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丈に合う暮しを

 今回は『論語』憲問第十四 3章を。

 子曰く、士にして居を懐(おも)うは、以て士と為すに足らず。
 
 先生は言われた。「士(ここでは「教養を身につけた者。知識人の意」)でありながら、私的な生活のことばかり気にする者は、士としての資格がない」。

細かい事は気にならない!?😄。

 学而篇に、「君子は食飽くを求むること無く、居安きを求むること無し」という同じ趣旨の発言があるが、孔子は真っ当な手段(労働で得た禄や貯蓄など)で得た富については肯定している。
 君子は粗末な衣食住でなければいけないとは、言っていない。
 後世の儒学者は、そこを窮屈に解釈して、士たる者は修行僧みたいな暮しをせよ!と言ってるみたいだが、ご本尊?の孔子も、魯の大臣になった時は、そこそこいい暮しをしてたと思う。

 逆に身分の高い人が、あまりしみったれた暮しをしていたら、低所得者はもっとやりにくいだろう。やっぱりある程度、プチ贅沢はしないと😁…という事か?

 見出し画像は、九尺店(間口が2.7m、奥行きが3.6mの裏店の一部屋でくつろぐ子路😁)。背景は、『彩色 大江戸事典』より。😄

                                            🐻
 

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