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長安ポエム
先週の土曜日、図書館で『新釈漢文大系 詩人編 9
杜牧』を借りた(時々借りてる)。
その中に、「長安雑題長句六首」というのがあり、その三首目は、こんな詩である。
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雨☔が上がって、都の通りはどこも練絹を敷いたように塵も起たず、山の緑は新鮮で、数多い峰に、海の波濤のように折り重なっている。
芙蓉苑の春草は芳しく、美しい雉がその中に眠り、夾城は春の雲が暖かく覆い、天子の御旗が南へと向かう。
若者が乗る馬のおもがいには、青い紋様の玉が付けられ、行楽に出る女性の花かんざしには、紫の桃花が使われている。
曲江の水は緑に、柳は繁り、人々はみな酔い、ひさご一つの飲み物しか無い顔回の住居には、ただ日が高く昇るばかり。
杜牧の生きた晩唐期には、『論語』よう也篇の「賢なるかな回や…」の一章は、知識人階級にはすっかり馴染みになったようだ。
しかし、見出し画像で自称杜牧のマブダチ君が言うように、長安から、孔子や顔回が住んでいた曲阜は500キロくらい離れている。ホントに、イメージの世界だね😁。
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顔回のひさご、どのくらいの容量だったんだろうか?
🐻