音の日
1877年の今日、エジソンが蓄音機で録音、再生に成功したというので、「音の日」だとか。
『論語』憲問篇より、孔子がケイを鳴らしていた章を。
孔子が衞の国で、ケイという楽器を撃っていた。すると、モッコをかついで孔子の泊まっている家の門前を通りかかった者があった。孔子の撃つケイの音に耳👂を傾けて、「心ありげなうちようだな」といって聴いていたが、「どうもコチコチした融通のない、いやしい音色だ。世に執着のある者の撃つ音だ。世の中に自分を知ってくれる者が無かったらそれまでで、退いて止めてしまったらよいではないか。詩にも、『水が深ければ衣を脱ぎ、浅ければ裾をまくればよい』という句があるように、情勢によって変わる融通性を持たねばならんよ」と言いすてて行ってしまった。門人がこのことを告げると、孔子は「まことに思い切りがいいなあ。そう割り切って平気で居れれば、世の中は何もむずかしいことはなかろう」(と嘆息して、道が行われず、自分も用いられないが、さりとて世も人も捨て切れない、救世の愛情を吐露した。)
子路は(熊吉の想像で)ケイを打ち壊したが😁、孔子はうまく鳴らしている。
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