では、韓非子が言いたかったことは、別の事だとしている。その事とは…次回で紹介する😄(引っ張るなあ😁)。
🐻