
解釈の別れ
『論語』憲問篇に、こんな一章がある。
子曰く、詐(いつわり)を逆(むか)えず、不信を億(おもんぱか)らずして、抑(そも)そも亦た先に覚る者は、是れ賢なるか。

イラストのセリフ右は、「完訳 論語」の井波律子氏の訳。これは、南宋時代の朱熹の新注によったもの。
左のセリフは、土田健次郎氏の「論語」の訳注。こちらは、古注(三国時代の何晏らの注釈)によったもの。
訳者によって、こんなに意味が違ってくるとは、漢語って奥が深いなぁ😅。
吉川幸次郎氏や、明治書院の「論語」は、新注派のようだ。
ちなみに、見出し画像で子路が書いた真鍮は、銅と亜鉛の合金。細工がしやすく、用途が広いと、辞書にある😁。
🐻